舞浜新聞

東京ディズニーリゾートなどのディズニーパークをはじめとして、ディズニーに関する様々な情報をお伝えします。



【投資初心者におすすめ!】オリエンタルランドの株式 おすすめポイント&買い方ガイド

「ディズニー」と聞くと、多くの方が「東京ディズニーリゾート」や2つのテーマパークをイメージすると思います。東京のパークは、アメリカのディズニー社ではなく、株式会社オリエンタルランドが運営しています。

 

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オリエンタルランドは日本の株式会社ですので、「株式」を発行して経営に必要な資金を集めています。今回は、そんなオリエンタルランドの株のおすすめポイント、そして、オリエンタルランドの株を買う方法についてご紹介します。

 

目次

 

そもそも「株」って何?

会社(企業)を経営するためには、お金が必要になります。お金を集める方法はいくつかあるのですが、その中の一つが「株式を発行して、それを買ってもらう」というものです。

 

株式を買った人は「株主」となり、その企業のオーナーとなります。このことを「企業に出資する」と言います。よく「企業は株主のもの」と言われるのですが、これは株主が、企業の経営に必要な資金を出しているからなのです。

 

ちなみに「株券」という言葉があります。これは、企業が発行した株式を紙に印刷したものです。最近では株券は電子化されており、紙で受け取ることはできません。

 

www.youtube.com

 

オリエンタルランドの株のおすすめポイント

株式会社の中には「非上場企業」といって、株式を市場で売り買いできない企業もあります。サントリーや竹中工務店、JTB、ロッテなどがそうです。こういった非上場企業の株式は、一般の私たちが購入することはできません。

 

オリエンタルランドは、東京証券取引所の第1部に上場している「上場企業」です。そのため、お金さえあればオリエンタルランドの株式を買うことができます。

 

オリエンタルランドの株式を買うと、以下の4つのことができるようになります。

 

  1. 年に1回の「株主総会」に出席できる。
  2. 配当金がもらえる。
  3. 「株主優待(パークチケット)」がもらえる。
  4. 「株主通信」が送られてくる。

 

それでは、順番に詳しい内容を見ていきましょう。

 

年に1回の「株主総会」に出席できる

上場企業は年に1回、株主を集めて「株主総会」が行われます。これは幹部の人事や今後の経営方針などについて、経営陣から株主へ説明が行われ、株主に承認してもらう重要なものです。

 

過去の総会については、こちらをどうぞ。

maihama.hateblo.jp

 

オリエンタルランドでは毎年6月に、株主総会が行われています。経営陣から直接話が聞ける貴重な機会ですので、平日ですが多くの株主が参加しています。以前は参加した株主へプレゼントがあったのですが、今は廃止されています。

 

株主総会では、株主に対して質疑応答の時間が用意されています。ただ、オリエンタルランドの株主総会では、経営方針に対する質問よりも、パークの運営に対する苦情や陳情が多くなっています。これは、消費者相手の企業の総会では、よく見られる光景です。そのため、オリエンタルランドの株主総会を「陳情大会」と呼ぶ方もいます。

 

株主総会は、株式の権利を持っている方しか参加することはできません。当日参加できない場合は、インターネットや郵送で「議決権行使」といって、経営陣が提案している議案に対して、賛成か反対かを投票する仕組みになっています。

 

配当金がもらえる

企業の売り上げが伸びれば、それだけ利益も増えます。儲かった分の利益を、株主が受け取れるのが「配当金」です。そのときの利益や経営陣の判断で、金額は大きく変わっていきます。オリエンタルランドの配当金は、年に2回支払われます。配当金には、所得税や住民税などがかかる場合がありますので、ご注意ください。

 

「株主優待(パークチケット)」がもらえる

上場企業では配当金に加えて、株主へ自社の商品や金券といった「株主優待」を配っています。企業はできるだけ株式を長く保有してもらい、経営を安定させたいと考えていますので、株主優待にも知恵を絞っているのです。

 

