アメリカ・フロリダにあるウォルト・ディズニー・ワールド。4つのテーマパークを抱える、世界最大のディズニーリゾートです。ファンなら一度は憧れる「聖地」ですよね。実はディズニーワールドには、27か所ものリゾートホテルがあります。
「そんなにたくさんあったら、選べない!」「どういう基準で決めればいいの?」という方は多いと思います。今回はディズニーワールドを初めて訪れる方のために、ホテルの選び方をご紹介します。
まずは「ランク」を決めよう
ディズニーワールドのリゾートホテルは、以下の5つのランクに分けられています。
- デラックス・ヴィラ
- デラックス
- モデレート
- バリュー
- キャンプグラウンド
デラックス・ヴィラは、ディズニー社が販売している、ホテル会員権プログラム「ディズニー・バケーション・クラブ」の会員向けホテルです。長期滞在向けとなっており、客室の清掃などが簡素化されています。会員(メンバー)ですとポイントを使って安く泊まれますが、非会員の場合、かなり高額になってしまいますので注意が必要です。
バケーションクラブについての解説は、こちらをどうぞ。
ビーチクラブ・ヴィラ。バケーションクラブの会員向けのリゾートになっている。
デラックスは、ディズニーワールドの中で一番高級なリゾートホテルです。パークから近いホテルが多く、バス以外にもモノレールやフェリーなどの交通機関も充実しています。ハネムーンや記念日など、特別なときにディズニーワールドを訪れる場合は、ここを押さえておけば間違いないでしょう。
ディズニー・コンテンポラリー・リゾート
モデレートは、デラックスとバリューの中間クラスです。バリューと比べて敷地面積が狭く、客室からロビーやバス停までの距離が、短くなっているところもあります。
バリューはその名前の通り、比較的安い価格で泊まることができます。「初めてディズニーワールドへ行きます」という方には、バリューをおススメしたいですね。初めての場合、朝から深夜までパークで過ごすことが多く、ホテルは寝るだけ…という方がほとんどだからです。宿泊料金を抑えれば、その分を食事やグッズに回せますからね。
アート・オブ・アニメーション・リゾート
ただし、バリューのデメリットとして、部屋からロビーまでの距離が遠いことが挙げられます。もちろん、事前チェックインで部屋のリクエストを出すこともできますし、ちょっと高めですがロビーから近い「プリファードルーム」を選ぶこともできます。それ以外にも、バス停が1か所しかない、部屋によっては廊下側しか窓がない、といった不便なところもあります。
最後のキャンプグラウンドは、テントやキャンピングカーを利用するゲスト向けのリゾートです。ホテルというより、駐車と宿泊スペースが一緒になったような施設ですね。
マジックキングダムか、それともエプコット?
それでは、ランクが決まったところで、立地からホテルを決めていきましょう。ディズニーワールドにある直営ホテルは、マジック・キングダムもしくはエプコットに近いか、その周辺かで分けることができます。
マジック・キングダムに近いホテルは、現地の方にもかなり人気が高く、どうしても値段も高めになっています。特にパークから徒歩圏内のコンテンポラリーや、すぐ向かい側にあるグランド・フロリディアンは、直営ホテルの中でも最上級クラスです。
グランド・フロリディアン・リゾート&スパ
一方、エプコットに近いホテルも、やや値段は高めになっています。こちらはオフィシャルホテルのスワン&ドルフィンもあり、パークから徒歩圏内に多くのホテルがあります。
ボードウォーク・イン
どのテーマパークで長く遊ぶのか、行きたいキャラクター・ダイニングはどこなのか、贅沢にホテルステイを楽しむのか、といった過ごし方なども考えながら決めるとよいと思います。
ちなみに、ディズニーワールドは本当に広いため、ホテルからパークまでバスで20分…というのも普通です。バスの場合、周辺道路の混雑に巻き込まれ、パーク到着が遅れてしまうこともあります。バスの移動時間を節約したいのであれば、フェリーやモノレール、さらには2019年秋に開通するスカイライナー(ゴンドラ)が利用できるホテルを選ぶのも手ですね。
ディズニーワールド内の交通手段については、以下の記事をどうぞ。
どこで予約すればいいの?
初めてディズニーワールドを訪れるのであれば、大手の旅行代理店へ行って、スタッフの方と直接相談しながら予約することをおすすめします。代理店によって、扱っているホテルの種類も異なりますので、いくつかの代理店でプランを比べてみるといいですね。
旅行代理店の場合は、航空券にホテルの宿泊、パークチケットも含んだパッケージツアーで販売しています。もし「自分たちで飛行機のスケジュールも決めたい」という場合は、個人手配で別々に予約しなくてはいけません。
ホテルはディズニーワールドの公式サイトから予約することができます。また、日本人向けに、アメリカの旅行予約を手がけている「ミッキーネット」という会社もあります。ホテルの料金比較サイトもありますが、海外の怪しい旅行代理店が含まれていることもありますので、注意が必要でしょう。
迷ったら「ホテルホップ」という選択肢も
ディズニーワールドを訪れる場合は、最低でも3泊5日、できれば5泊7日以上の日程が必要だと思います。同じホテルに連泊するほうが、移動方法にも慣れてきますし、荷物も部屋に置きっぱなしにすることができます。
しかし「一つのホテルにずっと泊まるのはつまらない」「どっちのホテルにするのか決められない」という方には、途中でホテルを変える「ホテルホップ」という方法があります。
ポリネシアン・ビレッジ・リゾート
直営ホテルはチェックアウトのために、フロントへ寄る必要はありません。午前11時になると、自動的にチェックアウトになる仕組みです。ホテルからホテルへの荷物移動は、無料でやってくれます。ベルデスクへ直接荷物を持っていくか、ベルサービスに電話すると、キャストさんに取りに来てくれるのです。
荷物を受け取るときは、チェックインで荷物のタグを渡すか、部屋に行ってからベルデスクに電話すると持ってきてもらえます。基本的には16時~17時頃までには、ホテルに配達してくれます。時間帯によっては、直接ベルデスクで引き取れるホテルもありますよ。
ただホテルホップは滞在期間中、1回~2回が限界だと思います。いちいち荷物をパッキングしたり、送ってもらったりするのは、少し時間がもったいないですよね。それに、チェックアウトと違って、チェックインはホテルごとに行う必要があります。事前にチェックインを済ませておくと、公式アプリに部屋番号を送ってくれるサービスもありますが、自力で部屋まで行かなくてはいけません。
ディズニー直営ホテルじゃないとダメ?
今回ご紹介したホテルは、すべてディズニー直営となっています。実はディズニーワールドの周辺には、料金が安い非直営のホテルもたくさんあります。
しかし、直営ホテルと比べると、サービスがかなり制限されています。正直に言うと、初めてディズニーワールドを訪れる方には、非直営よりもバリューリゾートを強くおすすめします。ホテルからパークへの移動だけで、かなり差が出てくるからです。
以前まとめた記事です。非直営の安さには、裏があるのです…。
世界最大の敷地面積を誇る「ウォルト・ディズニー・ワールド」。ぜひ、過ごし方に合わせて、じっくりホテルを選んでみてくださいね。