読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

舞浜新聞

東京ディズニーリゾートなどのディズニーパークをはじめとして、ディズニーに関する様々な情報をお伝えします。



東京ディズニーリゾートの2014年度スケジュールを読み解く

東京ディズニーリゾートの分析・考察

10月18日、オリエンタルランドから報道関係者向けに2014年度の東京ディズニーリゾートのイベントスケジュールが発表されました。

 

 

まずはランドから

それでは、2014年度のイベントスケジュールを見ていきましょう。まずはランドから。

 

ランド

  • 4月2日~6月23日 ディズニー・イースター
  • 5月29日「ワンス・アポン・ア・タイム」スタート
  • 6月24日~7月7日 ディズニー七夕デイズ
  • 7月8日~8月31日 ディズニー夏祭り
  • 秋(時期未定)「ジャングルクルーズ」リニューアル
  • 9月8日~10月31日 ディズニー・ハロウィーン
  • 11月7日~12月25日 クリスマス・ファンタジー
  • 2015年1月1日~1月5日 お正月のプログラム

 

2010年から開催されているイースターイベント。イベント名と同じ名前のパレード「ディズニー・イースターワンダーランド」は人気を集めました。過去のプログラムの再演はマニアからの反感を買うのですが、イースターに関してはむしろ歓迎されたくらいです。

 

オリエンタルランドが出している「アニュアルレポート2013」の27ページの中に興味深い記述があります。

経営の視点でも、スペシャルイベントは収益の柱です。ハロウィーンやクリスマスはパークを代表するスペシャルイベントに成長し、首都圏を中心に年に複数回来園いただきっかけになっています。現在は、4~6月期におけるイースターイベントの育成・定着に挑戦しています。

 

これまでのパークは4月~6月の春季に関しては、様々なスペシャルイベントを開催してきました。今後オリエンタルランドとしては、秋のハロウィーンや、冬のクリスマスと同様に「春のイースター」としてイベントを育てていきたいと考えていると思われます。だからこそ2014年は「ディズニー・イースター」にしたのかもしれません。

 

ファンとしてはイースター一本に絞られるのは寂しい気持ちもしますが、いい意味でゲストの期待を裏切ってくれるようなエンターテイメントを期待することにしましょう。

 

5月29日からはキャッスルプロジェクション「ワンス・アポン・ア・タイム」がスタートします。これに関しては先日開催されたD23 Expo Japanでもオリエンタルランドから詳細が発表されています。ロゴマークもそうなのですが、どうも「美女と野獣」のイメージが相当押されると思われます。

 

f:id:Genppy:20131019174834j:plain

ディズニーランド・パリで行われているキャッスルプロジェクション「Disney Dreams!」オリエンタルランドもイメージとしてこのショーの写真を使用している。©Disney

 

舞浜新聞としては「美女と野獣の新規アトラクション導入の布石か?」なんて邪推してしまいますが、見てからのお楽しみということにしましょう。フロリダやパリのショーから考えても、東京もかなりの完成度になると思います。

 

ちなみに、当初懸念された「花火の廃止」についてですが、 現在公演中の「ハピネス・オン・ハイ」が来年以降も継続することが決まっています。

 

f:id:Genppy:20131019175058j:plain

©Disney

 

ちょっと驚きだったのが「ディズニー七夕デイズ」の開催。例年ミニパレード(というかグリーティング)のみですが、それでも今年と同様に2週間の開催というのはなかなか面白い取り組みです。

 

舞浜新聞では今年の4月に七夕に関する記事をまとめています。

 

 

おそらく夏休みの「ディズニー夏祭り」にうまくゲストの流れをつなげたいのでしょう。夏祭りは「和」がコンセプトの柱ですから、ちょうどいいと思います。

 

f:id:Genppy:20130421152246j:plain

©Disney

 

夏イベントは3年目となる「ディズニー夏祭り」今回のリリースでは「ディズニーの仲間たちと一緒に楽しめる日本の祭りをモチーフとした新しいエンターテイメントも公演」と書かれていますので、おそらく「爽涼鼓舞」に代わる新しいキャッスルショーが導入されると思われます。シンデレラ城のウェディングは夏の予約を受け付けていませんので、おそらくキャッスルショーはあるでしょう。

 

「ジャングルクルーズ」リニューアルに関しては、これまでのものとはかなり変わるのではないかと思われます。特に夜、ナイトクルーズに新要素がかなり加えられるでしょう。クルーズ中にサウンドトラックが流れるのも大きな特徴です。東京で成功すれば、今後海外のパークへ導入されるかもしれません。

 

ハロウィーンは今年パレードをリニューアルしたばかりですので、2014年も「ハッピーハロウィーンハーベスト」が引き続き公演されるでしょう。ハロウィーンに対して、かなりガッカリさせられたのがクリスマス。いくら好評だとはいえ、ディズニー・サンタヴィレッジを4年連続で行うのは驚きました。

 

今年のパレードがどうなるかによって変わってくるとは思うのですが、おそらく2013年のパレードを引き続き2014年も公演すると思われます。

 

もし2013年が単なるマイナーチェンジに留まるのであれば、経費削減と言われても仕方がないのではないでしょうか。いくら繁忙期のクリスマスとはいえ、もう少し考えてもらいたかったと思います。

 

お正月に関しては例年通りですので省略します。カウントダウンイベントに関する記述が一切ないのを見ると、おそらく2014年もこれまで通り「年越し営業」を行うのでしょう。固定費の大きいスペシャルパレードやショーを行うより、ずっと安上がりで売り上げも伸びますからね。

 

2015年1月~3月の、いわゆる「閑散期」には特にイベントは行われません。この時期は特に何かをやるよりも、キャンパスデーパスポートを販売して学生客を呼んだほうが、効率よく売り上げを伸ばせますからね。今後何か発表が行われるという可能性は低いでしょう。ファンとしてはちょっと悲しいですが…。

 

続いてシーは? 

