2016年12月29日~2017年1月4日まで、5泊7日でアメリカ・フロリダにあるウォルト・ディズニー・ワールドへ行ってきました。
現地からのTwitterによるレポートはこちらを。
今回は、2017年をウォルト・ディズニー・ワールドで迎えてみて、舞浜新聞が思ったことや感じたことをまとめていきたいと思います。
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旅の日程について
今回は以下の日程で、ディズニーワールドを訪れました。
- 12月29日 東京/羽田→シカゴ/オヘア→オーランド マジックキングダム
- 12月30日 エプコット→マジックキングダム
- 12月31日 ディズニー・スプリングス→マジックキングダム→エプコット
- 1月1日 ハリウッドスタジオ→ディズニー・スプリングス
- 1月2日 コンテンポラリー・リゾート→バインランド・アウトレット→マジックキングダム
- 1月3日 オーランド→シカゴ/オヘア→東京/羽田
- 1月4日 日本に帰国
マジックキングダムでは混雑緩和のため、30日にも31日と同じ花火プログラムが行われるのです。そのため、今回は30日にマジックキングダムでプレショー、31日にエプコットで年越しという日程にしました。
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ディズニーワールドの年越しはすごい!
今回の旅の一番の目的は、何といっても「ディズニーワールドで年を越すこと」でした。
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30日は、マジックキングダムのシンデレラ城前でプレショーを見たのですが、ノリノリのダンスミュージックに乗せて、ゲストみんなで踊り続けるという、なんともイケイケなプログラムになっていました。日本の年越しが「しんみり」としているのとは、対照的でしたね。
カウントダウンとともに花火が上がりますが、城の裏側からだけではなく、パークをぐるっと取り囲むように、360度から花火が上がるのです。これには本当に驚きました。「マジックキングダムの花火はすごいよ!」と現地のキャストさんも話していたのですが、その期待を裏切らない、素晴らしいショーでした。
年越しは、エプコットの日本館前で迎えました。実はエプコットの花火も、マジックキングダム同様に評判がいいのです。エプコットではマジックキングダムとは違い、目の前のラグーンでたくさんの花火が打ち上がりますので、見ていて少し怖いくらいでした。
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新年を迎えたお祝いムードに染まるパークを歩いていると、とても幸せな気分になりました。しんみり迎える東京ディズニーリゾートの年越しも、もちろんいいと思うのですが、ディズニーワールドの年越しは、東京とはまた違った雰囲気でしたね。
ディズニーワールドの年越しは、東京と違って、通常のパークチケットや年間パスポートで入園することができます。
年末年始の時期は、アメリカ国内だけではなく、海外からも多くのゲストが訪れますので、一年で一番パークが混雑するのです。マジックキングダムでは31日に入場制限も行われました。もしマジックキングダムで年を越したいという方は、早めにパークへ行くことをおすすめします(エプコットでは制限なし)。
ちなみに、ディズニーワールドの場合は、クリスマスが終わっても、年越しまではクリスマス関連のパレードやショーが行われます。ものすごい混雑だったものの、2016年から始まったクリスマス限定のキャッスルショー「ミッキーのモスト・メリエスト・セレブレーション」も見ることができて、本当に大満足でした。
ミッキーのモスト・メリエスト・セレブレーション ©Disney
ちょっと驚きだったのが「気温」です。2014年の年末にも、ディズニーワールドを訪れたことがあったのですが、そのときはあまり寒さを感じませんでした。
しかし、今回の日程の前半は朝晩の冷え込みが厳しく「ここは舞浜なの?」と思うくらい、肌寒い日が続きました。ショップでも、長袖や厚手の上着などが飛ぶように売れていました。
日程の後半になると、暖かい日が続いて、半袖でちょうどいい気温になっていました。年末年始にディズニーワールドを訪れる方は、服装に十分ご注意下さい。
キャラクター・ダイニングは、やっぱり緊張…
今回の訪問で、特に力を入れたのが「食事」でした。過去の訪問ではアトラクションやパレード、ショーがメインで、食事は安いカウンターサービスのレストランで済ませる、ということが多かったからです。
事前に予約しておいたのは、以下の4つのレストランです。
- マジックキングダム「ビー・アワ・ゲスト・レストラン」
- マジックキングダム「シンデレラ・ロイヤルテーブル」
- エプコット「アケシュース・ロイヤル・ バンケット・ホール」
- コンテンポラリー・リゾート「シェフ・ミッキー」
