2019年1月9日、東京ディズニーシーで「ディズニー★JCBカード10周年記念 スペシャル・ナイト」が開催されました。これは、ディズニーJCBカード会員限定の貸切営業で、10,000名を対象にした大規模なイベントとなりました。
舞浜新聞も、この貴重な体験を味わうことができました。今回はイベントの内容について、私の体験や感じたことを中心にまとめていきたいと思います。
あくまでも「先着順のチケット販売」
JCBの貸切営業と聞くと、思い浮かぶのが毎年12月上旬に行われる「JCBマジカル」ですよね。東京ディズニーランドもしくは東京ディズニーシーを対象にして、キャンペーンに当選した人だけが入園できるイベントです。私も毎年チャレンジしていますが、当たったことはありません…。
今回のスペシャルナイトは、キャンペーンではなく、先着順にチケットが販売されました。お値段は一人8,600円という、なかなか高額なもの。これに配送手数料が300円プラスされますので、1デーパスポートと比べても、ちょっと割高感はありました。
しかも、年明けすぐの平日、しかも水曜日の夜ということもあって、私の身の回りでも、チケット購入をためらっている方は多かったです。私自身は「せっかくの貴重な機会だし、行ってみたい!」という気持ちが強く、チケットを購入することにしました。あとで販売ページをチェックしてみると、やっぱり完売していましたね。
エントランスは人でいっぱい!
スペシャルナイト当日、お天気は良かったものの、北風が強く、かなり肌寒い夜になっていました。仕事を早めに切り上げ、私がシーのエントランスに着いたのは、イベント開始30分前の午後7時ごろでした。
このときエントランスは、朝の開園待ちかと思うほどの、多くの人で賑わっていました。早速チケットブースで、今回のイベントで使う「ドリームモーメントライト」の引き換えをしてもらうことに。暖房で少し温かくなっているライトを受け取り、入場待機列に並びます。
参加者に一人ひとつ配られた「ドリームモーメントライト」
午後7時30分、エントランスのゲートが開いて、いよいよ入場開始です。しかし、通常の開園のときと同じように、手荷物検査はチケットブースの横に設置されていました。そのため、私が実際にパークへ入ったのは、午後7時45分ごろでした。
私が夜の貸切営業に来るのは初めてでしたので、ほかのときもそうなっているのかもしれません。しかし、ランドのように入場待機列に並ぶ前に、手荷物検査場を作っていてくれたら、もう少し早く入園することができたと思います。
「ファンタズミック!」はまさかの…
エントランスでは、ミッキー、ミニー、ダッフィー、シェリーメイと東京ディズニーシー・マリタイムバンドによる、ウェルカムグリーティングが行われていました。少し見ようとも思ったのですが、人だかりができていたので断念。ほかにも、エントランスではキャラクターのフリーグリーティングもありました。
今回のスペシャルナイトの目玉は、何といっても、ドリームモーメントライトと連動した「ファンタズミック!」の特別公演です。
ミッキー広場かリドアイル、ザンビーニ前のどこで見ようか悩んだのですが、すでに一列目から立ち見でしたので、リドアイルに向かうことにしました。リドアイルは少し段差になっている場所を除くと、開始10分前でもまだまだ余裕がありました。
ドリームモーメントライトの光に包まれるハーバー。対岸同士でライトを振り合うゲストもいて、今回がいかに貴重な体験かを感じさせてくれます。午後8時、いよいよ「ファンタズミック!」がスタートします。
ショーの演出に合わせて、光の色を変えていくライト。ハーバー全体がステージのようになっていて、本当にきれいでした。しかし、感動もつかの間、魔法の鏡が上がっていないことに気づきます。通常版と同じように進むミッキーのセリフ、周りにいたゲストも少しざわつき始めます。
とどめを刺したのは、ドラゴンに変身したマレフィセントのシーン。風船バージから火は吹き出すのですが、ドラゴンは現れず。結局、ミッキーは見えない敵と戦うことになってしまいました。
実はイベント前日、ファンタズミックはシステム調整で、公演が中止になっていたのです。魔法の鏡やドラゴンが不調になるのは珍しいことではないのですが、このときはさすがに驚いてしまいました。通常営業であれば、間違いなく公演中止を選択するレベルだったと思います。
ショーは完走、終了後のアナウンスでは「システム不具合のため、ショーの内容を一部変更」という文言も放送されました。貸切営業の目玉プログラムだったからこそ、現場としても苦渋の決断になったかもしれません。
食事は5分間で…
午後8時20分「ファンタズミック!」を見終わった私は、「マイ・フレンド・ダッフィー」の1回目公演へ向かうことにしました。1回目公演は午後8時35分から午後9時まで。買い物へ向かう友人と別れ、私は一人「ケープコッド・クックオフ」へ歩き始めました。
入店すると、カードに利用時間を記入するキャストさんの姿が見えました。人数を確認するのは通常営業と同じですが、書きこんでいる時間はなんと午後9時!要するに、1回目公演が終了した時点で、一度全員のゲストを入れ替えるというのです。かなり慌ただしくなりそうな気がしました。
「ダッフィーのハートウォーミング・デイズ」限定の、スーベニアランチケース付きスペシャルセットを受け取って、席に着いたのが午後8時30分でした。ホッとしたのもつかの間、すぐに公演が始まります。
マイ・フレンド・ダッフィーは、シェリーメイ誕生編と、ジェラトーニ登場編の2部構成になっています。ショーはそれぞれ10分間、合間には5分間の休憩がありますので、計算するとジェラトーニ登場編が終わった時点で、午後9時のタイムリミットを迎えます。
ショーはゆっくり鑑賞、ハンバーガーとポテトは5分間で食べ終え、ケープコッド・クックオフを後にすることにしました。ゲストの入れ替えのためとはいえ、ちょっと慌ただしさを感じましたね。
アトラクション乗り放題!
