アメリカ・フロリダにある世界最大のディズニーリゾート「ウォルト・ディズニー・ワールド」。4つのテーマパーク、2つのウォーターパーク、30以上のリゾートホテルを抱える、ディズニーファンなら一度は憧れる聖地ですね。
今回はディズニーワールドで10か所以上のホテルに泊まってきた私が、実際に泊まってみた感想や、部屋の様子、レストラン、パークまでのアクセスなどについて紹介したいと思います。
目次
- オールスター・ムービー・リゾート
- アート・オブ・アニメーション・リゾート
- ポートオーリンズ・リゾート - フレンチクォーター
- オールド・キーウエスト・リゾート
- サラトガスプリングス・リゾート&スパ
- ウィルダネス・ロッジ・コッパークリーク・ヴィラ&キャビン
- アニマル・キングダム・ヴィラ - キダニ・ビレッジ
- ビーチ・クラブ・ヴィラ
- ボードウォーク・ヴィラ
- リビエラ・リゾート
- ポリネシアン・ヴィラ&バンガロー
- コンテンポラリー・リゾート - ベイレイクタワー
- グランド・フロリディアン・リゾート&スパ - ヴィラ
- 価格重視?それともホテルライフ?
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オールスター・ムービー・リゾート
「初めてディズニーワールドへ行きます」という方は、宿泊料金が安い「バリューリゾート」がおすすめです。それは朝早くから夜遅くまでパークで遊ぶことが多く、ホテルは寝るだけに使う…という方がほとんどだからです。ムービーリゾートはすべての客室で改装工事が終わっており、安っぽさは全く感じません。
バリューの場合は、フロントから客室までの距離が遠く、かなり歩く必要があります。また、テーマパークへ行くためのバスターミナルも1か所しかなく、少し不便ですね。ただ、フードコートは充実しており、お菓子や果物、お惣菜など幅広いメニューが販売されています。
ムービーリゾートはディズニーワールドの端にあり、それぞれのテーマパークまではバスで20分以上かかります。また、バスも混雑しやすいため、夜の遅い時間帯に乗ると座れない…ということも。ただ、そのぶん宿泊料金は安く抑えられていますので、「食事やグッズにお金を回したい」という方には、おすすめですね。
(※リニューアル工事前の客室です)
アート・オブ・アニメーション・リゾート
2012年にオープンした、最も新しいバリューリゾートです。ここもムービーリゾートと同じく、フロントやバスターミナルから客室まで遠いのがネックですね。そのぶん、宿泊棟はディズニー映画の世界が再現されており、お散歩するだけでも楽しいです。
ここは、2019年9月に開通したゴンドラ「ディズニースカイライナー」の駅がありますので、エプコットとハリウッドスタジオへのアクセスは改善されています。ただし、同じくバリューリゾートのポップ・センチュリーと駅が共通ですので、時間帯によっては混雑することが予想されます。マジックキングダムとアニマルキングダムへは、これまで通りバスで行きます。
ディズニーワールドの空を結ぶ「ディズニースカイライナー」
一つだけ注意したいのが、2人もしくは子どもを含めた3人で宿泊する場合です。アート・オブ・アニメーションの場合、ツインベッドの部屋(スタンダードルーム)はリトル・マーメイド棟のみ、それ以外はファミリースイートになっているのです。リトル・マーメイド棟はフロントから一番遠く、かなりの距離を歩きます。小さな子を連れた方は気を付けてくださいね。
なお、バリューリゾートには「プリファード・ルーム」といって、追加料金を払えばフロントから近い部屋をリクエストすることができます。予約のときに候補に入れておく価値はあると思います。
ポートオーリンズ・リゾート - フレンチクォーター
ディズニーワールドのホテルはどこも広大で、端から端まで歩くだけでも疲れてしまうほどです。しかし、モデレートリゾートの中でも、ポートオーリンズのフレンチクォーター棟は、こじんまりとしていて、とても使いやすいです。
