アメリカ・フロリダにある、世界最大のディズニーリゾート「ウォルト・ディズニー・ワールド」。ディズニーファンなら、誰しもが憧れる「聖地」です。
©Disney
今回は、そんなディズニーワールドへ行くための「やることリスト」をまとめてみました。
計画を立てる前に、決めなくてはいけないこと
まず決めなくてはいけないのが「いつ行くのか」「何日間行くのか」ということですね。多くの方は、5月のゴールデンウィークや、7月~8月の夏休み、年末年始でしか、長いお休みが取れないと思います。
ディズニーワールドのあるフロリダ州オーランドは、亜熱帯の気候です。夏場はかなり蒸し暑く、スコールが降ることもあります。冬場は雨は少ないのですが、朝晩を中心に冷え込むこともあります。
ディズニーワールドの天気予報なら、こちらがおすすめ。
ディズニーワールドが一番混雑するのが、クリスマス休暇から元日にかけての時期です。カウントダウンともなると、パークは人でごった返し、マジック・キングダムでは入場制限が行われるほどです。その代わり、新年2日からアメリカの会社や学校は通常通りになりますので、混雑は落ち着きます。
マジックキングダムのカウントダウン花火。パーク周囲360度から打ち上がる花火は、まさに圧巻。©Disney
また、6月~8月にかけての夏休みシーズンや、11月第4木曜日の祝日「サンクス・ギビングデー」前後も、多くの人で賑わいます。予定を立てるときには、頭の中に入れておきましょう。
多くの人の悩みどころは、やはり「何日間あれば足りるのか」という点だと思います。ディズニーワールドは日本からも遠く離れていて、時差も大きいため、できれば5泊7日以上の日程を強くおすすめします。3泊5日のプランでも行くことはできますが、到着日を入れても3日間しか遊べません。
さて、行く日程と日数が決まったら、次に旅行代理店のパッケージツアーを利用するのか、それとも個人手配で、航空券やホテルを自分で予約するのか、どちらかを選びましょう。
パッケージツアーの場合は、航空券やホテル、パークチケット、空港からホテルまでの送迎など、旅行に必要なものはすべて用意してくれます。また、現地に着いてからも、空港での乗り継ぎ案内や、ホテルのチェックイン代行なども行ってくれます。病気になってしまったときの、緊急コールサービスなどもあります。
ただ、サービスがいい分、値段も少し高めになっています。また、ディズニーワールドにはたくさんのホテルがあるのですが、旅行代理店によっては、選べるホテルが限られています。
一方の個人手配の場合は、自分で必要なものをすべて用意しなくてはいけません。しかし、航空券は自分のスケジュールに合わせて、より安いものを探すことができます。また、ホテルも様々な予約サイトを比べて、できるだけ安い値段で予約することもできます。
初めてディズニーワールドを訪れる方は、やはりパッケージツアーがおすすめです。少し旅慣れた方は、個人手配のほうがおすすめですね。
英語が苦手でも大丈夫!
ディズニーワールドへの旅行が決まったら、一番最初に思い浮かぶのが「英語をちゃんと話せるかな」という心配だと思います。英語が得意な方ならいいのですが、もし何かトラブルになったときは怖いですよね。
書店で売られている「指差し会話帳」で勉強するのもいいのですが、最近はスマートフォン向けの翻訳アプリもたくさん出ています。無料で高精度の翻訳を出してくれるものもありますので、ぜひ活用してみてください。
ちなみに、ディズニーワールドでは、無料の翻訳サービスを提供してくれます。ホテルの客室の電話やフロントで「Japanese translator, please.(日本語通訳をお願いします)」と伝えると、日本語を話せる通訳さんを手配してくれます。ただし、あくまでも電話越しに日本語と英語を翻訳してくれるだけですので、あらかじめ用件を整理しておいた方がいいでしょう。
パスポートの申請・取得
行く日程と日数が決まったら、まずはパスポート(旅券)の申請を行いましょう。これは、飛行機を予約するときに、パスポートの名前が必要になるからです。
アメリカの場合、パスポートは帰国時まで有効でないと入国することができません*1。また、0歳の赤ちゃんからパスポートは必要になります。
パスポートは、都道府県にあるパスポートセンターや、旅券窓口で申請をしましょう。基本的には平日しか申請を受け付けていません。パスポートは、申請してから受け取れるまでに、約1週間ほど時間がかかります。予定が決まったら、なるべく早めに申請しましょう。
旅行代理店でツアーを予約
初めてディズニーワールドを訪れる場合は、できれば旅行代理店の窓口で、直接相談しながら、ツアーを予約することをおすすめします。時期や日程を伝えれば、代理店の方が最適のプランを考えてくれるからです。
