舞浜新聞では開園から30年を迎えた東京ディズニーランドの将来像について、アトラクションとショー・パレードに分けて探ってきました。
今回は東京ディズニーシーのアトラクションの将来像について考えていきたいと思います。
©Disney
今回の記事の内容についても、舞浜新聞の取材に基づく推測・推察を多く含んでいます。不確定な要素が多いことをご承知おきください。
メディテレーニアンハーバー
当面大きな変更はないと思われます。もしここに手を付けるとなると、ホテルミラコスタの改修工事とセットで行う必要があるからです。ただ、ショップの小規模なスクラップ&ビルドは続くでしょう。
アメリカンウォーターフロント
2001年の開園以来、最も拡張が行われたエリアです。以下の衛星写真は方角を南に取ったものです。
赤線で囲われている部分が拡張されたエリアです。ウォーターフロントパーク(2003年)、タワー・オブ・テラー(2006年)、トイ・ストーリー・マニア!(2012年)の順にオープンしました。開園当時は簡単な塀で囲われていましたので「将来ここに何かできるのかな?」と思っていましたが、まさかここまで大きく広がるとは思っていませんでした。
おそらく開園当時から拡張用地として確保していたと思いますが、その前は管理施設やバスなどの駐車場が設けられていました。まだトイ・ストーリー・マニア!の東側にはバス駐車場がありますので、パークの拡張は事実上可能です。
ただこれ以上拡張をすると、シーに隣接するバス駐車場がなくなること、ミラコスタの客室から違うコンセプトのアトラクションが見えてしまうことなどが考えられます。これ以上のアメリカンウォーターフロントのエリア拡張はまずないでしょう。
もし手を付けるとすれば、ケープコッドでしょうか。管理施設があるため、かなりの大規模工事になるかもしれませんが、ケープコッド・クックオフやアーント・ペグズ・ヴィレッジストアを整理すれば、ダッフィーのショップやアトラクション、レストランの建設も可能であると思われます。ただこれについては、かなり長期的な課題になるでしょう。
ポートディスカバリー
当面大きな変更はないと思われます。ただ気になるのは、エリア対岸にある雑木林の存在。ロストリバーデルタにも隣接していますが、今後この場所に新たなアトラクションが作られる可能性は十分あります。
ただ、高さのあるアトラクションの建設は無理でしょう。外周道路や駐車場、モノレールまで見えてしまうからです。何か作るとすれば、シアター系アトラクションか、屋内のライド系アトラクションになるでしょう。
一部では、ここに海外のパークで人気のある「ソアリン」を導入するのでは?という情報もあります。ランドのトゥモローランドのように、積極的なスクラップ&ビルドを望みます。
ロストリバーデルタ
当面大きな変更はないと思われます。ただ気になるのは、エリア北側に広がる雑木林の存在。アラビアンコーストにも隣接していますが、今後この場所に新たなアトラクションが作られる可能性は十分あります。
アラビアンコースト
先ほどのロストリバーデルタでも触れましたが、エリアに隣接する雑木林の存在が気になります。今後この場所に新たなアトラクションが作られる可能性は十分あります。
ジャスミンのフライングカーペットはシンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジの待ち列があった場所に作られたため、ここの雑木林にはほとんど手は付けられていません。今後に期待ということでしょうか。
マーメイドラグーン
2013年7月現在、オリエンタルランドから公式発表されているのは、マーメイドラグーンシアターのリニューアルについてだけです。
現在上演されているショー「アンダー・ザ・シー」©Disney
これまではアリエルとアースラの話でしたが、それをトリトン王が開催する音楽コンサートをテーマにした、新しいプログラムへリニューアルされます。導入は2015年春(予定)。シーの15周年が2016年ですから、それに向けてだと思われます。
シアター以外については、小さな子供向けのアトラクションが集まっているエリアですので、こちらも大きな変更はないと思われます。
私が気になっているのは「スポンサー」元々は百貨店のそごうがマーメイドラグーンのスポンサーにつく予定でしたが、経営破たんのために契約を解除したという苦い歴史があります。今後のスクラップ&ビルドに向けて、ぜひスポンサーを獲得してもらいたいものです。
ミステリアスアイランド
こちらも大きな変更はないと思われます。ただ、パークのシンボルであるプロメテウス火山のふもとに、たった2つしかアトラクションがないのはどうも寂しい気がします。今後のアトラクションの増設に期待したいところです。
以上、取材に基づく独自の推測や推察をまとめました。海外のディズニーパークでは人気があっても、東京ではまだ導入されていないアトラクションはたくさんあります。
以前の記事でもまとめましたが、今後の東京ディズニーリゾートは厳しい経営環境に置かれると考えられます。オリエンタルランドから驚くような発表があっても、決して不思議ではありません。