フロントやバスターミナルまでそんなに歩く必要がないので、コスパを重視する方にはおすすめですね。ボートでショッピングエリアのディズニー・スプリングスへ行けるのも便利です。
ちなみに、ポートオーリンズ・リゾートにはリバーサイド棟もあり、こちらはかなり大きいです。ただ、敷地内にバス停が複数ありますので、テーマパークへのアクセスはよくなっています。映画『プリンセスと魔法のキス』をイメージした客室もあり、映画ファンにはこちらもおすすめですね。
オールド・キーウエスト・リゾート
ディズニーワールドの中には、ディズニーバケーションクラブのリゾートホテルがいくつかあります。その中で最も歴史があるのが「オールド・キーウエスト・リゾート」です。ただ、客室内の設備は2010年にリニューアルされていますので、そこまで古さは感じられません。
自家用車で来る前提でリゾートが設計されていますので、とにかく広大になっています。敷地内にはバスの停留所がいくつかありますが、部屋によっては、ロビー棟からかなり歩くことも…。そのぶん、全体的に静かな雰囲気になっていますね。ちなみに、ディズニー・スプリングス行きのボートもありますよ。
サラトガスプリングス・リゾート&スパ
サラトガスプリングスはその名前の通り、競馬で有名な保養地「サラトガスプリングス」がモデルになっています。1800年代後半の時代設定を感じられるだけではなく、ホテル全体のテーマが「馬」になっていて、部屋にはディズニー映画に登場する馬のキャラクターが描かれた絵も飾ってあります。馬好きな方にもおすすめしたいですね。
ただ、設備が少し古いのが気になるかもしれません。バス停は敷地内に複数ありますので、各テーマパークへのアクセスはよくなっています。
ウィルダネス・ロッジ・コッパークリーク・ヴィラ&キャビン
ウィルダネス・ロッジは、イエローストーン国立公園にある山岳ロッジをイメージしたリゾートです。ロビーの大きな吹き抜けがとても印象的ですね。ホテルの敷地には大きな滝が流れ、部屋からはプールや湖も眺めることができます。
ここはマジック・キングダムに近く、パークまではボートで行けるようになっています。ただ、モノレールの駅はなく、少し距離があるため、決して便利な立地とは言えません。また、マジック・キングダム以外の3つのテーマパークはバスで行きます。
アニマル・キングダム・ヴィラ - キダニ・ビレッジ
日本のメディアでも多く取り上げられていますので、一度は見たことがある方も多いかもしれません。ここは客室からサバンナの動物を見ることができるという、自然あふれるホテルです。動物と触れ合えるアニマル・キングダムらしいホテルですね。
小さな子がいる家庭や、動物が好きな方にはおすすめなのですが、このホテルからアニマル・キングダムにつながっているわけではありません。徒歩でもかなり遠いので、注意が必要ですね。またキダニ・ビレッジは、ロビーから遠い客室になると、ひたすら廊下を歩いていかなくてはいけません。外を歩くよりいいのですが、ちょっと気になるポイントではあります。
ちなみに、アニマル・キングダム・ヴィラには、キダニ・ビレッジと隣接して「ジャンボハウス」棟もあります。こちらはレストランが充実していますので、初めてディズニーワールドを訪れる方には、こちらもおすすめです。ちなみに、キダニとジャンボはバス停も分かれていて、間違って降りると歩いて移動するのは大変です。
ビーチ・クラブ・ヴィラ
ここはエプコットから一番近く、歩いて行くことができます。また、ハリウッド・スタジオもボートで行ける、アクセスのいいホテルです。隣接してヨット・クラブ・ヴィラがあり、一部施設が共有になっています。
ビーチ・クラブには、キャラクターダイニングで有名な「ケープメイ・カフェ」があります。マジック・キングダムまでは少し距離があるのですが、エプコットやハリウッド・スタジオを中心に回るという方には、おすすめですね。
ボードウォーク・ヴィラ
ビーチ・クラブの向かい側、ショッピングエリアのボードウォークと隣接しているのが「ボードウォーク・ヴィラ」です。夜遅くまで営業していますので、食事や買い物も便利ですね。まるで港町に来た気分になれますので、夜も風情があると思います。
