新年明けましておめでとうございます。昨年は多くの読者の皆さんに支えられて、様々な情報をお伝えすることができました。
2016年も舞浜新聞では、独自の視点と切り口で、読者の皆さんにディズニーの世界をお伝えしていきたいと考えています。今年もどうぞよろしくお願い致します。
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さて、「一年の計は元旦にあり」と言われます。舞浜新聞では今年も元日特集として、東京ディズニーリゾートの大規模開発計画について、その裏側を考えてみたいと思います。
記事を読む前に
この記事は事実をもとに書かれた「フィクション」です。舞浜新聞による独自の推測・脚色が含まれています。
取締役会を押し切った「鶴の一声」
話は2014年10月にさかのぼる。この日、オリエンタルランドの取締役会では、東京ディズニーリゾートの今後10年間の開発計画が議論されていた。
2013年度の東京ディズニーランド・東京ディズニーシーの入園者数は、過去最高の3,130万人にも上り、ついに「3,000万人」の大台を突破していた。
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パークの収容能力を考えると、年間3,000万人という数字は限界に近かった。恒常的に3,000万人レベルのゲストを受け入れ、満足度を高めるためには、パークの拡張と管理施設の再整備は必要不可欠だった。
しかし、担当役員から示された「10年間で5,000億円」という投資計画からは、社外役員からも異論が上がった。ゲストの財布であるキャッシュフローに頼った投資計画、そして10年間に起こりうるリスクを考えると、かなり危険な賭けにも映ったからだ。これに対して、担当する役員からも丁寧な説明が行われた。取締役会に出席した全員が、オリエンタルランドの将来のために必死な面持ちだった。
取締役会の議論は長引いた。議論の終盤、会長の加賀見はこう切り出した。
「中長期的に考えると、この計画は今やり始めなくてはいけない。だが、毎年どう実行するのかについては、そのときの状況に応じて柔軟に対応することにして、またその都度この会議で決めればいいのではないか」
最終的には、加賀見の「鶴の一声」で役員全員が了承した。加賀見の頭の中には、政府からの「内部留保を吐き出して、設備投資に回せ」というメッセージもあった。ここに、「10年間で5,000億円」という、テーマパーク業界では史上最大規模となる投資計画がまとまった。
ファンタジーランドと新テーマポート
2014年10月30日、この日はオリエンタルランドから2014年度の第2四半期決算の発表が行われる予定だった。すでに日経新聞の朝刊には、パークへの投資計画に関するリーク記事が載っていた。これには株式市場の反応も速かったが、何よりSNSでの反応が大きかった。
午後4時にパークの開発計画が発表されると、各メディアは一斉に速報を出した。SNSやパークファンのブログでも、今後の投資計画についての推測がたくさん書かれていった。
ここで発表されたのは、東京ディズニーランドのファンタジーランドの再開発、そして東京ディズニーシーの新テーマポートに関する情報だけだった。コンセプトアートのみに絞り、具体的な施設の内容やスケジュールなどは一切出さなかった。これはファンの期待を煽るためでもあったが、ディズニーとの交渉が煮詰まっていなかったためという事情もあった。
ファンタジーランド再開発のコンセプトアート ©Disney
キャッシュフローを増やすために
オリエンタルランドは5,000億円という投資を行うために、矢継ぎ早に手を打つことにした。投資計画を発表して、株式市場の注目を集めているうちに発表したほうが、株価を下げるリスクを小さくできると考えたからだ。
まずは年明け、2015年1月29日の第3四半期決算の発表とともに、パークチケットと駐車料金の値上げを発表した。これには社内から「入園者数が減るのでは?」という異論もあった。
しかし、USJのチケット値上げに加えて、収益を伸ばすためには値上げが一番手っ取り早かった。なにより、再開発工事で収容能力が低下する東京ディズニーランドを考えると、入園者数を少し落としたほうが望ましいという事情もあった。
駐車料金の値上げは、今後駐車台数が減る平面駐車場を考え、少しでも電車やバスなどによる来園を促したいという思いがあった。もちろん、工事車両の出入りのために、周辺道路の混雑を緩和したいという考えもあった。
