11月6日~8日、東京ディズニーリゾートで「D23 Expo Japan 2015」が行われました。これは2013年に続いて2回目となった、ディズニーファンのための一大イベントです。
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アメリカ・カリフォルニアのアナハイムでは、2009年から2年に1度、行われています。日本ではアメリカ国外では初めて行われました。
今年8月にアナハイムで行われたエキスポについては、こちらの記事をどうぞ。
今回、舞浜新聞は幸運にも、すべてのショー・プレゼンテーションを見ることができる「Eチケット」に当選することができました。今回はそんなイベントを終えてみて、いろいろと思ったこと・感じたことをまとめていきたいと思います。
アメリカのプログラムを日本で体験できる幸せ
今回のエキスポの内容を振り返ってみると、8月にアナハイムで行われた「D23 Expo」の内容を、ほぼそのままの形で行ったプログラムがありました。もちろん、「吹き替えの秘密」のように、日本オリジナルのプログラムもありましたが、やはりアメリカのプログラムを日本で、しかも日本語で楽しめたというのは、非常に大きかったと思います。
アメリカ以外で、エキスポが行われているのは日本だけです。それだけ日本のディズニーファンの裾野が広いということでもありますし、ディズニー社がそれだけ日本のファンを大切に考えているかがよく分かります。
日本の有名なブロガーさんやディズニーファンの方の中には、8月にエキスポへ出かけた方も多かったように思います。ただ、アナハイムへ行く渡航費用だけでも高額になりますし、一番大きいハードルは「英語」いくらプログラムを体験しても、英語が理解できなければ楽しさは半減してしまいます。
今回のエキスポでは、ショーやプレゼンテーションでは、日本語の同時通訳や字幕が導入されていました。でも、やっぱり英語と日本語でタイムラグや、意味が微妙に違うところがあったと思います。やはり生の英語でプレゼンテーションは聞いてみたいなあ…という思いが強くなりました。
ちなみに、日本のエキスポとアメリカのエキスポで大きく違うのが、やはりプログラムの鑑賞方法でしょう。日本の場合はチケットは事前に抽選で販売し、当日券は一切ありませんでした。アメリカの場合は、先着順による販売、しかも最も高額な2,000ドルの「ソーサラーパッケージ」でも、長時間お目当てのものに並ばなくてはいけない、という過酷さでした。
もちろん、どちらがいい・悪いは判断が難しいですね。
「Eチケット」はまさにVIP!
今回のエキスポでは、幸運にも最上級のEチケットに当選することができました。応募したときは「前回も外れちゃったし、どうせ当たらないでしょ」「もし当たったら、そのときに予定を考えよう」なんて、悠長に構えていました。
当落結果のメールが送られてきたのは、6月19日のこと。「どうせ外れでしょ」と思って開いたメールには「下記公演について、チケットのご用意ができました」という一文が書かれており、思わず一人でのけぞってしまったのを、よく覚えています。
Eチケットの値段は税込98,000円*1。コンビニで支払ったのですが、アルバイトの店員さんがあまりの金額の大きさに、お釣りの100円玉と1円玉を間違えてしまったのには、ちょっと笑ってしまいました。しかも、領収書には200円の収入印紙まで貼られてしまい…。これも貴重な体験になりました。
Eチケットはすべてのショー・プレゼンテーションを見ることができるのに加えて、展示・物販の優先案内、特別受注グッズの販売、そしてVIPラウンジの利用が含まれていました。
すべてのショー・プレゼンテーションを、しかも前方ブロックで見ることができる。これは本当に貴重な体験だったと思います。展示・物販の優先案内もそうですが、98,000円以上の価値は十分あったと思います。
しかもさらに充実していたのが「VIPラウンジ」でした。ここではクロークサービスに加えて、軽食やドリンクのサービス、さらには、貴重な体験ができるラウンジプログラムまで用意されていました。中でもウォルト・ディズニー・ジャパンの神田茂樹さん*2による、ドローイングクラスは本当に楽しかったです。
VIPラウンジが設けられた、ディズニーアンバサダーホテルの大宴会場「ファンタジア」
絵が苦手で、普段はパークのドローイングは行かないのですが、そんな私でもプーさんやミッキーマウスを描くことができました。神田さんは今回のエキスポのキーコンセプトとなった、ソーサラーミッキーのデザインも手がけている方です。そんな方から、直接ミッキーの描き方を教えてもらえるなんて…。これは本当に貴重な時間になりました。
ドローイングクラスの最後には、まさかのオズワルドが登場!これには会場のゲストも盛り上がった。©Disney
ラウンジのスタッフの皆さんの気さくな対応、そしてゲストのために全力で頑張ろうとする姿勢には、本当に頭の下がる思いでした。2年後、再び舞浜の地でエキスポが開かれるときには、ぜひEチケットで体験してみたいとも思いました。
ちなみに、スタッフさんのお話によると、前回2013年に最上級だったFチケットよりも、今回のEチケットは販売数を増やしたとのことでした。販売数は約200。前回よりもラウンジを大きくして、クロークのスペースも2倍以上広げたとのことでした。
ラウンジのデコレーション。パッケージの文字で「D23 Expo Japan」「Mickey」が作られている。こんなところにも細かな気配りを感じる。©Disney
どうして私はディズニーが好きなんだろう?