ビー・アワは、2015年8月に訪れたときは予約が取れず、泣く泣く諦めたレストランでした。今回はなんとかディナーを予約することができました。
ビー・アワ・ゲスト・レストラン ©Disney
以前ランチで入ったことがあったのですが、ディナーはまた雰囲気が違って、本当に晩餐会に招待されたような気分を味わうことができました。料理もおいしく、キャストさんのサービスレベルもとても高かったです。
ここはキャラクターのグリーティングはないのですが、お店を出る前にビースト(野獣)と一緒に写真を撮ることができます。かなり身長が高くて、ちょっとドキドキしました。
ロイヤルテーブルは、シンデレラ城の中にある、マジックキングダムでも歴史のあるレストランです。ランチを利用したのですが、今回のディズニーワールド訪問で、一番おいしい食事を楽しむことができました。
シンデレラ・ロイヤルテーブル ©Disney
ここでは、シンデレラを始め、ディズニーのプリンセスたちに会うことができます。もし今後、機会があれば、ディナーも味わってみたいなあ…と思っています。
エプコットのアケシュースも、ディズニーのプリンセスたちと会うことができるレストランです。ランチだったのですが、ひっきりなしにプリンセスが回ってきてくれるので、ドキドキしながら食事をしたのを覚えています。
隣接するノルウェー館には、アナとエルサに会えるグリーティング・スポットもありますので、プリンセス好きにはぜひおすすめしたいですね。
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シェフ・ミッキーは、東京でもおなじみですよね。ブッフェ形式なのですが、前菜やメインに加えて、パンやフルーツも充実していました。私はだらだら長居をしてしまったのですが、現地の方はミッキーたちと写真を撮ると、あっという間にいなくなってしまいました。日本とアメリカの文化の違いなのでしょうね。
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ニューオーリンズへ来たみたい!
今回の訪問では、ディズニー・ポートオーリンズ・リゾートのフレンチクォーター棟に宿泊しました。
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価格の安いバリューリゾートに泊まるか、それとも、ちょっとリッチなモデレートリゾートに泊まるのか、ギリギリまで悩みました。しかし、せっかくの年越しに加えて、パークまでの移動や、バス停からホテルの部屋までの移動を考えて、フレンチクォーターを選ぶことにしました。
ポートオーリンズ・リゾートには、リバーサイド棟とフレンチクォーター棟があるのですが、フレンチクォーターのほうが敷地が狭く、とてもこじんまりとしているのが特徴です。ディズニーワールドへ行くと、フロントからホテルの部屋までが遠くて、その移動だけで疲れてしまうのですが、今回はとても近くて便利でした。
年末年始の時期は、日本からも多くの方がフレンチクォーターを訪れていました。ただ、全体的に大きなリゾートではありませんので、パークからホテルへの連絡バスも、それほど混雑しませんでした。同じリゾートでも、リバーサイド棟とバスが分かれているからかもしれません(時間帯によって共通になることも)。
リゾートの中を歩いていると、まるでニューオーリンズへ来たような感覚になりました。ニューオーリンズと言えば、映画『プリンセスと魔法のキス』の舞台にもなった場所です。映画の世界観に浸れる、というのは良かったですね。
バケーションクラブの秘密基地?
ディズニーが運営している、ホテル会員権プログラム「ディズニーバケーションクラブ(DVC)」。舞浜新聞でも、これまで記事で何度か取り上げてきました。
実は2016年は、DVCが始まって25年目を迎える記念の年でした。その25周年を記念して、ディズニーワールドのエプコットにある「イマジネーション館」には、メンバー専用のラウンジがつくられています。
今回のディズニーワールド訪問では、このラウンジへ行くことも楽しみの一つでした。イマジネーション館には「イメージ・ワークス」というショップがあるのですが、ラウンジはその2階にあります。
ラウンジの看板。イマジネーション館を入ってすぐの場所にある。©Disney
1階の入り口で「ラウンジを利用したいんですけど…」とキャストさんに話しかけると、メンバーカードとパスポートを確認してくれます。メンバーであることが確認できれば、2階へ通してくれます。
ラウンジ自体は、それほど大きくありません。ただ、屋根はガラス張りになっていて、とても開放的な雰囲気になっています。レストラン以外の場所で、夏の暑さや冬の寒さがしのげるのは、とてもありがたいですね。
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ラウンジの中には、無料のソフトドリンクに加えて、温かいコーヒーも用意されています。ただし、コーヒー用のカートリッジは、カウンターでお願いしないともらえません。
