舞浜新聞

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舞浜へのアクセスが変わる?「第二東京湾岸道路」計画を考える

東京ディズニーリゾートを訪れるとき、皆さんはどんな交通手段を使うでしょうか。家族連れであれば、車を使う方も多いと思います。そのとき通るのが、首都高速湾岸線や国道357号線(東京湾岸道路)ですよね。

 

東京ディズニーリゾートから帰る車で混雑するのを防ぐために、オリエンタルランドが建設費の一部を負担する形で、首都高速に舞浜入口が作られたぐらいです。

 

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首都高速道路湾岸線の舞浜入口(B28)

 

実は浦安市内には、新しい道路を通す計画があるのです。今回は舞浜へのアクセス方法が変わるかもしれない、第二東京湾岸道路計画について、ご紹介したいと思います。

 

浦安市内にある謎のスペース

浦安市は江戸時代からの街並みが残る元町地区、第一期埋め立て事業で造成された中町地区、第二期埋め立て事業で造成された新町地区の3つに分かれています。

 

このうち、中町地区と新町地区の間の道路を走っていると、なぜか端に土地が残っているのに気付きます。一部分だけであれば、浦安市や企業の未利用地と思うかもしれません。しかし、道路に沿って、ベルト状の土地が延々と続いているのです。

 

衛星写真を見てみると、北はホテルエミオン東京ベイの横から、南はリゾートパーキング第7(R7)まで続いていることが分かります。実はこの土地、第二東京湾岸道路を建設するために、確保されていると言われているのです。

 

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第二東京湾岸道路って?

東京湾岸には、すでに首都高速湾岸線や国道357号線(東京湾岸道路)が通っています。実は混雑緩和を目的として、海側にもう一本の道路を通す計画があるのです。それが「第二東京湾岸道路」です。

 

1994年に建設省(現在の国土交通省)の地域高規格道路の候補路線に指定されたものの、市川市と船橋市にまたがる三番瀬の埋め立てが白紙撤回されたことを受けて、計画が宙に浮いているのです。

 

千葉県では京葉道路や東関東自動車道の渋滞が慢性化しており、第二湾岸道を建設して、混雑を緩和してほしいと考えています。

 

国土交通省は、第二湾岸道について「建設構想はあるが、ルートについては一切未定」としています。先ほども触れた、浦安市内にあるベルト状の土地についても、建設用地として看板が立っているわけではありません。

 

しかし、幕張メッセの前を通る道路は、すでに「第二湾岸」とも呼ばれ、ガソリンスタンドの名称などに使われています。また、東京湾岸には、ベルト状の土地が残っていたり、将来拡張できるように、道路を広く通していたりする場所もあります。

 

www.jcpress.co.jp

 

国土交通省は、第二湾岸道のルート案について、以下のような図を示しています。

 

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(国土交通省 関東地方整備局 首都国道事務所「東京湾岸道路について」より引用)

 

あくまでも点線で示されていますが、浦安市内にある土地と重なるように、予定ルートが描かれているのが分かります。実はルート案の一部では、すでに橋やトンネルが開通しています。東京港臨海道路として2012年に開通した東京ゲートブリッジや、羽田空港の北にある臨海トンネルは、ちょうど第二湾岸道と重なっているのです。

 

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舞浜地区からも見える「東京ゲートブリッジ」

 

本当に実現できるの?

個人的には、高齢化や人口減少が叫ばれている中で、第二湾岸道のような巨大な公共事業に対して、地元住民が賛成するのかは疑問が残ります。

 

もともと第二湾岸道は、三番瀬を埋め立てて、浦安市から船橋市、千葉市へと道路を結ぶ計画でした。しかし、三番瀬の埋め立ては地元住民が長年反対しています。高度経済成長期ならまだしも、今の時代にこれだけの埋め立て事業を行うほど、国や千葉県にも財政的ゆとりはないでしょう。

 

そうなると、仮に第二湾岸道を通すためには、巨大な橋やトンネルをつくる必要があります。これも、莫大なコストと時間がかかるでしょう。いくら渋滞緩和に効果があると言っても、それだけの手間暇をかけて、つくる価値があるとはちょっと思えません。

 

あくまでも私の推測ですが、既存の道路とつないで、首都高や国道のバイパスとしてなら整備される可能性はあると思います。そうなれば、外環道や東関東道から東京ディズニーリゾートへのアクセスがぐっと変わるでしょう。

 

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また、仮に第二湾岸道の一部が開通すれば、東京ディズニーシーのすぐ近くを多くの車が通るようになるため、騒音や交通渋滞などが予想されます。このあたりは、今後のパークの開発計画とも関連する問題になると思います。オリエンタルランドにとっても、無関係ではありません。

 

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千葉県内では高速道路の整備が一段落しており、森田健作知事が県政の課題として、第二湾岸道の整備を考えてくる可能性は十分あります。中長期的な問題になると思いますが、注意深く見守っていく必要がありそうですね。

 

参考資料