舞浜新聞

東京ディズニーリゾートなどのディズニーパークをはじめとして、ディズニーに関する様々な情報をお伝えします。



実はとっても奥が深い! TDRアトラクションに掲げられた「スポンサーメッセージ」

東京ディズニーリゾートでは、企業のロゴマークが掲げられているアトラクションやショップ、レストランがあります。これは「オフィシャルスポンサー(参加企業制度)」といって、施設の建設費や運営費を負担する代わりに、パークを広告宣伝に使えるという制度です。

 

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パークで見かける企業のロゴマーク。最近は日本航空のように、季節イベントに協賛する事例もある。

 

同様の制度は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンや、サンリオピューロランドなどのテーマパークでも導入されており、テーマパークを訪れる客に自社の広告宣伝ができることから、多くの企業が参加しています。

 

実はアトラクションには、スポンサーのロゴマークとともに、メッセージが掲げられているのです。見逃してしまいそうな看板ですが、じっくり見ると深い意味が込められているものも…。今回はそんな「スポンサーメッセージ」をご紹介します。

 

www.tokyodisneyresort.jp

www.olc.co.jp

 

目次

 

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NTTコミュニケーションズ

ピーターパン空の旅

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「connecting to a smile in your heart(あなたの心に笑顔を結びます)」というメッセージが書かれていますが、あまりこのような用法で「connect(接続する)」は使われません。おそらくNTTコミュニケーションズが、通信事業を担う会社だからでしょう。

 

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「follow your star and stay in touch(自分の星に従って、連絡を取り合って)」というメッセージからも、通信事業の会社であることがよく分かりますね。

 

ジャスミンのフライングカーペット

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英語では「Thank you for visiting Jasmine’s Flying Carpets/Stay in touch wherever the magic takes you」と書かれていますが、日本語では「すてきな魔法を あなたといつまでも」となっています。

 

ピーターパンと同じく「stay in touch(連絡を取り合う)」という表現が使われていますね。そのまま訳すと「魔法でどこへ行ったとしても、連絡を取り合って」になるでしょうか。こちらも通信会社にピッタリのメッセージですね。

 

花王

スプラッシュ・マウンテン

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「Zip-a-Dee-Doo-Dah(ジッパ・ディー・ドゥー・ダー)」は、1946年公開のディズニー映画「南部の唄」の挿入歌として知られています。スプラッシュ・マウンテンのテーマとしても使われていますが*1、実は言葉そのものに意味はありません。「輝かしく清々しい気分」をあらわす表現になっています。

 

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ちなみに、アトラクションの出口に置かれている車のモニュメント。実はこれ、オープン当時は日産自動車がスポンサーだった流れでつくられ、その後ロゴマークが消されて今も展示されているのです。こんなところにも、スポンサーの歴史が感じられますね。

 

トイ・ストーリー・マニア!

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こちらは日本語と同じ意味のメッセージですね。アトラクションは、アンディの部屋が舞台になっており、みんなが寝静まった夜にゲストが遊びに来た…という設定ですので、その世界観にピッタリ合っていると思います。

 

キリンビール/キリンビバレッジ

カリブの海賊

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日本語だと「またお越しください」ですが、英語の「come back again mates」だと「また来いよ相棒!」という、少し荒々しい表現になっています。海賊らしいメッセージだと言えると思います。

 

講談社

トゥーンタウン

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タートル・トーク

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日本語のメッセージはなく、英語で「We bring you an ocean of knowledge」と書かれています。「ocean of knowledge(知識の海)」は英語でよく使われる表現です。日本語に訳すと「あなたを知識の海にお連れします」でしょうか。クラッシュがいる海と、出版業を手がける講談社とを結び付けた、ひねりが効いたメッセージですね。

 

ENEOS

ジャングルクルーズ:ワイルドライフ・エクスペディション

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ディズニーシー・トランジットスチーマーライン

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JCB

スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー

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通常、アトラクションのスポンサーメッセージは出口に掲げられているのですが、ここでは待ち列の途中にあります。看板には「コンコース」と書かれていますので、宇宙旅行を手がけるスター・ツアーズ社らしく、空港の大通路にある広告がイメージされているのでしょう。

