アメリカ・フロリダにある「ウォルト・ディズニー・ワールド」。ディズニーファンなら誰もが憧れる、世界最大のディズニーリゾートです。
ディズニーワールドの敷地面積は、約122平方キロメートル。東京ディズニーリゾートの敷地面積が、約1.6平方キロメートル*1ですから、およそ76倍にもなる広大なリゾートです。
「ディズニーワールドって、どれぐらい広いの?」ってよく聞かれます。東京の主要な駅で比べると、こんな感じ。いかに広いか分かりますよね(*_*; pic.twitter.com/o6TssKY4a8
— 舞浜新聞 (@maihama_shimbun) March 30, 2019
今回はそんな広大なリゾートで「ゲストの足」になっている、様々な交通機関をご紹介します。
直営ホテル宿泊者じゃなくても、全部無料!
ディズニーワールドの中では、以下の5種類の交通機関が運行しています。
- シャトルバス
- モノレール
- フェリー
- トラム
- スカイライナー
いずれの交通機関も、すべてディズニー社が運営しており、運賃は無料になっています。一部の旅行代理店のパンフレットには「直営ホテルの宿泊者は無料」と書かれていることがありますが、宿泊の有無は関係ありません。
シャトルバス
日本からディズニーワールドを訪れると、一番お世話になるのが「シャトルバス」です。直営ホテルとテーマパーク、テーマパークとテーマパークを結ぶだけではなく、ショッピングエリアの「ディズニー・スプリングス」や、ウォーターパークなどにも運行しています。
リゾート内を走っているシャトルバス。大型の連節バスもある。
料金が安いバリュークラスのホテルは、エントランス近くにバスターミナルがあります。部屋からは少し歩かなくてはいけません。少し料金が高めのホテルでは、敷地内に複数の停留所があって、巡回してから目的地へ向かうようになっています。部屋からは近いのですが、少し時間のロスがありますね。
停留所には「○○:○○にバスが来ます」という表示があります。ただし、これはあくまでも目安ですので、日本のように1分単位で正確に来るというわけではありません。
注意しておきたいのが、パークにあるバスターミナルから乗るときです。
ディズニーワールドの場合、そのときの混雑状況によって、停留所の位置が変わるのです。例えば、昨日は5番バス停から○○行きのバスが出ていたのに、今日は8番バス停からに変わった、という感じです。「昨日も5番だったから」と思って行ってみると、思わぬ失敗をしてしまいます。また、一台で複数のホテルへ向かう場合もあります。
もちろん、バスの降り場と乗り場が違うこともあります。パークからホテルに帰るときは、面倒でもバスターミナルにある目的地案内で、自分のホテル行きのバスがどこから出るのか、確認をしましょう。
なお、テーマパークからショッピングエリア「ディズニー・スプリングス」へ行く場合は、直営ホテルの停留所で乗り換える必要があります。また、スプリングスからパークへ直接行くバスはありません。これは、スプリングス周辺にある安いホテルの宿泊者が、無料のシャトルバスを使ってパークへ行けないようにしているためです。
モノレール
ディズニーワールド内にはモノレールも運行しています。改札口などはなく、無料で利用することができます。
マジック・キングダムとエプコットの2つのテーマパークに加えて、グランド・フロリディアン、ポリネシアン・ヴィレッジ、コンテンポラリー・リゾート、そしてTTC(Transportation and Ticket Center/交通センター)を結んでいます。
モノレールには3つの路線があります。
- Express
- Resort
- Epcot
「Express」はマジック・キングダムとTTCを結んでいる左回りの路線です。途中にあるホテルはすべて通過しますので、乗るときにはご注意ください。マジック・キングダムとエプコットを行き来する場合は、シャトルバスが運行されていないため、Expressを使ってTTCで乗り換えるのが、一番早いルートになっています。
「Resort」は名前の通り、セブン・シーズ・ラグーンの周囲にあるリゾートホテルを結ぶ、右回りの路線です。3つのリゾートホテルに泊まったときは、この路線を利用すると、スムーズにパークまで行けるようになっています。また、マジック・キングダムから、シェフ・ミッキーがあるコンテンポラリー・リゾートまで行くときも、この路線を使いましょう。
