- はじめに
- 初めてのジップエア
- 空港からはシャトルバスで
- アナハイムは9年ぶり!
- 「ファンタズミック!」もバージョンアップ
- トゥモローランド・スカイライン・テラス
- 「リリーベル号」見たかったけれど…
- 「サンフランソウキョウ」は、まるで日本!
- ピクサーフェストは、キャラグリが充実!
- 「モーテル6」は安くて快適!
- ほかにも見どころがたくさん!
- アナハイムは、原点であり聖地
- 合わせて読みたい
はじめに
舞浜新聞は2024年の夏休みに、アメリカ・カリフォルニアの「ディズニーランド・リゾート」、フロリダの「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」、さらに「ディズニークルーズライン」のバハマ諸島クルーズへ行ってきました。
旅行の計画・準備編については、以下の記事をどうぞ。
今回の記事では、日本出国からカリフォルニアのディズニーランド・リゾートでの様子について、私の感想を含めてまとめていきたいと思います。
初めてのジップエア
最近では様々な事情によって、以前よりも航空券の料金が値上がりしています。今回の旅では、できるだけ費用を抑えるために、日本航空グループのLCC(格安航空会社)である、ジップエアを利用することにしました。
ジップエアのロサンゼルス便は、成田空港から出発します。ほかのLCCは第3ターミナルからですが、ジップエアは第1ターミナルから。駅からの移動が短くて便利でしたね。チェックインは空港の機械で、荷物は有人カウンターで預けます。ここで、機内持ち込みの荷物の重量も測定されます(一人合計7kgまで)。
今回のフライトでは、14:40に成田を出発して、ロサンゼルスには同じ日の8:55に到着しました。その日の午前中からパークに行けますので、フライトスケジュールもちょうどよかったです。
ジップエアはLCCなので、座席指定や機内食などを「オプション」として購入します。今回はValueのオプションを買いました。これには、事前の座席指定、機内食1回分、預け入れ手荷物(30kgまで)の3つが含まれています。別々にオプションを購入することもできますが、逆に割高になってしまうことも…。
運賃は空港利用税などを含めて、片道一人15万円ほど。しかも、ジップエアでは「燃油サーチャージ」の支払いは不要なんです。通常の航空会社(フルサービスキャリア)の運賃と比べると割安ですね。
機内食は牛丼をチョイス。ほかに、バターチキンカレーやベジタブルペンネなどがある。
以前は機内への飲食物の持ち込みは禁止されていましたが、現在はOKに。空港のコンビニで買ってから、飛行機に乗って食べることもできます。ただし、アルコール飲料は持ち込めません。
LCCということで「座席が狭かったらどうしよう」「シートが固いのかな?」なんて思っていたのですが、そこまで不便ではなかったです。シートピッチは通常の航空会社と同じくらい。シートも苦痛を感じるものではありませんでした。
座席にはUSB用の充電端子(Type-A)に加えて、通常のコンセントも完備。スマートフォンだけではなく、タブレット端末も安心して使えます。機内Wi-Fiは無料で使えるのですが、そこまで通信速度が速くないので、ちょっとした調べ物程度でしょうか。
個人的には、割安な値段で日本語対応のCAさんがいる…という点だけでも、ジップエアの価値は十分あると思います。今後はホノルル便や、フルフラットシートも体験してみたいな…と思いました。
空港からはシャトルバスで
ロサンゼルス国際空港からアナハイムまでは、以前はディズニー公式のシャトルバスが運行していました。しかし、コロナ禍以降は廃止に。現在はライドシェアを使うか、別のサービスを予約する必要があります。
トム・ブラッドレー国際線ターミナル(TBIT)
今回は費用を抑えるために、「ミッキースペースシップシャトル」というシャトルバスサービスを利用しました。大人一人30ドル(約4,500円)でしたので、ライドシェアよりも安くアナハイムまで行くことができます。
しかし、ここの予約は電話かメールのみ。サービスはとても良かったのですが、予約や当日の連絡には英語力が必要になります。シャトルバスの場合は、ターミナルから出てすぐの乗り場へ、ライドシェアは専用の乗り場LAX-it(エルエーイグジット)へ移動する仕組みになっていました。エルエーイグジットまでは、ターミナルから無料バスも運行しています。
アナハイムは9年ぶり!