 

ちなみに、英語のメッセージをそのまま訳すと「最高に幸せな銀河の旅になるよう祈っています」という意味になります。英語の下に書かれている文字は、映画ファンならおなじみの「オーラベッシュ」と呼ばれる銀河系の言語です。メッセージの内容自体は、英語と同じものになっています。

 

ニモ&フレンズ・シーライダー

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英語では「シーライダーで探検してくれてありがとう!」と書かれていますね。海洋生物研究所では、海とそこに住む生き物たちの保護を行っていますので、その世界観に合ったメッセージになっています。

 

新菱冷熱工業

蒸気船マークトウェイン号

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ソアリン:ファンタスティック・フライト

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「ファンタスティック・フライト・ミュージアム」は地中海に面した港町、メディテレーニアンハーバーの丘の上にあります。その世界観の通り、スポンサーメッセージもイタリア語で

Il nostro impegno costante e quello di realizzare un mondo bello in cui portare i propri sogni a nuove altezze.

と書かれています。

 

日本語に訳すと

私たちは、あなたの夢を新たな高みへと導く、美しい世界を実現することを常に心がけています。

となります。企業の広告宣伝を考えると、日本語で書いてもよかったはず。あえてイタリア語のみというのが、業務用空調設備で国内シェアトップを誇る新菱冷熱工業らしいですね。

 

第一生命保険

ビッグサンダー・マウンテン

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センター・オブ・ジ・アース

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英語で「Life is an astounding journey」と書かれていますが、これをそのまま訳しても「人生は素晴らしき冒険旅行」にはなりません。astoundingは「仰天させるような」「どえらい」という意味がありますので、そのまま訳すと「人生はどえらい旅だ」となります。ちょっと面白いですね。私たちの生活に身近な、生命保険会社らしいメッセージかもしれません。

 

ダイハツ工業

ベイマックスのハッピーライド(近日オープン予定)

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マーメイドラグーンシアター

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大和ハウス工業

スティッチ・エンカウンター

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謎の文字がありますね…。実はこれ、映画の中で登場する「銀河言語」が使われています。アトラクションの入り口や案内、通用口の表示にも使われているんですよ。

 

一番上には「GALACTIC FEDERATION STITCH MONITORING STATION(銀河連邦スティッチ・モニターステーション)」と書かれています。オハナはハワイ語で「家族」という意味ですが、その前の「treasure」は、宝物という意味のほかに「大切にする」という動詞としての使い方もあるんです。

 

キャラバンカルーセル

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タカラトミー

ウエスタンリバー鉄道

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ディズニーシー・エレクトリックレールウェイ

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日本通運

イッツ・ア・スモールワールド

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英語で「Delivering the world to you」と書かれていますが、そのまま訳すと、下の日本語メッセージと同じ意味になります。とくにひねりはないのですが、世界中の子どもたちに会えるスモールワールドの世界観と、運送業を手がける日本通運のイメージを結び付けたメッセージだと言えます。

 

シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ

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出口付近にあるメッセージには、英語で「Goodbye, fellow sailors. Your friendship is a treasure!」と書かれています。日本語の「さらば、船乗りたちよ。友達こそが宝物!」と同じ意味になっているのですが、本来「friendship」は友情と訳すことが多いです。あえてこの単語を使ったのは、「friendship」と「ship(船)」をかけているのかもしれませんね。

 

実はこのアトラクション、ライドの乗降場にもスポンサーメッセージがあります。写真だと撮りにくいのですが、「Many thanks for helping Sindbad deliver his treasure」「航海は成功をおさめ シンドバッドに幸せを運んだ 心より感謝する」と書かれています。こちらは「deliver」という言葉が使われていて、運送業の日本通運をイメージさせるようなメッセージですね。

 