最近では、インターネット専用のツアーを販売する代理店も増えてきました。「なかなか時間がなくて、窓口には行けないよ」という方は、インターネットでチェックしてみてもいいかもしれませんね。
航空券とホテルの予約
個人手配で行く場合は、できるだけ早く航空券とホテルを予約しましょう。どちらも、日程が近くなればなるほど、料金が上がってしまいます。
航空券は、スカイスキャナーやエクスペディアなどのサイトで、料金を比べながら探しましょう。出発地や航空会社、運航スケジュールによって、値段は大きく変わってきます。サイトでは、海外のサイトの値段も表示されますので、できれば日本の大手旅行サイトや、代理店のサイトで予約しましょう。
ホテルは様々な料金比較サイトが登場しています。以下に代表的なサイトをご紹介します。
レストランの予約
ディズニーワールドでは、180日前からレストランを予約することができます。ディズニーの直営ホテルに宿泊する場合は、チェックイン日の180日前から、滞在期間中すべての予約ができるようになります(最大10日先まで)。
夏休みシーズンや年末年始の時期は、アメリカ全土からも多くのゲストが訪れるため、レストランの予約も取りづらくなります。できれば、180日前になった時点で、すぐに予約を押さえておきましょう。
マジック・キングダムにある「シンデレラのロイヤル・テーブル」は、予約時に、カードから食事代金の全額が決済されます。それ以外のほとんどのレストランでは、予約時に決済されることはありません。
パッケージツアーは、プランの中にあらかじめ、レストランでの食事が含まれていることがあります。また、オプショナルツアーを使って、予約することもできます。
マジック・キングダムにある「ビー・アワー・ゲスト・レストラン」©Disney
専用アプリのインストール
ディズニーワールドでは、アトラクションの待ち時間などを簡単に調べることができる、専用アプリ 「My Disney Experience」が用意されています。
現地へ行ったときは、マップとしても使えますし、後述するファストパスプラスの予約・変更や、レストランの予約もすることができます。スマートフォンを持っている方は、忘れずにインストールしましょう。
パッケージツアーの場合、代理店の方に「予約番号(Reservation Number)を教えてください」と伝えると、ホテルの予約番号を教えてくれます。これを専用アプリやパソコンのウェブサイトで、自分のアカウントに結び付けておくと、ファストパスプラスなどの予約がスムーズになります。
パークチケットの購入
ディズニーワールドでは、ウェブサイトで簡単にパークチケットを購入することができます。できれば、同じ日に複数のパークを行き来できる「パークホッパー」のオプションを付けておきましょう。
日本人向けに、ディズニーパークの旅行サービスを提供している「ミッキーネット」を使うと、正規価格よりも少し安く買うことができます。
パークチケットを買ったら、専用アプリやパソコンのウェブサイトを使って、ホテルの予約情報にチケットの番号も結び付けておきます。パッケージツアーの場合は、ツアーの中にチケットも含まれていますので、ホテルの予約情報に、自動的にチケット情報も追加される仕組みです。
ちなみに、ディズニーワールドでは、ハロウィーンやクリスマスの時期に、夜間貸切営業を行うことがあります。このプログラムのチケットは、通常のチケットとは別に購入する必要があります。
60日前になったらやること
さて、ディズニーワールドへ行く60日前になったら、以下の3つのことをやりましょう。
- ファストパスプラスの予約
- ホテルのオンラインチェックイン
- マジックバンドのカスタマイズ
ディズニーワールドでは、東京ディズニーリゾートのように、紙のファストパスは発行されていません。その代わり、事前予約型の「ファストパスプラス」が導入されています。
1日1つのパーク、最大3つまで、専用アプリかパソコンのウェブサイトから予約することができます。パークによっては、人気アトラクションを複数選べないようになっています。また、予約できる時間帯も限られていますので、あらかじめスケジュールを考えてから、予約しましょう。
ディズニーの直営ホテルでは、60日前から「オンラインチェックイン」をすることができます。こちらも、専用アプリかパソコンのウェブサイトを使って行います。「上層階」や「シャトルバスの停留所から近い」といった、部屋の希望を伝えることができるのですが、必ずしも希望通りの部屋になるとは限りません。
マジックバンドとは、直営ホテルのルームキーや、パークチケット、さらにはファストパスとしても使える、リストバンドのことです。ホテルのチェックイン時に、フロントでもらうことができます。このカスタマイズをしておかないと、ねずみ色のバンドになってしまいます。専用アプリやパソコンのウェブサイトから、自分の好きな色に変えておきましょう。
絶対に忘れないで!ESTAの申請
