世界最大の敷地面積を誇る「ウォルト・ディズニー・ワールド」ディズニーファンにとっては、まさに憧れのリゾートです。
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ウォルト・ディズニー・ワールドへは、最寄りのオーランド国際空港を利用します。しかし、残念なことに、日本からオーランドへの直行便は出ていません。そのため、アメリカ国内、もしくは他の国で乗り継ぎをしなくてはいけないのです。
今回は初めてディズニーワールドを訪れる方のために、飛行機の乗り継ぎについて、詳しくご紹介したいと思います。
どこで乗り継ぎしたほうがいいの?
できれば、フライト時間が短く、乗り継ぎで無駄な時間を使わない航空便がいいですよね。羽田空港・成田空港を利用する場合、オーランドへは、以下の乗り継ぎ先が便利になっています。
航空会社が所属するアライアンス(航空連合)によって、乗り継ぎの便利さが決まってきます。日本航空はワンワールドですので、同じアライアンスのアメリカン航空に乗り継ぐのが便利です。全日空は、同じアライアンスのユナイテッド航空ですね。
デルタ航空は、スカイチームに所属していますが、日本に同じアライアンスの航空会社はありません。ただし、デルタ航空はもともとアメリカの会社ですので、国内線もたくさん飛ばしています。
唯一、今回はエアカナダを入れておきました。実はエアカナダのトロント便を利用すると、アメリカ国内と同じ手続きで、オーランドへ乗り継ぐことができるのです。詳しくは、エアカナダのウェブサイトをご確認ください。
どのフライトが一番便利なの?
読者の皆さんが気になるのは「どの航空会社のフライトが、一番便利なの?」という点だと思います。
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先ほどご紹介した通り、羽田・成田からオーランドへ行く場合だけでも、たくさんの選択肢があります。フライトの時刻によって、航空券の値段も大きく変わってきます。旅行代理店の格安ツアーを利用すると、乗り継ぎでたくさん待たされたり、オーランドへの到着が深夜・出発が早朝になっていたり…ということも。
さらに、飛行機は「夏ダイヤ」と「冬ダイヤ」でスケジュールが変わります。また「○曜日のみ」といった特殊な運航に加えて、乗客の減少で突然「廃止」になってしまうこともあります。「ここの会社のこのフライトが便利!」とは、すぐに言えないのです。
もしも飛行機が機材トラブルで欠航してしまったり、遅れてしまったりしたときには、より多くのフライトが飛んでいる空港のほうが安心ですね。代表的な空港としては、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港、ロサンゼルス国際空港、シカゴ・オヘア国際空港などが挙げられます。
乗り継ぎはどうやればいいの?
さて、実際に日本からオーランドへ行く場合、乗り継ぎはどうすればいいのでしょうか。
乗り継ぎ先の空港へ着いたら、まず入国審査を受けます。最近では「APC」という機械で、日本語で入国審査の手続きができる空港も増えてきました。渡米前にESTA(エスタ:電子渡航認証システム)を取得して、2008年以降に少なくとも1回、アメリカを訪れている方であれば、機械を利用することができます。
入国審査では、入国審査官から滞在日数や目的、職業などを聞かれます。審査官によって、質問攻めにすることもあれば、ほとんど無言で通してくれる人もいます。ここでは、顔写真と指紋も取られます。
大きな空港で、飛行機の到着が集中する時間帯ですと、かなり長時間待つことになります。飛行機の機材トラブルなどで、到着が遅れてしまったときなどは、係員が「○○への乗継便に乗る人はいませんか?」と聞いて回ることもあります。できれば、乗り継ぎ時間に余裕を持たせておきたいですね。
入国審査が終わると、飛行機に預けていた荷物を受け取ります。出口に税関がありますので、パスポートと税関申告書(機械で手続きをした場合は、顔写真が印刷されたレシート)を渡せば大丈夫です。
乗り継ぎをする場合は、税関を出たところにある、航空会社の乗り継ぎカウンターで、荷物をもう一度預けます。荷物のタグは、最終目的地のオーランドまで書いてありますので、職員の方に渡せば問題ありません。
あとは、そのまま搭乗口を確認して、空港内のシャトルなどに乗って移動します。アメリカの空港は巨大ですので、到着ターミナルと出発ターミナルが違う場合があります。一度保安エリアから外に出ていますので、出発ターミナルで再び保安検査を受けて、搭乗口からオーランド行きの便に乗りましょう。
そのときのフライトによっても変わりますが、乗り継ぎはおおむね2時間~3時間ほどが確保されていると思います。3時間以上になると、少し空港で待たなくてはいけませんね。
帰りの乗り継ぎが要注意!
実はオーランドからの帰りの便が、意外な落とし穴になっています。
アメリカの場合、出国審査というものはありませんので、オーランドの空港で荷物を預けて、保安検査を受けたら、そのまま搭乗口へと向かいましょう。
乗り継ぎ先の空港でも、出国審査や保安検査などはありません。そのまま、空港内を移動して、日本へ帰る便の搭乗口へと向かいます。行きでは、乗り継ぎ先で荷物を一度受け取っていましたが、帰りは自動的に日本行きの便に乗せてもらえます。
もしここで、手荷物を受け取ろうと保安エリアの外に出てしまうと、もう一度、保安検査を受け直さなくてはいけません。帰りは、乗り継ぎ時間が短くなっていることが多いので、十分注意しましょう。
もし、飛行機が遅れてしまったら…
乗り継ぎで一番怖いのは、やはり飛行機が遅れてしまうときです。
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日本からの行きの便が遅れてしまう場合は、日本人の職員さんが対応してくれますし、乗継便の調整も日本でしてもらうことができます。問題は、帰りのオーランドから、乗り継ぎ先へ向かう便が遅れてしまい、日本行きの飛行機に乗れなかった…というケースです。
実は私も、一度シカゴで経験したことがあります。このときは機材トラブルで出発が遅れ、帰りの日本行きの便に乗れませんでした。オーランドのカウンターで、航空会社の職員さんに泣きついたのですが「今日の日本行きの便は満席だから、明日の便に乗ってちょうだい。ホテルと食事代も出すから」と言われ、しぶしぶシカゴで1泊しました。
日本の航空会社を利用していても、乗り継ぎ先の空港にいつも日本語が話せるスタッフがいる、とは限りません。以下は、各航空会社の日本語ダイヤルサービスです。
- 日本航空 1-800-525-3663
- 全日空 1-800-235-9262
- アメリカン航空 1-800-237-0027
- ユナイテッド航空 1-800-537-3366
- デルタ航空 1-800-327-2850
※1は国際電話のアメリカの国番号。市外局番の800は、通話料無料のフリーコールです。
もしものときには、落ち着いて、各航空会社にお問い合わせください。海外旅行保険に入っている場合、大きな遅延のときには、保険金が支払われることがあります。ホテルや食事の領収書は、日本に帰るまで大切に持っておきましょう。
一度経験すれば大丈夫!
私も初めてディズニーワールドを訪れたとき、心配だったのが「乗り継ぎ」でした。しかし、一度経験してみると、ほかの空港でも同じ手順ですので、すぐに慣れることができました。
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これまで、デトロイト、シカゴ、ニューヨーク(JFK)でそれぞれ乗り継ぎをしたことがありますが、搭乗口を確認して、地図を見ながら進めば、まったく心配はありません。一つだけ注意しておきたいのは、帰りの乗り継ぎ先で手荷物を受け取らない、ということですね。
日本からは少し距離があるウォルト・ディズニー・ワールドですが、一度訪れてみる価値はありますよ。
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