現在、季節イベント「カーニバル・オブ・スターズ」が開催中の香港ディズニーランド。3月7日から始まった春の「スプリングタイム・カーニバル」では、パークがイースター一色に染まっています。
今回は春イベントに合わせて、0泊3日という弾丸日程でパークの雰囲気を感じてきました。それでは、私の体験や感じたことを中心にご紹介したいと思います。
オンラインチェックインもあるけど…
旅の始まりは、羽田空港からでした。今回は日本各地と香港を結ぶLCC「香港エクスプレス」を利用しました。大手航空会社も、羽田と香港を結ぶ深夜・早朝便を飛ばしているのですが、やはり安さが決め手でしたね。不定期にセールも行っていますので、かなり費用を抑えることができました。
香港エクスプレスでは、出発48時間前~75分前まで、ウェブでチェックインをすることができます。しかし、様々な方のブログを読んでいると「手荷物を預けないなら、直接搭乗口へ行ける」という方もいれば「事前チェックインをしても、カウンターで搭乗券を受け取る必要がある」という方もいました*1。
今回は預ける手荷物もなかったのですが、事前にチェックインをして、再度空港のカウンターへ寄ることにしました。これからチェックインする方と、並ぶ列が分かれていましたので、スムーズに手続きをすることができました。今後機会がありましたら、公式アプリなども使ってみようと思います。
チェックインが終わり、保安検査と出国検査を終えた私は、空港内にあるカードラウンジ「SKY LOUNGE」へ向かいました。私が入れるラウンジは、中央と北に2か所あります。中央はターミナルの中心にあるため行きやすいのですが、席数が少なく、混雑しやすいのが難点です。今回は搭乗口が北側でしたので、北のラウンジを利用しました。
ここは飛行機を眺めることもできますし、カウンター席やソファーなども充実しています。新聞・雑誌に加えて、温かい・冷たいソフトドリンクも用意されていますので、待ち時間を快適に過ごすことができました。なお、別料金ですが、アルコールメニューもあります。対象のクレジットカードを持っていなくても、有料で入ることもできます。
ラウンジでゆっくりしていると、いよいよ搭乗の時間です。香港エクスプレスの羽田・香港便では、エアバスのA321が使われています。胴長で座席数も多いのですが、満席で出発しました。日本人よりも海外のお客さんが多い印象でしたね。
約5時間のフライトは騒ぐお客さんもおらず、静かに休むことができました。ちょうど夜行バスに乗っているような感覚ですね。LCCですから、ドリンクや機内食などのサービスはありません。
香港に到着!空港で時間を潰すには…
いよいよ香港に到着です。香港エクスプレスはかなり遠くに駐機しますので、バスでターミナルまで向かいます。香港の入国審査は、入国カードとパスポートを出すだけで済むので、かなり手軽だと思います。
到着ロビーに出たのは、ちょうど朝の5時前でした。空港内には、有料の「プラザプレミアムラウンジ」が24時間営業しています。もしプライオリティパスなどを持っていれば、ここを使うのも選択肢の一つですね。
今回はちょっとお金を節約して、到着ロビーで過ごすことにしました。カフェの「Delifrance」は午前5時から、中華料理の「美心」は午前5時半から営業しています。早朝に到着しても、ゆっくり朝食を取ることができました。
到着ロビーにはソファーがたくさんありますが、早朝ですと仮眠している人が多かったですね。明かりはついていますので、それほど怖くはありませんが、やはり用心に越したことはないと思います。できれば、人が多い場所で休むといいかもしれません。
空港でゆっくりしていると、エアポート・エクスプレス(機場快線)や路線バスが動き始めます。いよいよ、今回の旅の目的地、香港ディズニーランドへ向かいます。
路線バスとMTRの乗り継ぎが便利
荷物が多い場合や、3人以上のグループで行く場合は、空港からタクシーで行くのが一般的だと思います。今回は弾丸旅行で荷物も少なかったので、路線バスとMTRを乗り継いで向かうことにしました。香港には日本のSuicaやPASMOのように、ICカード型乗車券「オクトパスカード(八達通)」があります。空港のカウンターで簡単に買えますので、持っておいて損はないと思います。*2。
まずは空港から、S1もしくはS56系統のバスに乗って、東涌駅まで向かいます。バスは2階建てで、スーツケースを置けるスペースもあります。料金は先払いで現金でも支払えますが、お釣りは出ません。オクトパスカードを使うと、小銭を用意する手間もなくなりますし、運賃も割引されますよ。
東涌駅に着いたら東涌線に乗って、欣澳駅で迪士尼線に乗り換えます。欣澳駅から、パーク最寄りの迪士尼駅までは一駅。バスが片道3.5ドル、MTRが片道14.8ドルですので、荷物が少なければ、こちらのほうがおすすめですね。空港からパークまでは、45分~1時間ほどで着けると思います。
パークに到着!