「Epcot」は、TTCとエプコットを結んでいます。ExpressやResortと乗り入れはしていませんので、必ずTTCで乗り換える必要があります。
モノレールはバスと違って座席数も多く、揺れにくくなっていますので、移動がとても楽です。その一方で、注意したいのが「乗り間違い」ですね。モノレールの駅は、行き先の看板が少し分かりにくくなっています。駅に入る前に、行き先が書かれている看板を必ず確認しましょう。
「ホテルの中を通るモノレールを見てみたい!」というリクエストをいただきましたので、撮ってきました。ここはコンテンポラリー・リゾートというホテルです。 pic.twitter.com/unYqyZRAGY
— 舞浜新聞 (@maihama_shimbun) April 30, 2019
ちなみに、ポリネシアン・ヴィレッジとTTCの間は、歩いて移動することもできます。部屋がホテルの駅よりもTTCのほうが近いのであれば、より早くマジックキングダムとエプコットに行くことができますよ。
太平洋の雰囲気が感じられる「ポリネシアン・ビレッジ・リゾート」
フェリー
ディズニーワールドの中には、人造湖が多いため、フェリーもたくさん運行しています。ホテルとパークを結ぶものや、駐車場のゲストをパークまで運ぶものなど、バスと同様に、様々な路線があります。泊まったホテルにもないか、確認しておきましょう。
動画を撮ったのに、すっかり忘れてました(´・_・`)
— 舞浜新聞 (@maihama_shimbun) May 4, 2019
マジックキングダムから対岸のフロリディアンに行くときは、ボートを使うんです。雰囲気が伝わればいいんですが…。 pic.twitter.com/gTDmXmOKxM
トラム
トラムは、基本的に駐車場を利用するゲストしか利用しません。ディズニーワールドは、駐車場もパークから離れているほか、かなり広大になっているため、ゲストを運ぶためのトラムが運行しているのです。現地でレンタカーを借りて移動する、という方は、利用する機会があるかもしれませんね。
スカイライナー
2019年9月に開通したばかりの、新しい交通機関です。スキー場にあるようなゴンドラで、ゲストをすばやく目的地へと運んでくれます。
公式ウェブサイトだと分かりづらいのですが、スカイライナーは3つの路線に分かれています。リビエラリゾートの駅は、降りないゲストは乗ったまま通過することができます。それ以外の駅は、全員降りなければいけません。
アート・オブ・アニメーション・リゾートやポップ・センチュリー・リゾートから、ハリウッドスタジオやエプコットへ行く場合、必ずカリビアン・ビーチ・リゾートで乗り換える必要があります。利用するときには、注意しましょう。
ディズニーワールドの空を結ぶ「スカイライナー」
ちなみに、スカイライナーは車いすの乗降などで、運行が止まることがあります。「高い場所が苦手」という方は、ちょっと覚悟が必要かもしれませんね。また、雷雲が近づいているときは、安全確保のため運休になります。ご注意ください。
スカイライナーの開通によって、ホテルの利便性にも変化が出てきています。とくに、バリュークラスのアート・オブ・アニメーションとポップ・センチュリーは、これまでバスでしかテーマパークに行けなかったのが、新たな選択肢が増えました。「バス停に長い列ができている」「バスの中で立ちっぱなしで疲れた」ということも、少なくなるかもしれませんね。
賢く使って、素敵なひとときを!
ディズニーワールドでは、様々な交通機関が運行されています。すべて無料で利用することができますし、夜遅い時間帯でも、たくさん本数があります。また、すべてディズニーの敷地内を走っていますので、深夜でも安心して利用することができます。
また有料になりますが、配車サービスとして「ミニーバン」も運用されています。シャトルバスだと行きにくい場所や、ホテルホップで荷物を運びたいときには、とても便利なサービスですね。詳しい利用方法は、こちらのサイトをご確認ください。
ディズニーワールドを訪れたときは、交通手段を賢く使って、素敵なひとときを過ごしてくださいね。
参考リンク
*1:パークエリアのほかに、駐車場やバックステージ施設を含んだ数字です。