オリエンタルランドでは、保有している株式数に応じて、東京ディズニーランド・東京ディズニーシーのいずれかで1日使える「株主用パスポート」を発行しています。こちらも配当金と同じく、年に2回もらうことができます*1

 

株主用パスポートは、通常のパスポートとはデザインが異なっています。また1年間の有効期限が設定されています。

 

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「株主通信」が送られてくる

配当金や株主用パスポートと同じく、株主に向けて年に2回「株主通信」が送られてきます。これはオリエンタルランドの経営状況から、今後の経営方針、さらには東京ディズニーリゾートのイベント情報まで幅広く載っている冊子です。これを読むだけで、経営陣がどんなことを考えているのかが、よく分かるようになっています。

 

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オリエンタルランドの株を買うには、どうすればいいの?

株式を買うためには、証券会社の口座が必要になります。街中にある証券会社であれば、銀行と同じように口座を作ることができます。また、最近ではネット証券といって、インターネットで口座を開ける証券会社も多くなっています。

 

証券会社の口座を開いたら、オリエンタルランドの株の買い注文を出します。ここで注意したいのが「単元株数」です。

 

オリエンタルランドは東京証券取引所の第1部に上場していますので、株価が常に公開されています。新聞などに載っている株式欄に「OLC」と書かれているのが、オリエンタルランドの株価です。

 

最新の株価はこちらから。

 

オリエンタルランドの株価を見て「おっ!思ったよりも安い!」と思った方、実は違うんです。株式には「単元株数」といって、株式を買うときに、最低これだけは買わなければいけない数が設定されているのです。

 

オリエンタルランドの単元株数は「100株」つまり、株価の100倍の金額が最低でも必要になるのです。もちろん、証券会社に支払う売買手数料などもありますので、オリエンタルランドの株主になるためには、自動車1台分の資金が必要なのです。

 

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ちなみに、証券会社によっては「ミニ株*2」というサービスを提供しているところがあります。これは1株単位から株式を売買できるというもの。このサービスを使えば、オリエンタルランドの株を1株だけ買うこともできます。ただし、株主の権利は発生しませんので、配当金や株主優待を受け取ることはできません。

 

2014年1月からは「NISA(少額投資非課税制度)」という制度も始まっています。これは年間120万円まで、最大5年間、株式や投資信託にかかる税金が非課税になる、という仕組みです。詳しくは証券会社の方に聞いてみてください。

 

 

オリエンタルランドの株は「投資初心者」にピッタリ!

オリエンタルランドの株式は「そろそろ投資を始めてみようかな」と考えている人には、ピッタリの銘柄だと思います。ほかの企業を見渡してみても、オリエンタルランドほど一般向けにプレスリリースを出している企業は珍しいです。また、株主通信やそれ以外のIR資料*3も、分かりやすくていねいに作られています。

 

株式の場合、株価が安いときに買って、高いときに売る「投機的な保有」も選択肢としてあります。しかし、これはマネーゲーム。いつも株価に一喜一憂しなければいけません。オリエンタルランドは今後も成長が見込まれる企業ですので、短期的な保有よりも、長期的な保有に適しています。

 

株価の上下を気にしなくていいのも、投資初心者におすすめできる理由です。もちろん、株式は元本保証がありませんので、企業が倒産してしまったときには、紙くず同然になるという覚悟は必要です。ただし、オリエンタルランドについては、その可能性は低いでしょう。

 

ちょっと値段が高いオリエンタルランドの株式。ですが「東京ディズニーリゾートが好き」「投資はやってみたいけど、どの銘柄を買えばよいか分からない」という方には、オリエンタルランドの株はおすすめですよ。

 

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  • 本記事に掲載されている事項は、投資に関する情報の提供を目的に作成・編集されたものであり、特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません。
  • 最終的な投資決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いします。

 

参考リンク

www.olc.co.jp

*1:一部例外があります。

*2:証券会社によって、S株やプチ株、ワン株といった名前で呼んでいるところもあります。

*3:インベスター・リレーションズ(Investor Relations、IR)といって、企業が投資家向けに情報を発信することを言います。