今回、海外のオプショナルツアーを販売している「KKday」のサイトを使って、パークチケットを購入しました。
現地のチケットブースで購入するよりもお得ですし、並ばなくてもいいのは便利でした。日本でeチケットを印刷しておくか、スマートフォンでQRコードを表示させて、ゲートのキャストさんに見せると、紙のチケットと交換してくれます。とてもスムーズでしたので、これからも使いたいですね*3。
香港の場合は、開園時刻の30分前になると、メインストリートUSAやお城周辺まで入ることができます。アトラクションへはまだ行けませんので、グリーティングに並ぶゲストが多かったですね。午後1時までは、グッズも10%で購入することができますので、このときに購入しておくのもいいかもしれません。
いよいよ開園時刻になり、一斉にエリアが解放されます。今回は午前中にアトラクションへ乗り、午後からはショーやパレードを回ることにしました。午前中に乗ったアトラクションは、以下の通りです。
- ジャングル・リバー・クルーズ
- ビッグ・グリズリー・マウンテン・ラナウェイ・マイン・カー
- アイアンマン・エクスペリエンス
- ハイパー・スペース・マウンテン
- イッツ・ア・スモールワールド
- ミスティック・マナー
「アイアンマン・エクスペリエンス」は初めて乗ったのですが、イメージとしては東京の「スター・ツアーズ」や「ニモ&フレンズ・シーライダー」に近いアトラクションですね。アイアンマンと一緒に戦っている臨場感もありましたし、乗り場までのキューラインも非常に凝っていました。ただ、シーンがランダムではないのが残念でしたね。今後のアップデートに期待したいところです。
3月31日には「アントマン&ワスプ:ナノ・バトル!」がオープンしました。また2023年にはマーベル・ヒーローをテーマにしたエリアが誕生する予定です。ヒーローファンにとっては、今後も要チェックだと思います。
世界初の導入となる「アントマン&ワスプ:ナノ・バトル!」
3月31日、#香港ディズニーランド に待望の新アトラクションが登場‼
— Marvel (@marvel_jp) March 29, 2019
悪の秘密組織・ヒドラと戦う「アントマン・アンド・ワスプ:ナノ・バトル!」#アントマン #ワスプ#マーベル pic.twitter.com/8dthyNbfeL
午後はショーとパレードを満喫
お昼ご飯を「エクスプローラーズ・クラブ・レストラン」で済ませて、午後はいよいよエンターテイメント・プログラムを見て回ることにしました。
- 14:45 フライト・オブ・ファンタジー・パレード
- 16:30 ミッキー・アンド・ザ・ワンダラス・ブック
- 17:30 ディズニー・スターズ・スプリングタイム・セレブレーション
- (夕食 クロパンのフェスティバル・オブ・フード)
- 19:30 ウィー・ラブ・ミッキー!
- 20:30 ディズニー・ペイント・ザ・ナイト・パレード
デイパレード「フライト・オブ・ファンタジー・パレード」は、お城周辺の工事の影響で、1回しかフロートが停止しません。今回はミッキーたちのフロートの停止位置で見ることにしました。途中に小さな子が参加するダンスパートがあるのですが、香港らしい平和な時間になっていました。
香港に来ると欠かせないのが「ミッキー・アンド・ザ・ワンダラス・ブック」だと思います。生歌や力強いダンスに加えて、キャラクターの見せ場もしっかりある、非常に完成度の高いショーになっています。最新のプロジェクション・マッピングを使っているのも、見どころの一つですね。
春イベントの限定ショー「ディズニー・スターズ・スプリングタイム・セレブレーション」は、お城前の特設ステージで行われます。すべて立ち見、キャラクターが入ってくる花道も、ステージ中央にあるという、東京では考えられないショーになっていました。
ミッキーと仲間たちに加えて、ダッフィーフレンズ、ダンサーが春らしいコスチュームを身にまとって、ゲストに挨拶をするという内容になっています。公演時間が短く、少し物足りない印象を受けました。身長が低い方だと、前のほうにいないと楽しめないと思います。
香港でしか会えない、ダッフィーフレンズのクッキーも登場する。
ウィー・ラブ・ミッキー!は、2018年3月から始まった、新しいプロジェクション・マッピングのショーです。メインストリートUSAが幻想的な雰囲気に包まれ、最後にはミッキーマウスも登場します。紙吹雪も舞う華やかなショーに仕上がっていました。こちらも立ち見ですので、ミッキーの写真を撮る方は、通りの中央付近にいると良いと思います。
