舞浜新聞

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ディズニーホテル「ハッピー15エントリー」が変わる!? 変更ポイントと狙いを探る

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11月26日、オリエンタルランドは、東京ディズニーリゾートの直営ホテルで実施している「ハッピー15エントリー」の対象パークの変更を発表しました。

 

www.disneyhotels.jp

 

「ハッピー15エントリー」とは、直営のディズニーホテル宿泊者を対象に、東京ディズニーランド・東京ディズニーシーへ開園15分前から入園することができる、というサービスです。今回は変更のポイントに加えて、オリエンタルランドの狙いを探っていきたいと思います。

 

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どこが変わるの?

東京ディズニーリゾートには、以下の4つのディズニーホテルがあります。

 

  • ディズニーアンバサダーホテル
  • 東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ
  • 東京ディズニーランドホテル
  • 東京ディズニーセレブレーションホテル

 

これまで、アンバサダーとミラコスタでは、チェックイン当日にも東京ディズニーシーで「ハッピー15エントリー」を使うことができました。しかし、来年(2020年)6月1日以降は、ミラコスタ宿泊者は対象外となります。

 

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また、セレブレーション宿泊者はこれまで、滞在2日目以降であれば、ランド・シーどちらも15分前入園の対象でした。しかし、こちらも2020年6月1日以降は、東京ディズニーランドでしか使えなくなります。つまり、セレブレーションホテルでは、東京ディズニーシーへ15分前に入園することはできなくなるのです。

 

なお、それ以外のホテルについては、今のところ変更点はありません。ただ、今回の制度見直しについては、SNSでも大きな話題になりました。では、どうしてオリエンタルランドは、このように変更しようとしているのでしょうか。

 

シーのエントランス工事が始まる?

SNSで多く指摘されているのが「東京ディズニーシーのエントランスで工事が始まるからでは?」というものです。東京ディズニーランドでは、新型ゲートと自動券売機を導入するために、2018年4月から工事が始まっています。今年(2019年)5月には、駐車場側のエントランスが完成して、一部運用がスタートしました。

 

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東京ディズニーランドの新型ゲート。年間パス用の顔認証カメラも搭載されている。

 

新型ゲートは年間パスポート所有者用に、顔認証機能が付けられているなど、迅速な入園に一役買っています。自動券売機は、チケットブースの人手不足を補うだけではなく、外国人ゲストが言葉の心配をせずに、チケットを購入できるようになりました。

 

東京ディズニーランドでは、2020年4月に舞浜駅側の工事が完成し、4月15日の新ファンタジーランドオープンに備える計画です。SNSでは「シーも20周年の2021年に向けて、エントランスを改修するのでは?」と指摘されているのです。

 

今回の「ハッピー15エントリー」制度見直しでは、ミラコスタ宿泊者のチェックイン当日利用と、セレブレーションホテル宿泊者の利用が対象外となりました。エントランス工事が始まれば、ランドと同様にゲート数が減り、開園前の混雑が予想されます。オリエンタルランドとしては、ディズニーホテルの優位性を守りつつ、できるだけ15分前入園の利用者を減らしたい…と考えている可能性があります。

 

すでに、エントランス工事を思わせる動きもあります。今年のハロウィーンイベントに合わせて、シーの立体駐車場近くに更衣室が建設されました。実はランドもエントランス工事前に更衣室を増設して、臨時のチケット販売所としても活用しているのです。

 

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パーキング側に新しく設置された更衣室。ハロウィーン期間以外は閉鎖されている。

 

 

オリエンタルランドがハロウィーンのためだけに、これだけの投資をするとは思えません。あくまでも推測ですが、2020年6月をめどにミラコスタ側から工事を行い、20周年イベントを行う2021年、もしくは新テーマポートが完成する2022年度までには稼働させる可能性が高いと思います。

 

今年11月には、ランド・シーのエントランスへ、金属探知ゲートとX線検査機を導入することが発表されています。すでにシーでは試験的に導入されており、今後ランドでも導入されるでしょう。セキュリティの強化に合わせた、エントランス工事も十分考えられますね。

 

金属探知機導入については、こちらをどうぞ。

maihama.hateblo.jp

 

アンバサダーホテルのテコ入れも?