アナハイムのディズニーランド・リゾートを訪れるのは、実に9年ぶり。コロナ禍を経て、パークも大きく変化していました。スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ、ピクサー・ピア、新トゥーンタウン…。フロリダのディズニーワールドでは体験できないものも多く、とても新鮮に感じました。
コロナ禍以降に導入された、パーク入園予約は2024年8月現在でも必要になっています。朝に入園するパーク(どちらか一つ)を公式サイトで選ぶのですが、空きがなければ予約できません。ただし、私が行ったときは、土日でも十分空きがありました。午前11時以降は、予約なしで隣のパークへ行くことができます。
パークチケットはミッキーネットで購入しました。事前に公式アプリで紐づけをしておけば、アプリのバーコードを見せるだけで入園が可能に。窓口での引き換えも不要です。ただし、1日券・複数日券ともに、初回入園時に顔写真を撮られます。おそらく不正利用防止でしょう。
「ファンタズミック!」もバージョンアップ
1992年5月に公演が始まり、今でも多くのディズニーファンに愛されている「ファンタズミック!」。何度もリニューアルされていますが、今回久しぶりに鑑賞しました。
海賊船、花火、新しくなったフィナーレなど、これまでの良さを残しつつ、時代に合わせてアップデートしているのだと強く感じましたね。ハリウッドスタジオ版、東京ディズニーシー版にも良さはあると思うのですが、やっぱりアナハイム版が原点だな…と思います。
今回は「ダイニングパッケージ」を予約して、ショーを鑑賞することにしました。これは、レストランの食事と、専用鑑賞エリアがセットになったもの。利用したリバーベル・テラスでは、食事後にテラス席からそのまま鑑賞できるプランもあるのですが、高額のため断念…。食事後にアメリカ河の専用エリアに移動するプランのほうが安かったので、そちらを利用しました。
アメリカ河の周辺はとにかく狭いので、長時間の場所取りをしなくても見れたのは、とても楽でしたね。ディナーの場合は、一人58ドル(約8,700円)です。ダイニングパッケージには、ブルーバイユー・レストランなどのプランもありますので、今度はそちらを利用してみたいと思います。
トゥモローランド・スカイライン・テラス
アナハイムでは、花火を専用鑑賞エリアで見ることができる「トゥモローランド・スカイライン・テラス」というプランがあります。今回初めて利用したのですが、ファンタズミックのダイニングパッケージと同じくらい、貴重な体験になりました。
このプランはまず、予約時間に「スター・ウォーズ・ローンチベイ」の1階で受付をします。すると、その2階にある専用テラスに案内されて、そこで軽食と花火を楽しむことができるのです。しかも、受付のときにもらったネックストラップを付ければ、いつでも出入りが自由に。ソフトドリンクやオリジナルのノンアルコールカクテルも飲み放題になっているので、飲み物に困ることはありません。
希望すれば、屋内のソファ席も利用できます。花火を待っている間に、キャストさんによるクイズ大会も行われていました。以前はキャラクターがサプライズで来てくれたようなのですが、今回は会えず…。大きなジェンガもありますので、みんなで楽しく遊べますね。
ちなみにこのスペース、昼間はディズニー・バケーション・クラブのメンバー専用ラウンジとして開放されています。スカイライン・テラスが行われている間は、ドリンクバーなどは使えませんが、展示物はそのまま見学することができますよ。
ラウンジ内に展示されている、宇宙飛行士のコスチューム。かつてディズニーランドのパーク内には、こうしたキャラクターが実際に登場していた。
「トゥモローランド・スカイライン・テラス」営業前は、スタービュー・ステーションとして、ディズニーバケーションクラブのメンバー専用ラウンジになっている。ソフトドリンクとスナックを無料で利用できる。
「リリーベル号」見たかったけれど…
今回楽しみにしていたのが、ディズニーランド鉄道のガイドツアーでした。
ディズニーランド鉄道のリリーベル号
このツアーは、軽食を味わった後に、開園当時から走っているディズニーランド鉄道の歴史について学び、最後に賓客用の特別客車「リリーベル号」に乗車できる…というもの。通常は乗車できませんから、非常に貴重なツアーとなっています。
リリーベル号という名前は、ウォルトの妻リリアン・ディズニーからつけられています。実は昭和天皇と香淳皇后が訪米された際にも乗車された、歴史ある客車なのです。代金は一人135ドル(約20,250円)です。
しかし、ガイドツアーの受付に行ったところ「今日は気温が高いから、リリーベル号には乗れないよ。軽食と解説だけになるけどいい?」と言われてしまって…。リリーベル号には冷暖房の設備がないため、夏の暑い時期には乗れないこともあるようなのです。リリーベル号が一番の目当てだったので、今回は泣く泣くキャンセルすることに。代金は全額返金になりました。
ただ、滞在中にディズニーランド鉄道に乗ったとき、幸運にもリリーベル号に出会えたんです!停車中だったので、中を覗いたり、写真を撮ったりすることができました。今度はもう少し気温が低い日を狙って、予約をしようと思います。
「サンフランソウキョウ」は、まるで日本!
2023年8月、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーに新エリア「サンフランソウキョウ・スクエア」がオープンしました。名前の通り、映画『ベイマックス』の舞台が再現されています。
ヒロとベイマックスのグリーティングや、日本食を感じさせるレストランなども魅力的だったのですが、このエリアで流れている音楽に感動してしまいました。
東京ディズニーランドのアトラクション「ベイマックスのハッピーライド」の楽曲に加えて、きゃりーぱみゅぱみゅ、Perfume、YOASOBI、米津玄師、緑黄色社会、SILENT SIRENなどなど…。アメリカのディズニーパークで、日本のポップミュージックが流れていることが、本当に新鮮でしたね。YouTubeでは、ファンメイドの動画でも聞くことができますよ。
ピクサーフェストは、キャラグリが充実!
