海外旅行へ出かけると、入国審査のカウンターで、パスポート(旅券)にスタンプを押してくれます。国によって形や大きさが違いますので、スタンプラリーを集めているみたいで、ちょっとワクワクしますよね。
しかし、パスポートの有効期限は、最大で10年間まで。一度パスポートが切れてしまうと、自分がこれまでに、いつ・どの国へ行ったのかが、分からなくなってしまいがちです。
実は、法務省へ申請すれば、自分のこれまでの出入国記録を調べて、送ってもらうことができるのです。今回はその出入国記録の申請方法をご紹介します。
用意するものはこれ!
出入国記録の申請には、以下のものが必要になります。
- 開示請求書
- 82円切手を貼った封筒(長形3号)
- 92円切手を貼った封筒(長形3号)
- 収入印紙 300円分
- 運転免許証など身分証明書のコピー
- 住民票(原本・コピー不可)
開示請求書は、法務省のホームページからダウンロードすることができます。
パソコンからプリンターで印刷するか、スマートフォンのアプリを使って、コンビニの複合機で印刷しましょう。開示請求書の書き方は、このあと詳しく説明します。
収入印紙は、開示請求の手数料を払うためです。郵便局の郵便窓口(銀行窓口ではありません)や、一部のコンビニなどで買うことができます。
運転免許証や健康保険証など、本人であることが確認できる書類のコピーと、住民票の原本も必要です。住民票は発行から30日以内で、マイナンバー(個人番号)が書かれていないものにしてください*1。
それでは、申請の方法を見ていきましょう。
書類は間違えないように!
まずは、開示請求書に必要事項を記入しましょう。
「開示を請求する保有個人情報」の欄に書かれている「日本人出帰国記録マスタファイル」が、自分の出入国記録という意味です。申請書では「2002年1月1日から請求日現在まで」の欄もありますが、自分が最初にパスポートを取得した日付から現在までを指定して、申請することもできます。
ただし、法務省に残っているのは、1973年4月1日以降の記録です。また、1990年よりも前の記録は、申請しても調べるのにかなりの時間がかかってしまいますので、十分注意しましょう。
出入国記録は、東京・霞が関の法務省で、直接受け取ることができます。しかし、そこまで行くのは面倒ですし、申請から開示まで時間がかかりますので、できれば「求める開示の実施方法等」の欄には「イ 写しの送付を希望する」に丸をつけましょう。
手数料の欄には、はがれないように、収入印紙をしっかり貼り付けましょう。
「別紙」には、旅券上の氏名(アルファベット・ヘボン式表記)と性別、もし結婚・離婚などによって氏名を変更したことがある場合は、変更前の氏名を記入しましょう。変更があった場合は、変更の経緯が分かる書類(戸籍抄本など)を添付する必要があります。
開示請求書を送る封筒には、82円切手を貼って、以下の宛先を書きましょう。
〒100-8977 東京都千代田区霞が関1-1-1
法務省 大臣官房秘書課 個人情報保護係
返信用封筒には、92円切手と、自分の氏名・住所を書きましょう。もし、速達や書留で送ってほしい場合は、その分の切手を貼りましょう。
封筒の中に、開示請求書、身分証明書のコピー、住民票の原本、返信用封筒を入れたら、しっかりと封をして、ポストに投函すれば完了です。
どんな書類が送られてくるの?
開示する期間によって変わってきますが、おおよそ2週間~1か月程度で出入国記録が送られてきます。日付と場所が一覧表になっていますので、とても分かりやすいですね。
300円と切手代だけで、簡単に申請することができますので、ライフログにおすすめですよ。
もし分からないことがあった場合は、
法務省 入国管理局出入国管理情報官付 出入国情報開示係
03-3450-6311
午前9時30分から午後6時15分まで(土日祝祭日を除く)
までお問い合わせ下さい。
*1:法務省のホームページには「住民票の写し」と書かれていますが、これは「コピー」という意味ではありません。