2月24日には、長年検討されていた株式分割をついに発表した。このとき、オリエンタルランドの株価は4万円台目前まで値上がりしており、個人投資家が手を出しにくい銘柄になっていた。できればNISAの枠に収めて、個人投資家にも株を買ってもらい、長期保有で経営を支えてもらいたい。そういった考えから、長年懸案だった株式分割に踏み切ったのだった。
3月13日には、設備投資の資金として、社債の発行も発表された。5年債で200億円、7年債で300億円となり、これで500億円の資金が手に入った。もちろん、これも5,000億円の投資計画の一部だった。
3月31日には、これまで交渉を進めてきた、大手生活用品メーカーの花王とのスポンサー契約を発表した。花王としては、反フジテレビ運動などで傷ついたブランドイメージの回復と、子どもやその親に対するマーケティングの手段として、ディズニーパークは最適だった。
ミッキーの形をした泡が出てくる「ハンドウォッシングエリア」業務用ハンドソープではなく、花王の「ビオレu」が使われている。
オリエンタルランドとしても、今後の投資計画を考えると、できるだけ大口のスポンサーを確保しておけば、リスクの分散や株式市場からの信用につながるという目論見があった。
パークチケットの値上げ、株式分割、社債の発行、そして新しいオフィシャルスポンサーの獲得…。これもすべて5,000億円の投資計画のためであった。いかにリスクを減らし、資金を獲得するのか。オリエンタルランドにとっては至上命題であった。
美女と野獣、アリス、そして「アナと雪の女王」
4月28日、2014年度の決算が発表された。事前に日経新聞にはリーク記事が出ていたが、2014年度は前年度を上回る過去最高の純利益を叩きだした。オリエンタルランドの社内でも「30周年の後は落ち込むのでは?」「悪い数字を打ち消すために、投資計画の一部を発表しよう」という空気さえあったのだが、第4四半期のアナ雪フィーバーがまさかの数字をもたらしてくれた。
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この日、オリエンタルランドからは、新ファンタジーランドの詳細として『美女と野獣』エリアと『ふしぎの国のアリス』エリア、そして新テーマポートの詳細として、北欧をテーマにしたエリアの中に『アナと雪の女王』の施設の建設が発表された。
(オリエンタルランドのプレスリリースより引用)
前年10月に発表された段階で、一部のファンからは『美女と野獣』『アリス』『アナ雪』というキーワードが出ていたため、思ったよりも冷静に受け止められた。しかし、株式市場の反応は早かった。
東京ディズニーシーの新テーマポートのコンセプトアート ©Disney
USJ上場への対抗措置
5月19日、オリエンタルランドは東京ディズニーシーのアトラクション「ストームライダー」のクローズと、映画『ファインディング・ニモ』をテーマにしたアトラクションへのリニューアルを発表した。これは新テーマポートのオープンまでの「つなぎ」だったが、5月にも東京証券取引所へ上場申請を行うとみられていたユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)への対抗措置という意味合いもあった。
しかし、ストームライダーのクローズについて反対の声が強かったのは、オリエンタルランドの想定外だった。
これは、もともとこのアトラクションが、ポートディスカバリーのバック・グラウンド・ストーリー(BGS)と密接に関わっていたからであった。ファンからは「ストーリーを壊すな」「クローズには反対」という声が上がったが、オリエンタルランドとしては、このファンの声を黙殺するしかなかった。
5月28日、USJの東証への上場申請がメディアで報じられた。「早ければ9月にも上場」と報道されていたことから、オリエンタルランドは上場に対抗するための準備を進めていった。
一つ目は「東京ディズニーセレブレーションホテル」だった。これはオリエンタルランドが保有していたパーム&ファンテンテラスホテルのテコ入れとして考えられたものだった。開業から10年を迎えるにあたって、客室の改装は急務。稼働率を上げるためにも、低価格のディズニーホテルに転換すれば、自社のバケーション・パッケージの売り上げも伸びる。そういった思惑があった。
ディズニー社からは、セレブレーションホテルの導入にあたって、2012年にリニューアルしたカリフォルニアのディズニーランド・ホテルのコンセプトデザインが、そのまま流用されることが決まった。これならオリエンタルランドも、ロイヤリティーやデザイン監修料を低く抑えることができるからだ。
カリフォルニアのディズニーランド・ホテル ©Disney
「東京ディズニーセレブレーションホテル」のコンセプトアート ©Disney