アナハイムでは、2024年4月26日から8月4日まで、ピクサーのキャラクターたちの「友情」をテーマにしたスペシャルイベント「ピクサー・フェスト」が開催されていました。
パレード「ベター・トゥギャザー:ア・ピクサーパル・セレブレーション!」
今回初めて参加したのですが、パレード、ナイトショー、期間限定のレストランメニューに加えて、このイベントでしか出会えないキャラクター・グリーティングがたくさん行われていました。
アナハイムの場合は、グリーティングで会えるキャラクターの種類・場所・時間を、公式アプリで確認することができます。しかし、日によっては会えないことも…。滞在中は毎日アプリとにらめっこしてましたね。もちろんアプリには載っていない、サプライズのグリーティングもあって、これだけで時間があっという間に過ぎていきました。
イラスティガール(グレースーツ)
ボー・ピープ
ウェイド・リップルとエンバー・ルーメン
サリー(ジェームズ・P・サリバン)
ヨロコビ(Joy)とカナシミ(Sadness)
イカリ(Anger)
クルーズ・ラミレス
ビンボン
もちろん、ピクサーのキャラクター以外のグリーティングも充実しています。私が一番感動したのは、ミッキーの家でのグリーティングでした。
実はアナハイムでは、ミートミッキーの営業開始前に、出勤前のミッキーマウスと会うことができるのです!普段着姿のミッキーはなかなか貴重。出るときは家の中を通るのですが、ミッキーがいない撮影セットも、ちょっと新鮮でした。
ほかにも、短編シリーズに登場するミッキーフレンズたちや、オズワルドにも会うことができましたよ。
ピート
クララベル・カウ
オズワルド
ニック・ワイルド
チューバッカとレイ・スカイウォーカー
「モーテル6」は安くて快適!
今回は直営ホテルや徒歩圏内のホテルが、かなり高額になっていたので、少し離れた「モーテル6 アナハイム・メインゲート」に宿泊しました。モーテルのため、ホテルと比べてサービスは見劣りしますが、5泊で478ドル(約75,558円)という、かなりリーズナブルな金額に。
モーテル6 アナハイム・メインゲート
パークから歩いても15分ほどの距離でしたので、アクセスも問題ありませんでした。アナハイムに来たら、朝から夜までパークで過ごすことが多いですからね。無料Wi-Fiも問題なくつながりましたし、部屋の清掃は2日に1回でしたが、快適に過ごすことができました。
ちなみに、今回パークのバスターミナルと、駐車場の間を走る「トイストーリーライン」という路線バスを見つけました。運賃は無料、かなり本数も多く、パークのゲストが多く利用していたので、治安の面でも問題なさそうです。駐車場の近くのホテルに泊まって、このバスを使うのもアリかもしれません。
ほかにも見どころがたくさん!
「ミッキーとミニーのランナウェイ・レイルウェイ」フロリダのハリウッドスタジオにもありますが、アナハイム版は、とにかくキューラインが充実しています。ミッキーたちの過去の出演作ポスターや、歴代作品のプロップスなどは、ミッキーフレンズファンにはたまらないですね。
「ウェブ・スリンガーズ:スパイダーマン・アドベンチャー」初めて乗ったのですが、手や腕の動きに連動して得点を稼ぐ仕組み、しかも4人協力プレイというのが面白かったですね。マーベル・シネマティック・ユニバースの作品とストーリーがつながっているのも魅力的だと思います。翌日、利き腕が大変なことになりましたが…。
「ホーンテッドマンション・ホリデー」期間限定で、ホーンテッドマンションが映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のテーマになっていました。東京でも同様のプログラムがありますが、アナハイム版はまた違った魅力がありましたね。スタンバイはなく、バーチャルキューのみ。現地のゲストにも大人気でした。
アナハイムは、原点であり聖地
これまでは「せっかくの長期休暇だったら、フロリダのディズニーワールドに行きたいな」と考えることが多くて、アナハイムは少し足が遠くなっていました。
しかし、今回久しぶりに訪れてみて、改めて世界のディズニーパークの原点であり、ファンにとっての聖地であるということを実感できました。これまでの歴史と伝統を大切にしながら、アップデートしていく…。またすぐに行きたくなる良さが詰まっていましたね。
今回は空きがなくて行けませんでしたが、今度はディズニーランド・ホテルのヴィラ棟にも泊まってみたいな…と思っています。来年2025年はディズニーランドの開園から70周年の節目を迎えます。60周年も盛大にお祝いされましたが、今度のアニバーサリーイベントも楽しみですね。