LINEが運営している提言型ニュースサイト「BLOGOS」で、ディズニーパーク関連の記事を執筆している新井克弥さん。私もよく読ませてもらっているのですが、下のリンクが最新の記事となっています。
彼は記事の中で「東京のパーク(ランド・シー)はゲストからの要求によって、本来のテーマ性や系統性を失っている」と主張しています。
TDLから生まれTDLによって育てられたゲストは、次第に自己主張し始め、グレムリンとなって、今度は生みの親であるTDLにさまざまな要求を突きつけ、その変更を迫るようになっていったのだ。
リピーターとなったゲスト(来園客)の要求レベルが段々と上がり、それに対してオリエンタルランドやキャスト(従業員)が応えているという現状があるのは確かだと思います。しかし、ディズニーパークが持つテーマ性や系統性を失っているとは思えません。
ブログのタイトルにある「クレオール化」とは、言語や文化が混じり合う現象のことを指します。東京のパークは、確かにアメリカ文化を代表する場所かもしれません。しかし、あるのは日本であり、千葉県の浦安市です。日本人に合うようにパークを作り変えていくのは必然だと思うのです。
新井さんの主張からは「米国のディズニーパークこそ至高!東京はオタクのための遊園地」という考えを感じてしまう私としては、東京のパークがクレオール化しているとは思えません。どちらかといえば、現地化(ローカライゼーション)している、というのが正しい気がします。
ワールドバザールにある大屋根は、雨の多い日本の気候を考えて取り付けられたものです。これだって立派な「現地化」。これを「建物の上に屋根があるのはおかしい!だって、米国のディズニーパークには屋根がないから!」と主張するのはおかしいと思いませんか?
©Disney
「トイ・ストーリー・マニア!」があるエリア「トイビル・トロリーパーク」は、アメリカンウォーターフロントの雰囲気に合わせて作られています。テーマを壊さないように、オリエンタルランドが配慮している証拠でしょう。
アメリカのディズニーパークへ行ったこともある私としては、アメリカにはアメリカの、東京には東京の良さがそれぞれあると思います。しかも東京はオリエンタルランドによるフランチャイズ経営。ハッキリ申し上げて、ほかのディズニーパークとは違うと思ったほうがいいかもしれません。