もう一つは、パークへの投資計画の詳細発表だった。10月の第2四半期決算の発表で、ファンタジーランドの再開発や、新テーマポートについて、具体的な施設の内容やオープンのスケジュールを発表する。こうすれば、9月のUSJ上場と十分戦える。そんな考えがあった。
アメリカと日本の温度差
8月14日~16日まで、アメリカ・カリフォルニアのアナハイムで「D23 Expo」が開催された。これは、2年に一度開かれる、ディズニーファンのための一大イベントだ。
ここでディズニー社のロバート・アイガーCEOから、カリフォルニアのディズニーランドと、フロリダのディズニー・ハリウッド・スタジオに、映画『スター・ウォーズ』シリーズをテーマにしたエリアの建設が発表された。これにはアメリカのパークファンやスター・ウォーズファンだけではなく、日本のファンからも大きな歓声が上がった。
スター・ウォーズ・ランドの詳細を発表する、ディズニー社のロバート・アイガーCEO ©Disney
実はオリエンタルランドには、以前ディズニー社から「スター・ウォーズ・ランド」の導入について打診があった。
しかし、オリエンタルランドとしては男性ファンが多く、アメリカと比べてファンの裾野が狭い「スター・ウォーズ」の導入には消極的だった。しかも、2015年から公開される新しい劇場版シリーズが、どれほど日本でヒットするのかも見通せなかった。
加えて、スター・ウォーズ・ランドを導入すれば、顔出しの外国人キャストをたくさん雇う必要が出てくる。今後の開発計画を考えると、コスト増につながるスター・ウォーズ・ランドの導入には慎重にならざるを得なかった。
オリエンタルランドは、新ファンタジーランドの導入を優先させ、スター・ウォーズ・ランドは、映画のヒットを見てから、そしてパークの開発が一段落してから、また検討されることとなった。
USJの上場が12月に延期に
8月26日、USJの株式上場が、当初の計画よりも遅れて、12月になることが報道された。これは11月に日本郵政グループが上場するため、それを避ける狙いがあったのだ。これにはオリエンタルランドにも動揺が広がった。しかし、「開発計画の詳細は、10月の第2四半期決算で発表」というスケジュールは変えられることはなかった。
9月1日、ある商標が公開になったということで、ネットでは話題になっていた。それはディズニー・エンタープライゼズ・インクが「東京ディズニーセレブレーションホテル」という商標を登録した、というものだった。
先ほども触れたように、これは9月にも上場するとみられていた、USJへの対抗措置として準備されていたものだった。
これにSNSが反応した。「オリエンタルランドが第一生命から取得したNKホール跡地に建設する、新しいホテルの名前では?」という情報が駆け巡ったのだ。しかし、翌2日にオリエンタルランドから開発計画が発表されると、落胆の声が広がった。ディズニーホテルの裾野を広げる手段だったのだが、ファンの反応は今一つだった。
9月17日、オリエンタルランドは「日付指定券限定入園日」の導入を発表した。これは土日祝日のゲストを、平日に分散化させるために導入が計画されたものだった。ファンタジーランドの再開発工事が始まれば、収容能力は下がってしまう。できるだけゲストの波を分散化させるために、オープン券の使用を抑制しようと考えたのだった。
まさかの「USJ買収劇」
東京証券取引所への上場に向けて、準備を進めているUSJ。それに対抗するために、様々なアイディアを考えてきたオリエンタルランド。株式市場では、日本郵政グループに次ぐ、IPO(新規公開)案件として期待が高まっていた。そんな矢先だった。
9月28日、一つのニュースがオリエンタルランド社内を駆け巡った。
「米コムキャスト、USJを買収へ」
海外でユニバーサル・スタジオを運営しているコムキャストが、USJの発行済み株式を買収したというのだった。これにより、USJの再上場はなくなってしまった。一部メディアの報道によると、株を保有していたゴールドマン・サックスが利益確定のために売り抜けた、という話もあれば、東証が再上場に難色を示した、という話も伝えられた。
ただ、このUSJの上場が消えてなくなったことで、加賀見はある決心を固める。
「これを機会に、パークの開発計画を見直そう」
どうして、このような考えになったのだろうか。実はUSJは沖縄への進出計画を発表しており、株式上場のタイミングで詳細を発表するとみられていたのだった。また沖縄への進出計画とは別に、大阪に新しいハリー・ポッターの施設を建設するのではないか?という噂もあった。
