舞浜新聞

東京ディズニーリゾートなどのディズニーパークをはじめとして、ディズニーに関する様々な情報をお伝えします。



私を60周年のアナハイムに連れてって!旅行記

9月19日から23日までのシルバーウィークを利用して、アメリカ・カリフォルニアにあるディズニーランドと、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーを訪れました。アナハイムの訪問は昨年8月以来、2回目となります。

 

 

舞浜新聞がライターとして参加している「ウレぴあ総研」のディズニー特集では、60周年イベントで盛り上がるアナハイムへ行く方のための記事を、たくさん執筆しています。

 

 

そこでブログでは、ちょっと違った視点から、アナハイムの旅行記をまとめていきたいと思います。

 

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©Disney

 

今回の旅の目的について

今回のアナハイム訪問の目的は、何といっても開園60周年イベント「ダイヤモンド・セレブレーション」を楽しむためでした。

 

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©Disney

 

60周年イベントに合わせて、ディズニーランドとカリフォルニア・アドベンチャーでは、3つのエンターテイメント・プログラムが始まりました。

 

一つ目はナイトパレード「ペイント・ザ・ナイト・パレード」、二つ目は花火プログラム「ディズニーランド・フォーエバー」、そして三つ目はウォーターショー「ワールド・オブ・カラー・セレブレート!」です。それでは、順番に見ていくことにしましょう。

 

次世代ナイトパレード「ペイント・ザ・ナイト・パレード」

ペイント・ザ・ナイト・パレードは香港でも導入された、新しいナイトパレードです。香港と違うのは通過型になっていること、そしてアナとエルサのフロートがあることです。

 

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©Disney

 

香港では見たことがなく、アナハイムで初めてこのパレードを見ました。正直な感想としては、LEDを使ったキラキラでポップな次世代型のパレードだな、というものでした。

 

東京やマジックキングダムでは、夜のパレードとしてエレクトリカルパレードが行われています。バロック・ホウダウンをメインテーマにした、落ち着いた雰囲気の中で、温かい光のフロートが印象的なパレードになっています。

 

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東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ ©Disney

 

それに対して、ペイント・ザ・ナイトでは、映画『シュガー・ラッシュ』で使われている「When Can I See You Again?」がテーマソングになっています。バロック・ホウダウンのアレンジも流れますが、全体的にはアップテンポな雰囲気の中で進んでいきます。

 

 

おそらく今後、パリや上海で導入される新しい夜のパレードも、ペイント・ザ・ナイトのようなLEDを多用したポップなパレードになっていくのでしょう。

 

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©Disney

 

香港でペイント・ザ・ナイトが導入されたことから、東京での導入の可能性は低いと思います。オリエンタルランドと日本ユニシスには、かつての「ディズニー・ファンティリュージョン!」にも負けないような、新しいパレードを導入してくれることを願うばかりです。

 

花火とプロジェクション・マッピング「ディズニーランド・フォーエバー」

「ディズニーランド・フォーエバー」は今まで行われてきた花火プログラム「マジカル!」を置き換える形で始まりました。

 

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©Disney

 

スポンサーは、マジカルに引き続いて、日本の自動車メーカーであるホンダが提供しています。きちんと園内アナウンスでも流れますよ。

 

ディズニーランド・フォーエバーは、花火プログラムとプロジェクション・マッピングを組み合わせた、まったく新しいショーになっていました。今回はメインストリートとスモールワールド前で見たのですが、見る場所によって、また違った楽しみがありました。

 

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©Disney

 

ディズニーランド・フォーエバーを見て感じたのは、ウォルト・ディズニーの精神や、これまでのディズニー作品の歴史、そして60年のパークの歴史をとても大切にしている、ということでした。「フォーエバー」という名前には、おそらくこれからもパークの歴史が続いていく、という意味が込められているのだと思います。

 

ディズニーランド・フォーエバーは花火が2か所から上がります。スモワ前ではプロジェクション・マッピングが見やすい一方で、城からの花火は見えにくくなります。一方のメインストリートでは、2か所の花火をどちらも楽しめるのですが、壁に映るプロジェクション・マッピングを見るのは、少し難しいです。

