先日の記事でも紹介した「ディズニー・バケーション・クラブ」ディズニーが運営しているホテル会員制度のことです。
ホテル会員といっても、部屋の不動産所有権を販売しているため、ディズニーファンにとっては憧れの存在だと思います。
さて、そんなバケーションクラブですが、内覧会だけなら誰でも無料で参加できます。今回はそんな説明会について、少し紹介したいと思います。
まずは予約から
パークやホテルの中にはバケーションクラブのブース(インフォメーションデスク)がいくつかあります。そこでキャストから話を聞いて、イクスピアリにあるショールームへ予約してもらうことができます。
ショールームは完全予約制ですので、混雑していて待たされるということはありません。ホテルからショールームまで送迎してもらうこともできます。
東京ディズニーランド内にあるインフォメーションデスク ©Disney
ブースからでなくても、直接電話で予約することができます。この場合、ワンツーマンか、それとも別のグループと一緒に説明を受けるのかを選ぶことができます。じっくり話を聞きたいという人はワンツーマンのほうがいいですね。ただし、セールスの押しに負けてしまうかもしれませんから、注意が必要です。
ショールームに行ってみると…
イクスピアリにあるショールームは1階に受付があります。受付で予約している旨を伝えると、2階へと案内されます。1階は狭いのですが、2階は広々としています。ちょうどディズニーストアの上がショールームになっているためです。
イクスピアリ2階にある「舞浜モデル・ショールーム」©Disney
2階へ上ると、まずはアンケート(という名の個人情報カード)を書きます。もしこの日に勧誘を断った場合は、後日バケーションクラブから電話やDMが来る場合があります。そのようなものが不要であれば、きちんと伝えなければいけません。
アンケートが書き終わると、大きなミッキーマウスのぬいぐるみが置かれているシアタールームに通されます。ここでディズニーバケーションクラブがいかに素晴らしいものか、という映像を見せられます。だんだん気分が盛り上がってきましたね。
シアタールームを出ると、奥のロビーに案内されます。ここで営業担当の方が登場します。旅行の頻度や行き先、ハワイへの渡航歴などを聞かれます。
「どうしてハワイなの?」という方もいるかもしれません。実はイクスピアリにあるショールームは、ハワイ・オアフ島のアウラニ・ディズニー・リゾート&スパにある部屋が再現されているのです。
アウラニ・ディズニー・リゾート&スパ ©Disney
ディズニーはフロリダやカリフォルニアにも数多くのタイムシェア物件を保有していますが、日本ではなじみが深いハワイのタイムシェアリゾートの販売に力が入れられています。日本人にとって、ハワイは憧れのリゾート地ですからね。優良な市場としてディズニーが目をつけたのも分かる気がします。
©Disney
ロビーでの話が終わると、個室へと案内されます。この個室はそれぞれにイメージとなるキャラクターがあります。どのキャラクターの部屋になるか、そのときのお楽しみということで。
個室ではドリンクサービスもあります。まずはバケーションクラブに関する映像を見ます。ここでも気分が盛り上がってきますね。それが終わると、ドリンクを飲みながら担当者と話をします。ここでバケーションクラブの内容やタイムシェアの仕組みについて説明を受けます。
ある程度の話が終わると、今度はアウラニに実際ある部屋のモデルルームを見学します。実際の部屋よりもやや天井は低いのですが、それ以外はすべて忠実に再現されています。もうここで気分はすっかり「オーナー」ですね。
いよいよお金の話に…
さて、夢見心地のあとは現実的な話に戻ります。個室に戻ってきた後で、これまでの旅行歴やこれからの人生設計をもとに、必要となるポイント数を担当者の方が考えてくれます。バケーションクラブでは特定の部屋を買う、というよりもポイントを買うといったほうが分かりやすいです。
1ポイントはいくらなのか。これだけのポイントがあれば何人で、いつ、どこへ、どの大きさの部屋で、どれくらいの期間宿泊できるのか。年間の管理料*1はいくらなのか。初期費用はいくらで、月々いくら払うのか。
このあたりは不動産の契約と一緒ですね。アメリカの会社ですので、事細かに説明されます。ここでは疑問に思うことはどんどん質問したほうがいいと思います。しかも値引き額も提示されますから、気持ちは揺れ動くと思います。
最後はいよいよ決断です。この場で決められない場合は、1週間以内であれば値引き額を保証してくれます。頭金(デポジット)だけをクレジットカードで支払い、残金を後日払うこともできます。
最後は冷静になって判断するべし
さて、どうでしょうか。バケーションクラブの内覧会のイメージはつかめたでしょうか。営業担当の方は、かなりのセールストークで攻めてきますので、押しに弱い方は気持ちをしっかり持っていかないと「うっかり契約」ということにもなりかねませんからね。
タイムシェアに関しては「ホテル代が節約できる」「子孫に継承できる財産」といった謳い文句もありますが、お休みがきちんと取れて、ある程度金銭的に余裕がある方でないと厳しいと思います。
うまく使えば元は取れますが、年々上がっていく管理料は気になりますね。「それでもバケーションクラブのリゾートに泊まりたい!」という方には、ぜひおススメします。
資料だけでもたくさんもらえますし、タイミングが良ければおみやげも…。ディズニーが好きで、海外のディズニーリゾートに興味がある方は、一度内覧会に参加してみてはどうでしょうか。
参考リンク
*1:この管理料には施設を利用したときのクリーニング代や固定資産税、今後の施設修繕のための積立金などが含まれています。施設は老朽化していくため、年々管理料は上昇する仕組みです。