12月に株式を上場させ、資金を手に入れる。そして、2016年のUSJ15周年に合わせて、大阪へ新しいハリー・ポッターエリアの導入を発表する。オープンは2019年頃と考えれば、東京オリンピックで急増すると見込まれる外国人観光客も獲得できる…。オリエンタルランドは、USJの思惑をそのように分析していた。
2014年、ユニバーサル・スタジオ・フロリダにオープンしたハリー・ポッターの新しいエリア。「ダイアゴン横丁」が再現されている。©Universal
しかし、コムキャストによるUSJの買収によって、上場は事実上なくなった。わざわざ焦ってパークへの投資計画を発表しなくても良くなった。そのことに加えて、株式市場では「工事で収容能力が下がっている間に、客をほかのテーマパークに奪われてしまうのではないか」といった考えも広がっていた。
また、オリエンタルランドがマーケティング調査を行った結果、『ふしぎの国のアリス』が想定よりも、集客力が劣ることも判明した。アリスは確かに人気はあるのだが、プリンセスではない。「絶対に失敗は許されない」と明言していた加賀見にとって、開発計画を見直すことは当然だった。
「東京ディズニーシーのときもそうだった。慌てて造っても、決して良いものはできない。ここで一度立ち止まって、見直そうじゃないか」
この段階で、ファンタジーランドの再開発は設計から開発スケジュールまで、かなり詳細は決まっていた。しかし、加賀見の鶴の一声で、すべてひっくり返ってしまった。当初は「2015年中にも発表」としていたのだが、1年半程度ずれ込む見通しとなった。
サプライズはなし
10月4日には、USJの上場が消えたことを受けて、日経新聞にリーク記事が載った。オリエンタルランドの本社機能の移転と、移転によって空いた土地をテーマパーク用地として充てる、というものだった。株式市場ではファンタジーランドの再開発や、新テーマポートの建設によって、舞浜の遊休地がなくなってしまうのでは?という懸念の声が広がっていた。
これに対抗するために「まだまだ遊休地はある」という、オリエンタルランドのメッセージが込められていたのだった。7日には決算のリーク記事が日経新聞に載った。今回の第2四半期決算はかなり厳しい数字になるとみられていたため、記事では実際の数字よりも厳しい数字が書かれた。
また株価対策として、建設通信新聞に新ファンタジーランドの詳細計画を報道させた。建設通信新聞の株主には、オリエンタルランドの株主である三井不動産や、新ファンタジーランドの設計を担当している日建設計の名前も並んでいる。誰の目から見ても、株価対策のリーク記事であることは明らかだった。
10月29日、第2四半期決算の発表が行われた。日経のリーク記事よりも数字が良かったため、株式市場の反応はそれほど悪くなかった。しかし、てっきりパークの開発計画の詳細が発表されると考えていたファンからは、新しい情報がなかったために落胆の声があった。この声は、11月6日~8日に舞浜で行われた「D23 Expo Japan」でも同様だった。
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11月18日には、東京ディズニーセレブレーションホテルの開業日が発表された。当初はUSJへの上場対策として考えていたものが、まさか開発計画先送りの目隠しになるとは、オリエンタルランドも考えていなかった。
24日にはテーマパーク施設開発部が、経営戦略本部へ移管されることが正式に発表された。以前から噂はあったのだが、計画の大幅な見直しに伴って、会長・社長直属の案件として処理するためであった。オリエンタルランド社内からは、『ふしぎの国のアリス』のマーケティングの失敗の責任をめぐった更迭ではないか?という声も聞こえた。
沖縄への進出計画
この時期、加賀見会長は菅官房長官を通じて、内々にある依頼を受け取っていた。
「沖縄の宜野湾市長が、米軍施設の跡地にディズニー施設の誘致を検討している」
宜野湾市は米軍の普天間飛行場を抱えている。今の佐喜真市長は、政府と同じ「普天間飛行場の名護市沖への移設容認派」つまり、2016年1月の市長選では、絶対に勝ってもらわなくてはいけない人物だった。
政府は沖縄県と辺野古沖への新施設建設について、法廷で争っている。ディズニーなら世論も味方してくれる、それに佐喜真市長への追い風にもなる。菅にはそんな考えが浮かんでいた。
オリエンタルランドと政財界のパイプは太い。今回は菅からの申し出だったため、会長の加賀見と社長の上西は、宜野湾市長の佐喜真、そして沖縄・北方担当大臣の島尻と面会することになった。12月2日のことだった。