日本航空

ミッキーのフィルハーマジック

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「Have a philhar-magical day!」と書かれていますが、実は英語には「philhar」という単語はありません。施設名の「フィルハーマジック」は、もともと「philharmonic(交響楽団)」と「magic(魔法)」を掛け合わせた言葉なのです。「Have a nice day!(ステキな一日を!)」という表現に、施設名を絡めているのでしょうね。

 

ちなみに、日本語であえて「旅」という言葉を使っているのは、各地の空を結んでいる日本航空をイメージしているのだと思います。

 

ブロードウェイ・ミュージックシアター

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日本コカ・コーラ

スペース・マウンテン

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海底2万マイル

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ここには2種類のメッセージがあります。一つは「Quench your thirst for knowledge」もう一つは「...Satisfy your quest for adventure」です。

 

「quench」は「渇きをいやす」「欲求を抑える」という意味があります。そのまま訳すと「知識の渇きを潤せ」となりますので、アトラクションに登場する『海底二万里』のネモ船長と、飲料メーカーのコカ・コーラのイメージに合わせたメッセージになっています。もう一つは「冒険への探求心を満たせ」ですね。こちらも海底探査へと向かうアトラクションに合ったものです。

 

日本ユニシス

フォートレス・エクスプロレーション

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ハウス食品

カントリーベア・シアター

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Panasonic

モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!”

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こちらは英語と日本語で、ほぼ同じ意味になっています。モンスターズ・インクでは、人間の子どもの笑い声をエネルギーに変換していますので、その世界観に合ったメッセージになっていますね。

 

インディ・ジョーンズ®・アドベンチャー :クリスタルスカルの魔宮

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アトラクションでは、インディ・ジョーンズ博士の助手であるパコが企画した魔宮ツアーに参加しますので、日本語の「アドベンチャーに終わりはない」というのは、ピッタリのメッセージです。ただ、英語の「Stay tuned for adventure」が引っかかりますね。

 

「Stay tuned」は英語で「乞うご期待」「チャンネルはそのままで」という意味で使われます。あんまりこういう場面では使われないのですが、おそらくラジオやテレビを製造してきた、パナソニックのイメージに合わせたのでしょう。

 

富士フイルム

バズ・ライトイヤーのアストロブラスター

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英語で「Congratulations, space rangers, on your picture perfect mission!」と書かれているのですが、実はこれちょっと難しい表現になっています。「Congratulations on ~」は「~おめでとう」という表現で、この場合だと「おめでとう!スペースレンジャー」となるのですが、「your picture perfect mission」が引っかかりますよね。

 

実は「picture-perfect」というのは、「完璧な」「全く欠点のない」という意味なのです。つまり、ここでは「スペースレンジャー、完璧なミッションおめでとう!」となるのです。もちろん、あえてこの表現を使っているというのは、写真用フィルムやデジタルカメラを手がける富士フイルムを意識しているからでしょう。

 

マジックランプシアター

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英語では「Capture the magic」、日本語では「一瞬を永遠に変えるマジック」と書かれています。英語をそのまま訳すと「魔法をとらえる」になりますね。「一瞬を永遠に変える」というのは、もちろん写真のことでしょうから、富士フイルムにピッタリのメッセージになっています。

 

プリマハム

ザ・ダイヤモンドホースシュー

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みずほ証券

魅惑のチキルーム:スティッチ・プレゼンツ“アロハ・エ・コモ・マイ!”

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ユーハイム

スイスファミリー・ツリーハウス

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ヴェネツィアン・ゴンドラ

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情報提供をお願いします!

今回は東京ディズニーリゾート内にあるアトラクションの「スポンサーメッセージ」を取り上げました。ショップやレストランにもありますので、「ここにもあったよ」「英語の訳し方は、こっちのほうが自然じゃないの?」というご意見がありましたら、ぜひコメント欄でお寄せください。

 

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*1:アメリカ国内にあるスプラッシュ・マウンテンは、黒人差別撤廃などの動きを受けて、テーマを映画『プリンセスと魔法のキス』へリニューアルされる予定です。