ディズニーアンバサダーホテルの宿泊者は、これまで同様チェックイン当日でも、東京ディズニーシーへ15分前に入園できます。これに対してSNSでは「アンバサダーの稼働率が低いから?」「テコ入れのために残したのでは?」という声が上がっています。

 

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日本初のディズニーホテルとして開業した「ディズニーアンバサダーホテル」 

 

確かにミラコスタやランドホテルと比べると、アンバサダーの客室稼働率は低くなっています。最近ではベルキャストによる客室案内や、ルームサービス、ミニバー(客室内の飲料販売)も廃止され、サービスの簡略化が進められています。オリエンタルランドとしては、15分前入園を残すことで、アンバサダーの優位性を保ちたかった可能性はあるでしょう。

 

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ただ、チェックイン当日の15分前入園という利点だけで、アンバサダーの稼働率が大きく上がるとは思えません。地方から舞浜を訪れる場合、前日に別のホテルに泊まるか、夜行バスを利用しなければ、チェックイン当日に利用するのは難しいです。

 

オリエンタルランドとしては、1泊目はオフィシャルホテルなどの周辺ホテル、2泊目はアンバサダーホテルを選択してもらうことで、ゲストの選択肢を広げる狙いがあるのかもしれません。

 

また、アンバサダーホテル内にある「シェフ・ミッキー」の利用者に配慮した、という見方もできます。チェックイン当日は15分前入園を利用、滞在2日目はゆっくりシェフ・ミッキーで朝食…というゲストの過ごし方を想定している可能性もあります。

 

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ディズニーホテル宿泊者が急増!これからも見直しはある?

「パーム&ファウンテンテラスホテル」を改修して、新しいディズニーホテル「東京ディズニーセレブレーションホテル」が開業したのは、2016年6月のことでした。

 

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パーム&ファウンテンからのリブランドについては、こちらをどうぞ。

maihama.hateblo.jp

 

セレブレーションホテルの客室稼働率は、オリエンタルランドの決算書類などでは発表されていません。ただ、宿泊特化型のバリュータイプホテルとして、地方客の人気を集めています。また、修学旅行などの学校団体の受け入れも、積極的に行っています。

 

あくまでも推測ですが、周辺ホテルやほかのディズニーホテルの稼働率を考えると、おそらく70%~80%で推移してると思われます。かなり控え目に見積もってもこの数字ですから、収益性は高いと思います。

 

www.hoteresonline.com

ure.pia.co.jp

 

しかし、セレブレーションホテルの好調の裏で問題になっているのが、ハッピー15エントリーの利用者が急増している、という点でしょう。

 

東京ディズニーシーではランドと違い、ショーの鑑賞スペースが少なくなっています。季節限定のハーバーショーは、初回が「抽選なし」で運用されているため、ほとんどの場所がホテル宿泊者で埋まってしまう…という事態も起きています。2020年6月から、セレブレーションホテルの宿泊者がシーへ15分前に入園できなくなるのも、この問題をオリエンタルランドが改善しようとした可能性はあるでしょう。

 

ディズニーホテルへのリブランドで、客単価も稼働率も大きく上昇したと思います。ただ、パークの混雑緩和を考えると、今後さらに15分前入園の制度が見直されるかもしれません。

 

東京ディズニーリゾートでは、東京ベイNKホール跡地に「トイ・ストーリーホテル(仮称)」の建設を進めています。完成は2021年度の予定です。また先ほども触れたとおり、2022年には東京ディズニーシーの新テーマポートのオープンに合わせて、ラグジュアリータイプの新しいホテルも開業します。

 

www.tokyodisneyresort.jp

 

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「トイ・ストーリーホテル(仮称)」建設が進む、東京ベイNKホール跡地

 

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2022年度に開業を予定している新ホテル。東京ディズニーシーの新テーマポートに隣接して建つ。

 

トイ・ストーリーホテル(仮称)は、プレスリリースの中で「すべての客室をスタンダードタイプで統一し、付帯施設をレストランなど宿泊に特化することにより、より手軽なリゾートステイを実現」としています。セレブレーションホテルと同様に、婚礼や宴会に必要な設備はつくらず、ファミリー向けの料金を抑えたホテルを目指すのでしょう。

 

そうなると、宿泊者数のバランスや入園前の待機列などを考慮して、セレブレーション、トイ・ストーリー、ランドホテルはランド、アンバサダー、ミラコスタ、新テーマポートホテルはシーというように、滞在2日目以降の15分前入園対象をさらに縮小することも考えられます。

 

また、飛行機の優先搭乗のように、スイートルームやバケーション・パッケージ利用者はこのゲート、それ以外の宿泊者はこのゲート…というように、序列をつける可能性もあります。これについては、今後のホテル宿泊者数やパークの混雑を見極めながら、判断していくでしょう。

 

ハッピー15エントリーをめぐっては、フリマアプリやネットオークションを通じて、利用券が転売されるという事案も起きています。チケットに利用者名を印字したり、宿泊確認を徹底したりするなど、不正利用の撲滅にも力を入れてもらいたいところです。

 

朝の時間を有効活用できる「ハッピー15エントリー」オリエンタルランドの動向に注目していく必要がありそうです。

 

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