加賀見としては、ディズニー社にも内々にこの話を伝えていた。ただ、普天間飛行場の移設によって、状況は大きく変わる。菅からの申し出であるため、ひとまずは会っておこう。詳細については、今後検討すればいい。加賀見にはそういった楽観的な思いがあった。
12月8日、各メディアは一斉に「沖縄へディズニーが進出か」と書き立てた。ただ、決まっていることは何もなかった。オリエンタルランドはあくまでも「検討中」と発表、株式市場の期待を持たせることにだけ集中した。ディズニー社も沈黙を貫いた。
12月22日、年の瀬も押し迫ったこの日、オリエンタルランドから一本のプレスリリースが発表された。
「東京ディズニーランド、東京ディズニーシー 今後の開発構想検討期間延長のお知らせ」
「2015年中にも発表する」としていた開発計画の詳細。鶴の一声でひっくり返ったとはいえ、一度は株式市場に約束したもの。言い訳するためには、プレスリリースを出す必要があった。ファンからは「やっぱりな…」という落胆の声が広がった。
さて、沖縄への進出計画の話題のまま、2015年は終わってしまった。オリエンタルランドの経営戦略本部の面々は、正月休みを返上して、パークへの投資計画の詳細を煮詰めていた。
「鏡よ鏡、この世で一番儲かっているディズニーパークは、どこだい?」
「ボブ、それはもちろん、東京ディズニーリゾートだよ」
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この記事は事実をもとに書かれた「フィクション」です。舞浜新聞による独自の推測・脚色が含まれています。
おまけ
当初は「2015年中にも発表」とされていた、東京ディズニーリゾートへの投資計画。結局、2015年中に、その詳細が発表されることはありませんでした。
以下は舞浜新聞が考えた、東京ディズニーリゾートの投資計画のスケジュールです。
- 2016年 シー15周年 NKホール跡地取得 上海ディズニーランド開業
- 2017年 「グランドサーキット・レースウェイ」クローズ
- 2018年 NKホール跡地に立体駐車場 ランド35周年 日通スモールワールドのスポンサー契約終了(2013年9月~2018年9月まで)→スモワクローズ
- 2019年 シーの新テーマポートオープン
- 2020年 東京オリンピック 美女と野獣エリア・新スモワ オープン
- 2021年 シー20周年
- 2022年 トゥモローランド・テラス跡地の新レストラン オープン
- 2023年 ランド40周年 「ありたい姿」目標年
オリエンタルランドは新ファンタジーランドの開発計画を見直していると報じられています。2015年10月に建設通信新聞が報じた施設の計画は、以下の通りです。
- 全11棟で構成
- 総面積 延べ3万8,766㎡
- S造2階建て・延べ1万977㎡の水流ライド・レストラン併設・最高高さ20.9m
- S造地下1階・地上1階建て・延べ540㎡の旋回ライド
- S造2階建て・延べ7,612㎡のダークライド・最高高さ32.5m
- S造平屋建て61㎡のダークライド・ファストパス
- S造地下1階・地上3階建て・延べ7,411㎡のシアター・最高高さ28.0m
- S造地下1階・地上2階建て・延べ5,118㎡のレストラン1
- S造2階建て・延べ1,781㎡のレストラン2
- S造2階建て・延べ1,182㎡のショップ
- S造平屋建て・82㎡のキオスク
- S造3階建て・延べ3,900㎡の従業員食堂
- RC造平屋建て・102㎡のサブ変電所
舞浜新聞では以下のように考えています。
- 水流ライドは新しい「イッツ・ア・スモールワールド」2階にはレストランを作って、食事難民を減らす
- 旋回ライドは新しい「空飛ぶダンボ」地下には管理施設?それともQライン?
- ダークライドは、シーのマーメイドラグーンのように、全天候型の施設になるかも
- シアターはショーベースの代替施設?アナハイムの「ファンタジーランド・シアター」のような、汎用性のあるシアター?
- レストラン1はトゥモローランド・テラスの跡地に造られる新しいレストラン→ラプンツェルの街並み?
- レストラン2は、マジックキングダムにある「ビー・アワ・ゲスト・レストラン」
- ショップは「美女と野獣」エリアのショップ(ベルの街)
- キオスクは「美女と野獣」エリアのワゴンもしくはミニショップ
- 従業員食堂は、スペースマウンテン裏にある「Tラウンジ」の代替施設
ただし、この計画はかなり見直されていると考えた方がよさそうです。この計画よりも、さらに充実したものが発表されることを祈るばかりです。
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