10月22日、タカラトミーから新しいおもちゃ「マジカルガチャコーデ」が発売されました。
この発売に先立ち、ウォルト・ディズニー・ジャパンとタカラトミーによる、ディズニーブロガー向けの商品説明会が開かれました。舞浜新聞もこの説明会に参加し、メーカーの担当者の方から、直接お話を伺うことができました。
今回は「マジカルガチャコーデ」に込められた、ディズニーとタカラトミーの狙いについて、少し考えてみたいと思います。
どんなおもちゃなの?
タカラトミーから発売された「マジカルガチャコーデ」この商品は、平たく言うと、従来からある「カプセルトイ」を、子ども向けのおもちゃにしたものです。
もちろん、子ども向けだからといって、無限にガチャを回せるというものではありません。おもちゃの中のミニゲームなどにチャレンジして、コイン(おもちゃでは「ポッチ」)を集めないと、ガチャを回すことはできないようになっています。
ミニゲームも、ディズニーファンが思わず唸ってしまうようなクイズがあったり、コツをつかまないと難しいものがあったりと、大人でも夢中になってしまうものがそろえられています。
また、ガチャを回して出てくる「キャプセル(キャラクターカプセルの略)」は、全部で143種類用意されており、中には期間限定でしか出ないものもあります。ついつい、全種類そろえたくなってしまうと思います。
このおもちゃでは、キャプセル集めがメインになっていますが、そのほかにも、集めたキャプセルを使って、着せ替えコーデを楽しんだり、だぶってしまったキャプセルを友達と交換したりすることもできます。「買っておしまい」ではなく、遊び方が広がるように工夫されています。
子ども向けの「ディズニーツムツム」?
さて、 この「マジカルガチャコーデ」ですが、メインターゲットは6歳前後の女の子が想定されています。説明会でも、小学校低学年から高学年の女の子に対して、モニター調査を行ったことが説明されました。
タカラトミーの担当者の方からの話によると、家などで一人で遊んだり、家族や友達と一緒に遊んだりするという場面が想定されているようです。私はこれを聞きながら、「これは子ども向けの”ツムツム”なのかな?」という印象を受けました。
「ディズニーツムツム」は、通話アプリLINEが提供しているゲームです。今ではディズニーファンだけではなく、多くのLINEユーザーが利用しています。
ツムツムのメインターゲットは、若い女性です。マーケティングの視点で言うと「F1層(20~34歳)」でしょうか。スマートフォンを持っていて、トレンドに敏感な年齢層です。
もともと、ディズニーツムツムは、ぬいぐるみが始まりでしたが、ゲームの配信以降は、様々なグッズが展開されています。今では海外のディズニーファンにも知られており、アメリカのディズニーストアやパークでも、グッズが売られているほどです。
では、「マジカルガチャコーデ」に話を戻しましょう。この商品のメインターゲットは、先ほども触れたとおり「6歳前後の女の子」です。このあたりの子どもたちは、ほとんどスマートフォンは持っていないでしょう。親のスマートフォンを使って、ツムツムをやる子はいるかもしれませんが、少数派だと思います。
マジカルガチャコーデでは、ディズニーのキャラクターたちを「キャプセル」に合わせて、新しくデザインし直しています。よく見てみると、ツムツムを思わせるデザインになっていることが分かります。
「キャプセル」がデザインされたタオル
小さな女の子に「マジカルガチャコーデ」で遊んでもらう。おもちゃをきっかけにして、キャプセルのデザインに親しみをもってもらい、関連グッズを買ってもらおう。「マジカルガチャコーデ」からは、ディズニーとタカラトミーの、そんな思惑が感じられるのです。
マジカルガチャコーデの関連グッズを見ると、コップやお弁当箱、きんちゃく袋といった、子ども向けグッズが充実しています。この商品展開が上手くいけば、ツムツムで取りこぼしてきた、家族向けの需要を掘り起こせるかもしれません。
説明会で展示されていたグッズの一部。保育所・幼稚園~小学校低学年の女の子を想定していることがよく分かる。
タカラトミーといえば、タカラトミーアーツが発売した、ぬいぐるみ「もっちぃもっちぃ」シリーズがヒットしています。マジカルガチャコーデの年末商戦での売れ行きも、気になりますね。
ディズニーブログの可能性
今回、ウォルト・ディズニー・ジャパンとタカラトミーの共催で、ディズニーブロガー向けの商品説明会が行われました。
会場となったウォルト・ディズニー・ジャパンの会議室
私の知る限り、ここまで大々的に、ディズニーブロガーを集めたプロモーションというのは、おそらく初めてのことだったと思います。
以前、企業から著名人や有名ブロガー、一部のネットメディアに対して、金銭を渡してレビュー記事を書いてもらう「ステマ(ステルスマーケティング)」が問題になったことがありました*1。企業としては、これまでよりも、広告宣伝に透明さが求められる時代になりました。
今回のイベントでは、担当者の方から「説明会中もSNSで情報を発信していいですよ」「疑問点は何でも聞いてください」といったように、非常にオープンな雰囲気の中で行われました。
ディズニーとタカラトミーとしては、ディズニーブログにプロモーションの力を感じているのかもしれません。露出を増やすという意味では、今回の説明会は非常に有効ではないかと思います。
舞浜新聞は幸運にも、今回の説明会で声をかけていただきました。今後も読者の皆さんにとって、有益な情報をお伝えできるように、頑張っていきたいと思います。
おまけ
今回の商品説明会に参加された方の記事を、以下にまとめました。もし、取りこぼしなどがありましたら、ご連絡ください。
MezzoMikiのディズニーブログ
吉田さんちのディズニー日記
dpost.jp
Ni-gata Traders ?
遊び応えがあり大人もハマる!ディズニー×ガチャ×デジタル玩具『マジカルガチャコーデ』 今日10/22(土)発売! | Ni-gata Traders ?
ディズニー×ガチャのデジタルトイ『マジカルガチャコーデ』で遊べるクイズの難易度がおかしい件 | Ni-gata Traders ?
舞浜横丁
TOONDAYS
D-Sta.
タカナシのDなハナシ
社会人の週末ディズニー
camera story by 一瞬一撮
大阪人が月1ディズニーを目指す!
Little Women ディズニーへ行く
ディズニーワールドウエディングへの道
うりろぐ
関連リンク
*1:きちんと「PR記事」であることを明記してあれば、何も問題はありません。あたかも普通のレビュー記事を装ったために「ステマ」と叩かれる事態に発展してしまったのです。