それでは、次にシーの2014年度のイベントスケジュールを見ていきましょう。

 

シー

  • 4月2日~6月23日 ミッキーとダッフィーのスプリングヴォヤッジ
  • 6月24日~7月7日 ディズニー七夕デイズ
  • 7月8日~8月31日 ディズニー・サマーフェスティバル
  • 9月8日~10月31日 ディズニー・ハロウィーン
  • 11月7日~12月25日 クリスマス・ウィッシュ
  • 1月1日~1月5日 お正月のプログラム

 

マニアの間では「春旅」「春熊」なんて略されている「スプリングヴォヤッジ」が2014年も開催されます。これに関しては、まあ当然と言えば当然でしょう。ライト・ヘビーどちらのゲストの満足度も高いイベントですし、物販の売り上げもかなり伸びたと聞きます。

 

問題はショー。3年目となりますので、そろそろリニューアルの時期。経費削減でほぼ同様のプログラムをやるのか。それともテコ入れでプログラムを変えるのか。期待して待つことにしましょう。

 

驚きなのがシーで初めて開催される「ディズニー七夕デイズ」世界のディズニーパークを見ても、七夕イベントが開催されるのは東京だけ。香港でも行われていません。ただ、シーで七夕というのはちょっと世界観を無視していると思われても仕方がないような気がしますが…。まあ春と夏のつなぎとしてシーでも開催するのでしょう。

 

ディズニー・サマーフェスティバルは今年から導入されましたので、2014年も引き続き行われるでしょう。問題はハロウィーン。今年は「レジェンド・オブ・ミシカ」の要素を加えるも「世界観がめちゃくちゃ」「経費削減か?」なんて叩かれる始末。

 

もともとシーへのハロウィーン導入には無理があったとはいえ、ちょっと迷走しているような気がします。しかも2014年もスケルトンたちを登場させるとのこと。新しいショーの導入を期待しつつ、「来年もミシカ終演で不要になった船を使うのでは?」という不安もあります。

 

不安なのが9月7日で終演する「レジェンド・オブ・ミシカ」の後継となるショー。今回のプレスリリースでは一切言及がありませんでした。

 

情報を小出しにして期待を煽るつもりなのか、それとも一部で噂されている「昼のハーバーショー廃止・講談社スポンサーからの撤退・後継ショーは2016年のシー15周年イベントから」という情報が本当なのか。これについては今のところ、不透明な状況です。

 

クリスマスについては「夜には、メディテレーニアンハーバーに浮かぶ巨大なクリスマスツリーが、ゲストの願いによって幻想的に光り輝く、ロマンティックなエンターテイメントを公演」という記述があるように、2012年に引き続き「カラー・オブ・クリスマス」を3年連続で行うと考えられます。

 

ただ、2010年・2011年に行われたステージショー「クリスマス・ウィッシュ」と比べると、カラー・オブ・クリスマスが見劣りするのは否めません。特に公演時間がわずか10分間というのも気になります。

 

ウォーターフロントパークの特設ステージショーはランドのキャッスルショーと同様に、多くの経費が掛かります。ステージショーに対して、より多くのゲストが見られるハーバーショーのほうが楽だというのも分かります。ただ、2009年まで行われた「キャンドルライト・リフレクションズ」のように、クリスマスの時期にふさわしいハーバーショーを行ってほしいと思います。

 

f:id:Genppy:20131019182045j:plain

ステージショー「クリスマス・ウィッシュ」©Disney

 

カウントダウン・年越しとお正月については、ランドと同様ですので省略します。閑散期についても、おそらく2014年と同様の学生向けプログラムを2015年も行うでしょう。

 

内容の貧弱さに愕然!

舞浜新聞ではこれまでの記事で、近年のショー・エンターテイメントプログラムの経費削減について論じてきました。これについては多くのファンの方に「今まで実感としてあったものが数字で示された」「私も同感。近年のパーク、特に2006年以降はガッカリ」という評価を多数いただいています。

 

 

2014年はアニバーサリーイベントの翌年であり、オリエンタルランドとしても入場者数の落ち込みをカバーするために総力戦でやってくると思っていました。特に30周年のプログラムにはがっかりさせられることが多かったので、余計に「来年はどうなるのかな?」という期待値が大きかったのだと思います。

 

プレスリリースを丁寧に読んでいくにつれて、内容の貧弱さに愕然としました。これで消費税が増税され、チケット料金が値上げされ、多少なりとも消費が冷え込む2014年を乗り越えようとしているのか。そう考えると、悲しくなるどころかむしろ心配になるくらいです。

 

期待できるところといえばイースター・ダッフィーイベントの再演とワンス・アポン・ア・タイムの導入くらいでしょうか。それ以外は「経費削減」「お金をかけずに変化を出す」「ゲストの満足度に影響を及ぼさないコスト・コントロール」という言葉がちらつきます。あまりパークを批判したくはないのですが、それでも久しぶりに愕然とさせられました。

 

さて、2014年度はどうなるのか。オリエンタルランドの経営陣が名指しで危機感をあらわにする、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのハリー・ポッターエリアのオープンは2014年秋、ハロウィーン前とも言われています。これで入場者数が大きく落ち込めば、オリエンタルランドも目が覚めるでしょうか。