今回のエキスポで感じたのは「どうして私はディズニーが好きなんだろう?」という疑問です。
私がこのブログ「舞浜新聞」を始めたのは、2013年3月のことでした。ちょうど舞浜では東京ディズニーランドの30周年イベントが始まろうとしていました。
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私が「ディズニー」というものに出会ったのは、おそらく幼少期だったと思います。「絵本」が最初の出会いでした。
その後、ミッキーやミニーといったキャラクターたちが好きになり、1994年、当時10周年イベントが行われていた東京ディズニーランドを初めて訪れました。
当時は地方に住んでいたのですが、往復飛行機でオフィシャルホテルのシェラトンに泊まっても、2泊3日でかなり安い金額だったのを覚えています。行った時期が閑散期だったのもあったのかもしれません。
東京ディズニーランドを初めて訪れ、「こんな世界があったのか!」と強い衝撃を覚えたのは、今でもよく覚えています。その後、1年に1度のペースで舞浜を訪れ、少しずつディズニーパークの魅力にハマっていきました。
またそのころから「どうして私はディズニーランドがこんなに好きなんだろう?」と思って、いろいろと本を読み始めました。当時はネット書店なんてありませんでしたので、本屋さんでちょこちょこ買っていました。今でも我が家には、経済から文化まで、ディズニーについて様々な観点で書かれた本がたくさんあります。
そして、とあるきっかけで地方ゲストから、パークの近くに引っ越すことに。時を同じくして、年間パスポートを買って、パークに足しげく通うようになりました。
しかし、そこで一つの思いを感じるようになりました。「あれ?私の知っている昔のパークと、何か違うぞ?」そんな違和感は、やがて確信に変わりました。オリエンタルランドの財務書類を分析するようになり、昔と今が大きく変わっていることを知ったのです。
「こんな私の思いを、より多くの人に伝えられれば」そんな思いで始めたのが、舞浜新聞でした。最初は私の個人的な思いや愚痴から始まったのですが、今ではウレぴあ総研やTDRハックなど、外部媒体でも記事を書かせていただけるようになりました。
「どうして私はディズニーが好きなんだろう?」いまだに、この疑問に対する答えは見つかっていません。もちろん、ミッキーマウスは大好きですし、アニメや映画、そして東京ディズニーリゾートも大好きです。でも「どうして?」と聞かれると、うまく答えられません。
今回のエキスポでも、やっぱりその答えは見つかりませんでした。でも、答えが見つからないからこそ、ディズニーの世界を楽しめる、そんな気もします。
エキスポに参加して思った、私に足りない「3つの力」
今回のエキスポで、私に足りない3つの力に気づかされました。
- 読みやすい・分かりやすい文章を書く力
- 英語を聞いたり、話したりする力
- 見た方に、その場の空気が伝わるような写真を撮る力
文章については、読むのも書くのも大好きです。「辛い」「しんどい」と思ったことはありません。でも外部媒体で記事を書かせていただくようになって、いかに自分の語彙力が足りないかを思い知らされています。
私はブログの過去の記事を読み返すことがあるのですが、似たような表現を使いまわしているなあ…と思うことがたびたびあります。私の大学時代の恩師が「文章が上手く書けるようになるためには、たくさん読んで、たくさん書くこと。文章は絵と一緒だ。場数を踏む以外、近道はない」と言っていたのを思い出します。
読者の皆さんにとって「面白い」「もっと読みたい」と思っていただけるような記事が書けるように、これからも精進が必要だと思っています。
英語力については、アメリカへ行くたびに思うのですが、やっぱり必要不可欠だと思います。私の場合、読んだり聞いたりするのはまだいいのですが、書いたり話したりするのはとにかくダメ。これは少しずつ特訓していかなければいけませんね。
