一般の人がスマートフォンやパソコンを使って配信を行う「ニコニコ生放送」個人でも情報発信ができる反面、視聴者を増やそうとして過激な放送に走る人もいて問題になっています。
そんなニコニコ生放送を行う人を「生主(なまぬし)」と呼ぶのですが、ある生主さんが東京ディズニーランドでiPhoneを使った無許可配信を行ったということで、「今後はランド・シーには一切入園しない」という誓約書を書かされたというのです。
まあ無許可でパークから中継をしたら、こうなることぐらい普通の人は分かると思います。ゲストやキャストの肖像権・プライバシーの問題もありますし、何といってもディズニーパーク自体が著作物の塊ですから。他人の著作物を勝手に利用すれば、それは法律違反になります。
記事にはセキュリティオフィサー(警備)に声をかけられたときの様子まで書かれていますが、その会話がかなり意味深。どうも配信している内容まで把握していたようです。
東京ディズニーリゾートでは、キャストへの連絡は主に構内PHSを使っています。普通のPHSと同じような端末です。一方で、セキュリティオフィサーやパレードの誘導を行うショーキャストなどは、開園当時から無線を使ってやりとりをしています。同じ連絡を複数のキャストに伝える場合、PHSよりも無線のほうが便利だからでしょう。
現場のセキュリティと本部とは無線ですぐにやり取りできます。そのため、配信の内容などや、それを見た人からの通報についても、本部からすぐに現場へ情報を流すことができます。だから、現場のキャストが情報を持っていたと思われます。
それにしても、以前の記事でも書きましたが、まさか東京ディズニーリゾートで「出入り禁止」が明文化されているとは思いませんでした。よくウェブでは都市伝説のように「タレントの○○はディズニーランド出禁らしいよ」という書き込みをよく見るのですが、真偽は分かりません。
ただ、今回の出入り禁止はあくまでも、ほかの生主に対して「無許可配信をするとこんな目に遭うんだぞ」という脅しというかメッセージの意味合いが強いと思います。有名人ならともかく、ゲートにいる多くのキャストが、いちいちゲストの顔を識別できるとは思えません。その気になれば入れてしまうでしょう。
まあ、不審な動きをするゲストについてはセキュリティが入園から退園までマークしますから、ほかのゲストの皆さんは安心してください。セキュリティの上のほうには千葉県警のOBも何人かいるという話も聞きます。ルールとマナーを守って、楽しいインパークにしたいものです。