ビーチ・クラブと同じく、エプコットから徒歩圏内です。ただ、ホテルの目の前からエプコット行きとハリウッド・スタジオ行きのボートが出ていますので、そちらを利用するのもいいと思います。途中ホテルを経由するため、少し時間はかかるのですが、リゾート感を感じることができますよ。
リビエラ・リゾート
2019年12月にオープンしたばかりの新しいホテルです。20世紀初めの地中海沿岸にあるリゾートをイメージしており、スカイライナーの駅も隣接しています。ハリウッドスタジオへは乗り換えが必要ですが、エプコットへはそのままスカイライナー一本で行けますので非常に便利ですね。
ホテル最上階には、レストラン「トッポリーノ・テラス」があり、朝食ではミッキーやミニーなどとキャラクター・ダイニングを楽しむことができます。定員が2名の「タワースタジオ」という小さな部屋もありますので、お得に泊まれるのもいいですね。
ポリネシアン・ヴィラ&バンガロー
南太平洋のリゾートがテーマとなっていて、ハワイにあるアウラニ・ディズニー・リゾート&スパのような雰囲気が感じられます。ここにはキャラクターダイニングの「オハナ」もあり、キャラクター好きの方にもぜひおすすめしたいですね。
個人的には、ディズニーワールドのデラックスリゾートの中で、ここが一番交通アクセスがいいと思っています。実はここ、Transportation & Ticket Center(通称TTC:交通センター)から歩いて来ることができるのです。
マジック・キングダムへは、ホテルにモノレールの駅が直結していますので、すぐに行くことができます。もし泊まっている部屋が、ホテルのロビーよりもTTCのほうが近いのであれば、より早く行けます。TTCからはエプコット行きのモノレールにも乗れますので、帰りもバスの渋滞を心配することがありません。もし年越しなどでディズニーワールドを訪れるのであれば、ポリネシアンを強くおすすめしたいです。
コンテンポラリー・リゾート - ベイレイクタワー
マジック・キングダムからも徒歩でアクセスできる、ディズニーワールドの中でも最上級ホテルの一つです。ベイレイクタワーからはパークを一望できますので、ハネムーンや大切な人との記念日を過ごすには、本当にピッタリの場所だと思います。
ここにはキャラクターダイニングの「シェフ・ミッキー」がありますので、家族連れにもおすすめですね。エプコットへはモノレールで、ハリウッド・スタジオとアニマル・キングダムへはバスでのアクセスになります。
グランド・フロリディアン・リゾート&スパ - ヴィラ
コンテンポラリー・リゾートも素晴らしいのですが、ディズニーワールドの中で一番高級なのが「グランド・フロリディアン・リゾート&スパ」です。ロビーからもあふれる高級感、ベルキャストのレベルの高さ、そして客室もサービスが行き届いています。
もちろん、そんな高級ホテルですから、館内のレストランも高級なものばかり。中にはドレスコードが設定されている場所もありますので、事前に下調べしておくことをおすすめします。
もし「ディズニーワールドで贅沢な時間を過ごしたい」と考えているのであれば、フロリディアンを押さえておけば間違いないでしょう。マジック・キングダムへはモノレールで行くことができますが、ミニボートもあります。ボートに乗ってホテルまで行くだけでも、非日常な時間を味わえますよ。
2022年6月には、もともとホテル棟だった「ビッグ・パイン・キー」棟が、バケーションクラブのヴィラとしてリニューアルオープンしました。客室内は映画『メリー・ポピンズ』をイメージしたデザインになっており、映画ファンにはたまらないと思います。
価格重視?それともホテルライフ?
ウォルト・ディズニー・ワールドには、数多くのリゾートホテルがあります。泊まる場所を選ぶだけでも、かなり悩んでしまうと思います。ホテルの選び方については、以前ポイントをまとめましたので、ご参照ください。
「寝るだけだから」と割り切って、できるだけ安いホテルに泊まるのか。それとも、パークへのアクセスやホテルの雰囲気を考えて、高めのホテルを選ぶのか。ディズニーワールドで後悔しないために、じっくりホテルを選んでくださいね。