 

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©Disney

 

特にアメリカのゲストは身長が高いですので、城や花火が見えにくくなってしまうかもしれません。そのときの状況によって、見る場所を変えなくてはいけないと思います。

 

予備知識が必要?「ワールド・オブ・カラー・セレブレート!」

ウォーターショー「ワールド・オブ・カラー・セレブレート!」は、これまで行われていた「ワールド・オブ・カラー」を、60周年バージョンにリニューアルする形で始まりました。

 

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©Disney

 

ワールド・オブ・カラーの良さを守りつつ、60周年イベントに合わせて、これまでの歴史やこれからのパークに関する内容がきちんと盛り込まれていたと思います。ただ気になったのは「これ、予備知識がないと楽しめないのでは?」という点でした。

 

そもそも、日本のゲストにとっては「最初に出てくるお兄さん、誰?」というところから始まると思います。ワールド・オブ・カラー・セレブレート!では、俳優のニール・パトリック・ハリスがホスト役として出演しています。このあたりのガイドについては、ウレぴあの記事で詳しく書きたいと思っています。

 

もうすぐ休止に「ファンタズミック!」

アナハイムのパークでは、週末限定で「ファンタズミック!」が行われています。もともとファンタズミック!はアナハイムで始まり、その後フロリダと東京で始まったという歴史があります。

 

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©Disney

 

私自身、一番好きなのはアナハイムのファンタズミックですね。2014年12月から鑑賞エリアにファストパスが導入されましたので、今回初めて使ってみました。これまでは長時間待たなくてはいけませんでしたが、今回は少ない待ち時間で楽しむことができました。

 

ファストパスについては、複数公演がある日でも、見たい回を指定することはできません。先着順に鑑賞エリアが決まっていき、なくなったら次の公演のファストパスが発行される、という仕組みになっているみたいです。

 

自分のファストパスのエリアや、そのエリアの入り口については、かなり分かりにくいと思います。私はアメリカ河にいるキャストさんに聞いて、場所を確認しました。入場開始の時刻よりも、早めに行ったほうがいいと思います。

 

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©Disney

 

なお、ファンタズミックは、2016年1月10日から、スターウォーズ・エリアの建設に伴って、長期休止に入る予定です。もし「アナハイムのファンタズミックを見たい!」という方は、今年の年末年始がギリギリのタイミングだと思います。

 

アナ雪のパロディは面白い!「ロイヤルシアター」

昨年8月にアナハイムを訪れたときは、ロイヤルシアターでは『美女と野獣』と『塔の上のラプンツェル』のショーが行われていました。今回は『アナと雪の女王』のショーだけになっていました。

 

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©Disney

 

こちらはファストパス対応なのですが、ファンタズミックと同様に、見たい公演を選ぶことはできません。一定枚数を超えると、自動的に次の公演のファストパスに切り替わるみたいです。

 

スタンバイでも見られるのですが、ファストパスのほうが早く入場できますので「前のほうで見たい!」という方は、ファストパスを取ることをおすすめします。

 

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©Disney

 

内容としては、アナやエルサも登場するのですが、ディズニーが公式でやるアナ雪のパロディショーという感じでしょうか。とにかく面白くて、私も思わず爆笑してしまいました。ちびっ子向けですので、簡単な英語になっています。英語が苦手な方でも、雰囲気で楽しめるのではないでしょうか。

 

キャラクターグリーティングは難しい!

今回はかなり目いっぱいのスケジュールだったために、ゆっくりグリーティングを楽しむことはできませんでした。ただ、朝一にハロウィーンのコスチュームを着た、ミッキーやミニーに会うことはできました。

 

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©Disney

 

アナハイムの場合は、グリーティングスポットに加えて、タウンスクエアなどでフリーグリーティングを行うことが多いです。私が行った日程はシルバーウィークだったこともあって、日本人の方が多く列に並んでいました。

 

60周年イベントのコスチュームを着たミッキーとミニーのグリーティングも、フリーの形でタウンスクエアで行われているようです。朝ではなく、昼のパレード終了後に行われているみたいですが、詳しい時間帯までは教えてくれませんでした。

 

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©Disney

 

現地にこれから行かれる方は、機会を見つけて現場のキャストさんに聞いてみるといいと思います。特にキャラクターのそばにいるキャストさん(東京で言う「キャラクターキャプテン」)に聞いてみると、詳しい情報を教えてくれると思います。

 

安いモーテルで十分!