パーク内と同様に、無料でWi-Fiを使うことができます。また、充電用のコンセントが用意されていますので、電池切れのときも安心ですね。ディズニー映画が流れるテレビ、ゲームコーナー、iPadやパソコン、プリンタもありますので、小さな子でも楽しく過ごすことができると思います。
席に座って休んでいると、キャストさんが時々スナックのカートを押して、座席を回ってくれます。ナビスコのチョコチップクッキーや、レイズのポテトチップスなど、アメリカらしいスナックをもらうことができますよ。
ラウンジを出るときには、カウンターのキャストさんに一言伝えるだけで大丈夫です。
大人気!パークグッズのアウトレットショップ
帰国前日に、ディズニーワールドから少し離れた「オーランド・バインランド・プレミアム・アウトレット」へ行きました。実はここに、パークグッズの公式アウトレットショップがあるのです。
アウトレット内にある「ディズニー・キャラクター・ウェアハウス」©Disney
訪れてみると、年明けということもあって、多くの方で賑わっていました。店内を見て回ると、ちょっと人気のなさそうなグッズに加えて、アナハイムの60周年記念グッズや、終了したイベントのグッズなどが、かなり安い値段で売られていました。
魔女っ娘ミニーちゃんのTシャツ。時期外れのグッズは、かなり安くなっている。©Disney
中には掘り出し物も見つかりますので、もし日数に余裕があれば、足を伸ばしてみてもいいかもしれませんね。
ちなみに、バインランド・アウトレットまでは、タクシーやレンタカーを使って行くのが一般的ですが、今回は日本の旅行代理店H.I.S.のチャータータクシーを利用しました。細かい時間帯指定もできますし、日本語での送迎に加えて、値段も手ごろだったので良かったです。
ANAの羽田・シカゴ便は便利!
今回は2016年10月に就航したばかりの、ANA羽田・シカゴ便を利用しました。
オーランドへ行く場合、日本からの直行便がないため、必ず乗り継ぎをしなくてはいけません。そのため、飛行機の時間帯によっては、オーランドへの到着が深夜になってしまうこともあります。
しかし、今回利用した全日空のシカゴ便は、羽田を午前中に出発しますので、シカゴへはその日の朝に着くことができます。オーランドには、お昼すぎの到着になりますので、時間を有効に使うことができました。
一つだけ心配だったのが、シカゴ・オヘア空港の雪でした。実はシカゴは北海道の札幌と同じ気候区分で、冬には大雪になることもあるのです。飛行機の遅延や、最悪の場合「欠航」ということも…。しかし、今回は寒さが厳しかったものの、ほとんど雪は積もっていませんでした。
オーランドへ行く場合、日本航空とアメリカン航空の組み合わせ、全日空とユナイテッド航空の組み合わせ、そしてデルタ航空の3つが代表的な選択肢です。乗り継ぎ先も多種多様ですので、もしまた機会があれば、別の空港も利用してみたいと思います。
帰りのオーランドの空港では、手荷物検査が緩和される「TSA Pre」レーンを利用しました。これは、通常の手荷物検査とは違って、パソコンはカバンに入れたままでもOK、靴や上着もそのままでOKという、簡単な検査になっているのです。
以前からこの「TSA Pre」は聞いたことがあったのですが、事前に利用料金を払った人か、航空会社の上級会員でないと受けられないと思いこんでいたのです。実は私のような格安航空券でも、チケットに「TSA Pre」と印字されていれば、レーンを使えるのです。
アメリカの空港で搭乗券に「TSA PRE」と書いてある人は、簡易セキュリティ・チェックを通過できます。 « アメリカより
これは意外と知られていないかもしれません。おそらく、利用する航空会社や、同じESTA登録での渡航歴などで決められているのかな?と思います。いずれにしろ、手荷物検査をスムーズに通れるのは嬉しいですね。
旅の費用について
それでは、今回のディズニーワールド訪問の費用を見ていくことにしましょう。
- 飛行機 145,840円(往復/空港利用料など含む)
- ホテル 804.67$(5泊)
- パークチケット 435.59$(5日間・パークホッパー付き)
1ドル115円で計算すると、1人あたり約29万円になります。旅行代理店のパッケージツアーを利用すると、すべてがツアーに含まれていて楽なのですが、そのぶん値段は高くなります。特に年末年始は、一年の中で最も旅行代金が高い時期でもあります。
30万円の枠に収められたのは、すべてネットを使って、個人で手配したからでした。航空券はスカイスキャナーで最安値を調べて、大手旅行サイトのエクスペディアで予約しました。
スカイスキャナー(日本語版)
航空券の場合、海外の旅行サイトでもかなり安い金額で予約することができます。ただし、万が一会社が倒産してしまったり、ちゃんと予約されていなかったりするリスクも大きくなります。できれば、知名度があるサイトや代理店を選んだほうが安心だと思います。
ホテルは、予約サイトのSkoosh.comを利用しました。
