今では知らない人のほうが少ないといわれる「ダッフィー」パークを訪れると、手作りの衣装を着せたり、抱っこして一緒にパークを回ったり、自分のお気に入りの景色と一緒にダッフィーを撮影したりと、さまざまな楽しみ方をしているゲストを見かけます。
ダッフィー(左)とシェリーメイ(右)©Disney
以前の記事でも書きましたが、実はダッフィーは東京が発祥。「ディズニーベア」というキャラクターを、オリエンタルランドがストーリーを考えて売り出したのがダッフィーです。
さて、そんな大人気のダッフィーですが、東京以外のディズニーパーク(カリフォルニア・フロリダ・パリ・香港)でも販売されています。実はこのダッフィー、地域によって若干値段が違うのです。
今回の記事では、そんなダッフィーのぬいぐるみ*1の値段を比べてみることにしましょう。
東京
- 65cm 50,000円
- 50cm 10,000円
- 30cm 3,800円
- 20cm 2,500円
東京の場合は座高の数字しか公式に発表されていませんので、座ったときのダッフィーの高さを書いておきました。シーのアーント・ペグズ・ヴィレッジストアに入ってすぐのところに、大きなダッフィーのぬいぐるみが置いてあるのを覚えているでしょうか。あれが65cmのダッフィーです。私も何度か、あの巨大なダッフィーを担ぎながら歩いている人を見たことがあります。
2つの大きなダッフィーとシェリーメイが65cmのタイプ ©Disney
30cmのダッフィーは衣装の着せ替えができるタイプの大きさです。20cmのダッフィーは厳密には中に手を入れて遊ぶ「ハンドパペット」なのですが、小さい子が抱っこするにはちょうどよい大きさです。最近では結婚式のウェルカムボードに使う人も多いですね。
ちなみに東京の場合、ダッフィーのぬいぐるみを買うことができるのは、基本的には東京ディズニーシー内のショップだけです。ボン・ヴォヤージュやホテル内のショップで販売されることもありますが、これはイベント限定グッズの場合です。ディズニーストアでの販売や通販も一切行われていません。
アメリカ(カリフォルニア・フロリダ)
- 36インチ(91cm) 100.00$
- 24インチ(61cm) 40.00$
- 17インチ(43cm) 30.00$
- 12インチ(30cm) 20.00$
- 10インチ*2(25cm) $20.00
- 8インチ(20cm) 10.00$
今回はアメリカのディズニーストアで買うことができるダッフィーのぬいぐるみの値段を載せました。ディズニーパークの中で、すべての大きさが売られているわけではありません。
アメリカの場合はディズニーパークだけではなく、ネット通販でもぬいぐるみを買うことができます*3。
アメリカの場合は、東京と違って座高ではなく身長の大きさが掲載されています。メートル法ではなく、ヤード法なのがアメリカらしいですね。
こうして見てみると、最近の円安傾向でも一番大きなダッフィーが10,000円程度で買えてしまいます。東京と比較しても、かなり安く買えることが分かります。ただ、向こうで買ってどうやって持って帰ってくるのか、ちょっと大変ですね。
着せ替え衣装が売られているのは17インチのダッフィーのみです。それ以外では期間限定で、衣装が縫いつけられたダッフィーが販売されることもあります。
パリ
- 28インチ(71cm) 69,99€
- 17インチ(43cm) 29.99€
パリでは主にこの2種類の大きさのダッフィーが売られています。どちらも座高ではなく身長です。これに加えて、9インチ(23cm)の期間限定のものも販売されることがあります。こちらは衣装が縫いつけられています。
17インチは着せ替え衣装の関係もあってか、アメリカと同じサイズとなっています。しかし面白いのは、28インチのダッフィーがあることです。記事執筆時点のレートで約9,100円ですので、ちょっとアメリカと比べると割高な感じはします。ただ東京よりも安く買えることは事実でしょう。
香港
- 28インチ(71cm) 598 HK$
- 17インチ(43cm) 238 HK$
- ぬいぐるみバッチ 78 HK$
香港ではパリと同じ大きさのダッフィーが販売されています。ここでは参考として、ぬいぐるみバッチの値段も載せておきました。ちなみに、東京の場合、レギュラーシリーズのぬいぐるみバッチは1,300円となっています。
28インチの大きいほうは、記事執筆時点のレートで約7,600円ですので、パリと比べるとかなりお得です。ただ、アメリカと比較すると、ちょっと割高な感じはしますね。
結論「東京はやっぱり高い!」
さまざまな事情で海外のパークに行けない人もいると思います。海外のダッフィーが欲しくても、自分で直接買いに行くことができない人も多いと思います。そんな人たちのことをオリエンタルランドは考えているのでしょうか。
今では大人気のダッフィーは、オリエンタルランドが長年育ててきたキャラクターでもある。ブランドイメージを守りたい気持ちは分かるのだが…。©Disney
ダッフィーグッズは売れます。それは東京ディズニーシーを訪れたことがあるゲストなら、誰でも分かることです。たとえ値段が高くても、その商品がそこでしか買えないのであれば、ゲストはお金を出して買うでしょう。でも果たしてそれでいいのでしょうか。
アメリカでは10,000円でおつりが返ってくる大きさのぬいぐるみを、その約5倍の値段で売るのはどうなのでしょうか。
ものには必ず原価というものがあります。もちろん企業ですから、利益を上乗せして販売しなければいけません。東京で売られているダッフィーは、海外のものと比べて縫製がしっかりしているという声もあります。しかし、あまりにも値段を吊り上げ過ぎではないでしょうか。東京はちょっと高すぎる気がするのです。
©Disney