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写真については、これも練習あるのみだと思います。おかげさまで、今年は念願の一眼レフカメラを手に入れることができました。もちろんフルボディのモデルではありませんが、少しずつ自分の思った通りの写真が撮れればいいなあ…と思っています。
さいごに
今回のエキスポで、改めて自分がディズニー好きであることを実感しました。私の場合、本職(ディズニーとは畑違い)を抱えながら、趣味の延長線でディズニーのブロガーをやっています。これからも「個人的な意見」として、記事を書いていこうと思っています。
ここでせっかくの機会ですので、私が今考えている「叶えたい夢」を書いておこうと思います。
- 世界のディズニーパーク制覇(グランドスラム)
- ディズニークルーズラインに乗る
- ウォルト・ディズニー・ファミリー・ミュージアムに行く
- ディズニー・アニメーション・スタジオに行く
- ハワイのアウラニ・ディズニー・リゾート&スパに泊まる
- 2017年のD23 Expoへ行く
- クラブ33に行く
ちなみに、アナハイム、オーランド、香港はこれまでに行きました。2016年夏には、初めてハワイ・アウラニにバカンスへ行く予定です。残すところ、パリと2016年に開園予定の上海となりました。グランドスラムまでもうすぐ、といったところです。
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映画『シンデレラ』では、「信じれば夢は叶う」という言葉が出てきます。もちろん、信じるだけでは夢は叶いません。それだけ努力をしなければいけないと思います。ただ、10年前の自分からは想像もできないほど、今の私はたくさんの人の縁に恵まれ、夢を叶えることができました。
これから私は、どれだけ成長できるのか。少しずつ努力をしていきたいと思います。以上、個人的な思いを書きなぐってしまいましたが、引き続き、舞浜新聞をよろしくお願いします。
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φ(..)メモメモ
- 2013年のときはグッズ争奪戦になったエキスポ。今回は在庫がかなり潤沢で、欠品になることはほとんどなかった。マジカルストアは前回よりもスペースが大きくなり、近隣のディズニーストアからも精鋭の方たちを集めていた。
- 前回の2013年は米国のディズニー社が主体、今回の2015年はディズニー・ジャパンが主体になってるのかな?
- オリエンタルランドには、常設の博物館を作って欲しい。2年に1度しかコレクションが見られないのは、本当にもったいない。
- ランドホテルの東京ディズニーリゾート特別展示では、ロックアートの実演や、コスチュームの裏話、制作風景の実演などがサプライズで行われた。もちろん、ゲリラ的にやるのも面白いとは思うのだが、せめてプログラムに格上げしたり、本としてまとめて欲しい。(【D23EJ2015】TDRショー衣装裏話 - Togetterまとめ)
- Eチケットのラウンジでは、ソーサラーミッキーのアクションフィギュアの開発に携わった方による裏話もあったみたい。
- 「オープニングセレモニー」と「吹き替えの秘密」は、木原健太郎さんが音楽監督を務めた。(2015年11月6~8日 ディズニー最大のイベント D23 Expo Japan 2015の音楽監督をやらせて頂きました。 | 木原健太郎 (Kentaro Kihara) Official Website)
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「ディズニー好きといっても実はいろいろあるんです。例えばパーク内にあるスピーカー好きとか、Instagram写真の位置情報から上海ディズニーランドの制作スタッフを特定するのがたまらない人とか、プーさんの服のヨレだけで3時間くらい話せる人とか」「お、おう」
— Takeshi Miyata (@mtakeshi) 2015, 11月 9
*1:手数料などを加えると、税込98,800円でした。
*2:会場ではアナウンスだけでしたが、ほぼ日刊イトイ新聞 - 1929年のミッキー&ミニー。でフルネームが紹介されていました。