年末年始の期間は、アメリカ国内からも多くの方がディズニーワールドを訪れますので、どうしてもホテルの金額は高くなります。しかし、Skoosh.comはほかのホテル予約サイトと比べて、かなり安くなっていました。
最初は「あまり名前を聞かないサイトだし、大丈夫かな…」と不安だったのですが、イギリスのBBCや経済誌などでも取り上げられていたので、予約することにしました。
もちろん、ホテルの部屋はきちんと確保されていましたし、ファストパス+の予約に必要なホテルの予約番号も、メールでリクエストすると、すぐにディズニー側に確認してくれました。Skoosh.comは安心して利用することができるサイトだと思います。
パークチケットは、ディズニーワールドの公式サイトで購入しました。ディズニーの直営ホテルへ宿泊する場合、パークチケットはホテルの予約情報と結び付けてくれますので、わざわざチケットを引き換えてもらう必要はありません。
それにしても、5日間有効のチケットにパークホッパー(1日で複数のパークを利用できるオプション)を付けると、435.59$にもなるのには驚きました。単純計算で1日1万円ほどになります。もちろん、ディズニーワールドの各パークには、それだけの魅力が十分あると思います。
なお、飛行機・ホテル・パークチケットに加えて、食事代やお土産代、チップなども必要になってきます。予算に合わせて、賢くプランを選びたいですね。
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おわりに
今回、長年の願いだった「ディズニーワールドでの年越し」を経験することができました。これまで話でしか聞いたことがなかったのですが、実際に訪れてみて、毎年ディズニーワールドで新年を迎える方の気持ちがよく分かりました。
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クリスマスと新年のお祝いが一緒になっている、というのもアメリカらしいですよね。日本からですと、クリスマスイベントの時期にディズニーワールドを訪れるのは、なかなか難しいです。年末年始もクリスマスイベントが楽しめるというのは、とても魅力的でした。
日本からは距離が遠く、ディズニーワールドまでは長時間のフライトに耐えなくてはいけません。しかし、そのぶんの感動がディズニーワールドにはあると思います。
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よもやま話
日本の場合は、12月29日~1月3日まで、年末年始の休みになっている方が多いと思います。しかし、アメリカの場合は、クリスマス前後から休暇に入り、仕事始めは1月2日からになっています。学校も2日から始まる地域がありますので、年を越すと一気にゲストの数は減るのです。ちなみに、2017年は元日が日曜日でしたので、2日が振替休日扱いになっていました。
エプコットの日本館で買い物をしていると、文化交流プログラムで働いているキャストさんに出会いました。お互いに日本語で「よいお年を」と言えるのは嬉しいですね。
「シェフ・ミッキー」へ行くために、初めてコンテンポラリー・リゾートを訪れました。マジックキングダムから徒歩圏内、というのが便利ですね。フロリディアンとともに、いつかは泊まってみたい憧れのリゾートです。
マジックキングダムでは、新しくプリンセスの仲間になった「エレナ」のグリーティングも行われていました。「ペンダントの中に閉じ込められていたから、知らないことが多くて…」と話していたのが印象的でした。現地の女の子には大人気ですので、ぜひ日本でも人気が高まることを祈るばかりです。
日本でも放送が始まった「アバローのプリンセス エレナ」日本でも知名度が伸びてくれるといいのだが…。©Disney
アメリカへの入国のときに、ホノルルでも使ったことがある自動審査機を使いました。顔写真を撮るときに、うまく枠線の中に入れられなくて、苦労してしまいました。でも、日本語の説明を読みながら、落ち着いて手続きができるのはいいですね。怖い顔の入国審査官を見ると、びくびくしてしまいますので…。
ディズニーワールドの場合、レストランの予約は180日前から、ファストパス+の予約は60日前から始まります。今回は年末年始ということもあって、180日前になるのと同時に、レストランを予約しました。もし予約がいっぱいだったときは、代理店のオプショナルツアーを利用するのも、一つの手だと思います。
今回の訪問では、エプコットとマジックキングダムを行き来しました。2つのパークはモノレールで結ばれているのですが、途中のTTC(交通センター)で乗り換えが必要です。ディズニーワールドの場合は、路線図や停車駅などは掲示されていませんので、下の図にまとめてみました。
ダウンタウン・ディズニーからリニューアルした「ディズニー・スプリングス」を初めて訪れました。ショップやレストランが充実しているのですが、中でもユニクロがあるのは便利でしたね。値段は日本のものとほぼ同じか少し高め、為替レートが円安になってしまうと割高だと思います。ディズニー関連商品も充実していましたよ。