マイ・フレンド・ダッフィーの後は、午後8時50分から行われていた「ハロー、ニューヨーク!」をチラ見。ここで「トイ・ストーリー・マニア!」や午後9時30分からの「ビッグバンドビート」に行くかも悩んだのですが、結局「センター・オブ・ジ・アース」へ向かうことにしました。
いつもは長蛇の列ができているアトラクションですが、この日は5分待ち。ほぼ待ち時間ゼロです。その後も、「インディ・ジョーンズ®・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮」、JCBが協賛している「ニモ&フレンズ・シーライダー」、「タワー・オブ・テラー」と、パークの中を歩き回って、人気アトラクションを制覇しました。
タワー・オブ・テラーでは、期間限定プログラムの「アンリミテッド」が開催中。といっても、実際は通常版と、過去に行った期間限定版の寄せ集めで、目新しさはありません。私はツアーBになり、シャドウ・オブ・シリキ版を体験することができました。通常版よりもかなり怖くなっていますので、最後のアトラクションにして良かったです。
タワー・オブ・テラーから降りてきた時点で、時計は午後10時30分を回っていました。アトラクションやショップの扉は閉められていて、一部のエリアではキャストさんによる点検も始まっていました。結局、エントランスを出たのは、午後11時ごろ。本当にあっという間の3時間でした。
友人は「ビッグバンドビート」や、午後10時からのフェアウェルグリーティングも鑑賞したそうです。今回のイベントでは、ディズニーJCBカードやクイックペイを利用すると、オリジナルシールがもらえる特典がありました。友人もアトラクションそっちのけで、シール集めをしていました。
営業しているショップやレストランが限られていたこともあり、一部でシールの争奪戦も起きていたようです。4種類シールがあったのですが、私は全種類集められないまま終わってしまいました。
ディズニーJCB会員だけの貸切営業
実はディズニーJCBカードの貸切営業は、今回が2回目なのです。5年前の2014年1月31日にも、東京ディズニーランドで「ディズニー★JCBカード 5th Anniversary スペシャルナイト」が行われました。
このときもチケット先着販売の有料貸切だったのですが、マジカルドリームライトが入園者全員に配られ、光の道の中を「エレクトリカルパレード・ドリームライツ」が進むという、幻想的な光景を見ることができました。また、普段は雨天時しか行われない「ナイトフォール・グロウ」も行われるなど、本当に豪華なプログラムになっていました。
マジカルドリームライト。左が一般販売されたもの、右がスペシャルナイト参加者に配られたもの。
このときは定員が8,000名だったのですが、ギリギリまでチケットが残っていたようです。そのため、アトラクションもかなり空いている印象がありました。10周年の今回はシー、しかも1万名分が完売ということで、年々ディズニーJCBカードの会員も増えているのかもしれませんね。
私の場合、くじ運が本当に弱く、企業キャンペーンの貸切営業に当たったことがありません。今回は有料販売だったものの、ここでしか味わえない体験に加えて、人が少ないパークも満喫することができました。今後もぜひ、こういった会員限定のプログラムを行っていただきたいです。
ちなみに、今回の貸切営業では、やはり男性よりも女性の姿が多く目立ちました。特に、小さい子を連れたお母さんゲストも多かったですね。また、男性の中には、スーツ姿の方もいて「お仕事帰りかな?」とも思いました。今後は、できれば週末にやってほしいなあ…という気持ちもあります。
今回のイベントは、本当に貴重な3時間となりました。いよいよ東京ディズニーリゾートの35周年イベントも、グランドフィナーレを迎えます。これからも舞浜新聞では、ディズニーに関する情報をお伝えしていきます。