アメリカへ入国する場合、電子渡航認証システム(ESTA)の申請・登録が必要です。ESTAの申請はアメリカの国土安全保障省の公式ウェブサイトから、日本語で行うことができます。
Official ESTA Application Website, U.S. Customs and Border Protection
費用は14ドル、クレジットカードによる支払いのみです。一部の旅行代理店では、代理で申請をしてくれるところもあります(有料)。
ESTAは一度受理されると、2年間有効です。ただし、2年以内にパスポートの期限が切れる場合は、パスポートの有効期限日をもって無効になってしまいます。十分ご注意ください。
申請日から2年間有効になりますので、できれば出発の1か月前を目安に申請しておきましょう。もちろん、不安な方は早めに申請しておくことをおすすめします。
もうすぐ出発!1週間前にしておくこと
さて、いよいよ出発が間近になってきました。1週間前を目安に、以下の準備をしておきましょう。
- 空港からホテルまでの「マジカル・エクスプレス」の予約
- 海外用SIMカードやレンタルWi-Fiの準備
- 海外旅行保険の申し込み
- アメリカドルの準備/クレジットカードの上限額引き上げ
- 航空券(eチケット)やESTAなどの印刷
- パークでのスケジュールを考える
- 持って行くものや、お土産リストの確認
個人手配の場合は、オーランド国際空港からホテルまでのシャトルバス「マジカル・エクスプレス」の予約をしましょう。もし予約を忘れてしまっても、空港にあるカウンターでホテルの予約があることを伝えれば、バスに乗せてくれます。帰りのバスは、ホテルのフロントやコンシェルジュデスクで、予約してもらえます。
最近では、海外でも安くインターネットが使える、SIMカードやレンタルWi-Fiが増えてきました。価格.comでは、レンタルWi-Fiの値段を比べることもできますので、日数に合わせて、できるだけ安いものを選びましょう。
海外旅行保険は、パッケージツアーの場合、予約と一緒に申し込むことがほとんどだと思います。病気やけがのときだけではなく、盗難被害や飛行機の遅れによる損害でも、保険金が支払われます。「自分は大丈夫」と思っていても、必ず加入しておきましょう。
海外旅行保険も、最近ではインターネット専売の安いプランがたくさん用意されています。掛け金と補償内容をよく比べながら、最適なものを選びましょう。
アメリカドルの両替は、空港にある「トラベレックス」のような両替店よりも、銀行窓口のほうがレートが有利になっています。平日に銀行へ行く時間がなければ、空港にある銀行窓口でも十分だと思います。
多くの人が失敗してしまうのが、クレジットカードの上限額を超えてしまい、現地で決済できなくなってしまうことです。アメリカから電話をすることも可能ですが、電話料金だけで高額になってしまいます。もし心配な方は、事前にカード会社へ問い合わせておきましょう。
最近ではスマートフォンにデータを入れて、海外へ行く方が多くなりました。しかし、やはり飛行機のeチケットや、ESTAなどは、紙に印刷しておくことをおすすめします。もしスマートフォンを紛失したり、盗まれたりしても安心ですね。
ちなみに、ローソンやファミリーマート、サークルK、サンクスにあるコピー機では、スマートフォンのデータを、直接印刷することができますよ。
ちなみに、私が海外へ行くときに、必ず持って行くものは、以下の4つです。
- 腕時計
- スリッパ
- ボディタオル(あかすり)
- ノイズキャンセリング付きイヤホン
スマートフォンでも時間は確認できるのですが、腕時計があれば、海外の時間にすぐ合わせることができます。スリッパは飛行機の中だけではなく、ホテルでも必要になります。ボディタオルも、案外重宝しますよ。最後の「ノイズキャンセリング付きイヤホン」は、飛行機の中で映画を楽しむときや、寝るときの耳栓代わりになります。
道のりは遠いけど、一生に一度はぜひ!
ディズニーワールドがあるフロリダ州オーランドまでは、日本からの直行便はありません。そのため、アメリカ国内の空港で乗り継ぎをする必要があります。
乗り継ぎがあるため、オーランドまでは15時間~17時間ほどかかってしまいます。時差ボケもありますので、飛行機の移動だけでかなりの体力を使います。
しかし、それを乗り越えれば、日本では味わうことのできない、素晴らしい体験がたくさん待っています。ぜひ、しっかりと準備をして、ディズニーワールドを楽しんでくださいね。
©Disney
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*1:旅行代理店や航空会社では、入国時に90日間以上有効であることが望ましい、としています。これは、期限ギリギリのパスポートの場合、入国を拒否される可能性もあるからです。