さて、香港の最後を締めくくるのが、ナイトパレード「ディズニー・ペイント・ザ・ナイト・パレード」です。こちらは通過型で、フロートは停止しません。同じパレードはカリフォルニアのディズニーランドでも行われていましたが、現在は香港だけとなっています。
東京のドリームナイツとは異なり、アップテンポな曲調に合わせて、LEDの色鮮やかなフロートが目の前を通過していきます。広東語の歌詞も、香港の雰囲気にピッタリですね。香港の夜を締めくくるのにふさわしいエンタメだったと思います。
今回は「モアナ:ホームカミング・セレブレーション」や「フェスティバル・オブ・ザ・ライオンキング」はスケジュールが合わず、見ることができませんでした。また次回訪れたときに、楽しみたいと思います。
寂しいけれど、帰国の途に…
ナイトパレードが終わると、パークは閉園時刻となります。エントランスに向かって、一斉にゲストが帰り始めます。このとき、時刻は21時前。帰りの飛行機が23:50出発ですので、少しギリギリの時間でした。
MTRとバスを乗り継いで、空港に到着したのは22時ごろでした。事前にウェブで手続きをしておいたおかげで、スムーズに搭乗券を受け取ることができました。本来であれば、ターミナル2から出国するのですが、今回はあえてターミナル1に移動しました。
香港ディズニーランドの公式ショップは、ターミナル1とターミナル2にあるのですが、ターミナル1のショップは夜の23時まで営業しているのです。買い忘れたグッズがないか、とりあえず見てみることにしました。
ターミナル1のショップは、出国審査の後のエリアにあります。出てすぐの場所にありますので、とても便利ですね。ターミナル2と比べて、こちらは免税店なども充実していますので、こちらから出国するのもいいかもしれません。
公式ショップでパークでは見つけられなかったグッズを手に入れて、搭乗口へと向かいます。香港国際空港は本当に広く、端から端まで歩くと、30分近くかかってしまいます。ターミナルの地下を走っているシャトルに乗って移動します。
やっと搭乗口にたどり着いたと思ったら、今度はバスに乗って飛行機まで向かうことに…。LCCですので、運賃を抑えるために、いろいろと工夫しているからでしょうね。このとき、時刻は23時半。疲れもあって、だんだん眠くなってきました。
帰りの飛行機も定刻通りに出発。日本までは約3時間40分のフライトでしたが、日本人よりも外国の方のほうが多かったですね。なんとか眠ることができて、羽田空港に到着したのは、朝の5時前でした。
シャワールームはおすすめ!
入国審査を終えて、到着ロビーに着いたのは午前5時半ごろでした。もう羽田からの始発電車は動き始めています。このまま帰るのもよかったのですが、前から気になっていた「シャワールーム」を利用することにしました。
ここは日本航空や全日空のビジネスクラス利用者や、マイレージ上級会員であれば、無料で利用することができます。もちろん、上級会員ではなくても、30分1,030円から利用することができて、別途料金を払えば、時間を延長することもできます*4。
中は脱衣スペースと洗面所、シャワールームという構造になっていて、掃除もきちんと行き届いています。水圧や温度も問題なし。資生堂のアメニティも用意されていて、フェイスタオルとバスタオルもふかふかでした。
お金は先払いなのですが、サービスとして、タリーズコーヒーの200円引きクーポン、もしくはペットボトルのお水/お茶を選ぶことができます。ペットボトルは自動販売機で受け取る仕組みで、お金を入れる必要はありません。お風呂上がりには嬉しいサービスですね。
香港は弾丸旅行でも快適!
香港エクスプレスの深夜・早朝便を利用すると、金曜日の夜に出発して、土曜日を使って遊び、日曜日の朝に帰ってくる、という楽しみ方ができます。
香港エクスプレスだけではなく、ほかのLCCや大手航空会社も、深夜・早朝便を運行しています。予算と乗る時期を考えながら、フライトを選ぶことをおすすめします。ただし、LCCは遅れや運休のリスクがありますし、ほかの便への変更や振り替えもできないことがあります。もちろん、預け手荷物などの手数料も気になります。そのあたりは十分注意する必要がありますね。
香港はアトラクションやグリーティングの待ち時間も、東京より少なくなっています。マジック・アクセス(年間パスポート)のサービスも充実していますので、香港の魅力をより多くの方に感じていただきたいですね。
舞浜新聞が「海外パークはまだ行ったことがない」という方のためにまとめた記事です。