舞浜新聞

東京ディズニーリゾートなどのディズニーパークをはじめとして、ディズニーに関する様々な情報をお伝えします。



知らないのはもったいない! 実はこんなにすごい「カントリーベア・シアター」の魅力

この記事は「Country Bear Theater Blog Advent Calendar」に参加しています。

adventar.org

 

東京ディズニーランドのアトラクション「カントリーベア・シアター」は、1983年の開園から多くのゲストに愛されています。最近ではアトラクションに登場するキャラクターのグッズも発売され、人気を集めていますね。

 

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「混んでないから、とりあえず入ってみた」「夏は涼しいし、冬は暖かいから」なんて人もいるかもしれません。そんなあなたはもったいない!実は東京の「カントリーベア・シアター」は、海外のディズニーパークと比べても、「世界一」と言える場所なのです。

 

今回は知られざる「カントリーベア・シアター」の魅力に迫っていきましょう。

 

クマたちがいるのは、フロリダと東京の2か所

18頭のクマたちが、ゆかいな曲とダンスを披露してくれるのが「カントリーベア・シアター」ですね。このクマたちに会えるアトラクションは、東京ディズニーランドとアメリカ・フロリダのマジックキングダムにあります。

 

マジックキングダムでは、東京とは違い「カントリーベア・ジャンボリー(Country Bear Jamboree)」という名前になっています。このアトラクションは、もともとウォルト・ディズニーが、セコイア国立公園のミネラルキングで計画していたスキーリゾートに建設される予定でした。

 

その後、リゾート計画は白紙に。カントリーベアは、1971年10月のマジックキングダム開園に合わせて、フロリダにやって来ることになったのです。カントリーベアは生前のウォルトが関わった、数少ないアトラクションの一つと言えるでしょう。

 

アトラクションの開発にあたっては「魅惑のチキルーム」でも採用された、オーディオ・アニマトロニクスの技術がふんだんに使われています。当時としては最新の技術で、50年近くたった今でも、その動きの滑らかさに違和感がありません。

 

ディズニーパークの初期のアトラクションは、カリフォルニアのディズニーランドに導入され、その後フロリダや海外のパークへ導入される…ということが多いです。カントリーベアはその中でも、かなり異色の存在でした。

 

カリフォルニアのディズニーランドにカントリーベアがオープンしたのは、1972年3月でした。しかし、マジックキングダムよりも後に導入されたにも関わらず、なんと2001年9月にクローズしてしまいます。跡地には「プーさんの冒険」がオープンしています。アナハイムの「プーさんの冒険」が、海外パークと比べて少し構造が違うのは、もともとの施設が違うからなのです。

 

シーズンごとに変わるのは東京だけ!

先ほども触れたとおり、マジックキングダムのアトラクションの名前は、「カントリーベア・シアター」ではなく「カントリーベア・ジャンボリー」となっています。実は東京ディズニーランドも、開園当時は「シアター」ではなく「ジャンボリー」だったのです。

 

この名前が変わるきっかけになったのが、夏限定バージョンの「バケーション・ジャンボリー」とクリスマス限定バージョンの「ジングルベル・ジャンボリー」でした。

 

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1988年のクリスマスシーズンから始まった「ジングルベル・ジャンボリー」は、クマたちの楽しい歌とダンスで、クリスマスがやって来たことを感じさせてくれます。また、1994年7月に始まった「バケーション・ジャンボリー」は、夏のバケーションを楽しむクマたちの様子が、生き生きと表現されています。

 

通常版の「カントリーベア・ジャンボリー」に加えて、夏限定バージョンとクリスマス限定バージョンが入れ替わっていくために、東京では1989年に「カントリーベア・シアター」という名称に変わったのです*1

 

マジックキングダムでは通年を通して、「カントリーベア・ジャンボリー」となっているため、夏バージョンやクリスマスバージョンへの変更はありません。毎シーズンで違うクマたちに会えるのは、東京だけなのです。プログラムの入れ替えには、手間も費用も掛かるはず。それなのに今も更新を続けているのは、それだけオリエンタルランドがこのアトラクションを大切にしている証拠でしょう。

 

もちろん、アトラクションのオープンからスポンサー契約を結んでいる、ハウス食品の力もあると思われます。ハウス食品の特注カレーを味わえる「ハングリーベア・レストラン」は、このアトラクションとストーリーでつながっています。ハウス食品がスポンサー契約を続ける限り、「カントリーベア・シアター」も安泰かもしれません。

 

ちなみに、マジックキングダムでは、1971年~1981年までペプシコーラとフリトレー*2がスポンサーを務めていました。今はスポンサー企業はありません。カリフォルニアのディズニーランドでは、1975年~1990年まで、製パンメーカーのワンダーブレッドがスポンサーを務めていました。

 

休憩場所って思わないで!

海外のパークと比べても、東京の「カントリーベア・シアター」は世界一ともいえるアトラクションだと思います。そんなアトラクションで、すぐに寝てしまうのは本当にもったいないです。お気に入りのキャラクターを見つけたり、手拍子や足拍子を楽しんだり、カントリーソングに耳を傾けたり…。

 

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劇場に入るまで時間を過ごすプレショーエリアでは、キャラクターの紹介に加えて、様々なものが飾られています。それらをゆっくり眺めるのも楽しいですよ。また、プレショーのあとに入る劇場は、2つ用意されているのですが、それぞれ表情や演出方法が微妙に違っています。その違いを見つけるのも面白いですね。

 

「カントリーベア・シアター」は何度入っても楽しめると思いますし、それぞれ違った楽しみ方があります。今度パークを訪れたときには、足を運んでみてはいかがでしょうか。

  

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参考リンク

d23.com

www.tokyodisneyresort.jp

www.tokyodisneyresort.jp

en.wikipedia.org

www.tokyodisneyresort.jp

www.tdrfan.com

www.yesterland.com

www.undercovertourist.com

togetter.com

*1:カリフォルニアのディズニーランドでは、1986年7月から2001年9月のクローズまで「カントリーベア・プレイハウス」という名称を使っていました。

*2:ペプシコーラを販売しているペプシコ社のお菓子のブランドです。