今回のアナハイム訪問では直営ホテルではなく、「トロピカーナ・イン&スイーツ」という、安いグッドネイバーホテルに泊まりました。外廊下になっている、モーテルタイプのホテルです。

 

 

設備自体はそれほど新しくないのですが、パークからも近く、とても快適に過ごせました。とくに2日目は暑くて101°F(38°C)という猛暑日になったのですが、昼間の一番暑い時間帯だけ、部屋に戻って休むこともできました。

 

部屋にはテレビや冷蔵庫に加えて、電子レンジもありました。今回泊まった部屋にはバスタブがなかったのですが、予約時にリクエストすれば、バスタブありの部屋に変えてもらうこともできるようです。

 

ディズニー直営ホテルもいいとは思うのですが、パーク近隣には安くて快適なホテルがたくさんあります。個人手配で行く方には、そのあたりもぜひ選択肢に入れていただきたいですね。ちなみに、ホテルのショップのおじいちゃんがすごく素敵な方で、よくお世話になりました。

 

シンガポール航空はやっぱり快適!

これまでアメリカに行くときは、日本航空、全日空、デルタ航空をそれぞれ利用してきました。今回初めて「シンガポール航空」の成田・ロサンゼルス便を利用しました。

 

成田・ロサンゼルス便には、世界最大の2階建て旅客機「A380」が導入されています。ほかの機種と比べて揺れも少なく、騒音も低減されているように感じました。もちろんエコノミーでしたが、2階にはスイートやビジネスの座席があるようです。一度は乗ってみたい、憧れのキャビンですね。

 

「シンガポール航空はサービスがいいよ」と聞いていたのですが、前評判通りの素晴らしいサービスでした。日本の航空会社にも負けないようなサービスに加えて、エコノミークラスでも靴下や歯ブラシなどのアメニティキットが配られたのには驚きました。

 

機内食も機内で美味しく感じられるような味付けになっていて、よくある「しょっぱい」「濃い」とは、あまり感じませんでした。また「グルメセレクション」といって、食事とは別にお菓子やフルーツも頼むことができました。

 

飲み物もアルコール・ソフトドリンクともに、多くの種類が用意されていました。中でもカクテルの「シンガポール・スリング」がおいしかったですね。飲み過ぎには注意です。

 

おわりに

今回60周年のアナハイムを訪れてみて、強く感じたことが二つあります。

 

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©Disney

 

一つは、ウォルト・ディズニーの精神を伝え、歴史や伝統をこれからも大切にしていこうとする姿勢でした。

 

60周年イベントに合わせて始まったショーからも分かる通り、ディズニーの世界を作り出したウォルト・ディズニーに敬意を払い、これまでの歴史を大切にしながら、未来をつくっていこうとしている、そう感じたのです。

 

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©Disney

 

どこかのパークのように、ディズニーのキャラクターたちに依存して「期間限定」を前面に出し、アニバーサリーイベントを単なる金儲けの道具にしているのとは、まったく違いました。

 

もう一つは、地元の人々にパークが愛されているということです。ゲートに並んでいると、多くのゲストが年間パスポートを使って入園していることが分かりました。

 

フロリダのディズニーワールドが宿泊型・滞在型のリゾートになっているのに対して、アナハイムは近隣に住む人々が多く訪れているのではないかと思います。

 

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ディズニーワールドのマジックキングダム ©Disney

 

ディズニーワールドとは違い、お一人様で来ている方も多く見かけました。東京もそうなのですが、アナハイムはどちらかというと地域密着型のパークになっていますね。

 

60周年のお祝いムードに包まれているアナハイム。ダイヤモンド・セレブレーションは、2016年9月5日まで行われる予定です。ぜひ、東京とは違ったパークの魅力を、より多くの方に感じていただきたいですね。

 

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©Disney