舞浜新聞

東京ディズニーリゾートなどのディズニーパークをはじめとして、ディズニーに関する様々な情報をお伝えします。



「ディズニー・ダイニング・ウィズ・ザ・センス」へ行ってきました!

先日、東京ディズニーランドホテルで行われた「ディズニー・ダイニング・ウィズ・ザ・センス」へ参加してきました。これはアイマスクをして、見る感覚を失ったまま食事を楽しむというイベントです。

 

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©Disney

 

これまでに『美女と野獣』『アラジン』をテーマに行われてきた「ダイニング・ウィズ・ザ・センス」今回は『リトル・マーメイド』がテーマに選ばれました。実は今回、友人に誘われて、初めて参加してきたのです。

 

さて、そんな「ダイニング・ウィズ・ザ・センス」について、舞浜新聞が感じたことについて、まとめていきたいと思います。

 

マジカルシェフによるプレショー

まずホテルへ行くと、会場の前でチケットの確認、そして同意書が渡されます。この同意書はダイニング・ウィズ・ザ・センスへの注意事項について、同意する場合は署名をしてください、というもの。

 

目隠しで食べるため、服が汚れてしまうかもしれないこと、アレルギーに関するリクエストは受けられないこと、などが明記されていました。

 

同意書を書くための部屋に案内されると、そこに今回のイベントを取り仕切る「マジカルシェフ」が登場します。マジカルシェフが今回のイベントの内容を説明して、ちょっとしたプレショーを行います。早速ここで魔法の世界に案内されますね。希望すれば、マジカルシェフと一緒に記念撮影もできますよ。

 

同意書を持っていくと、魔法のアイマスクが手渡されます。メガネの方は、事前にしまうためのケースを持って行ったほうがいいですね。アイマスクは帰るときに返却します。

 

さて、アイマスクをつけて、キャストさんの手に引かれながら、いよいよ会場へと向かいます。ここからはお手洗いに行けませんので、事前に済ませておきましょう。普段、目が見えない生活を体験していませんので、足元すらおぼつかないありさま…。キャストさんの優しい誘導で、無事に席に到着です。

 

見ず知らずの方とコミュニケーション

ダイニング・ウィズ・ザ・センスでは、家族や友人・知人同士で参加しても、テーブルは別々に案内されます。

 

キャストさんやマジカルシェフからは「自己紹介などをしてみては」「握手してもいいですね」などと声をかけられます。最初は見ず知らずの方、しかも目隠しした状態ということで、お互いに緊張しているのですが、だんだん時間が進んでいくにつれて、テーブルごとに打ち解けてきました。

 

声しか聞けませんので、お互いに「どんな人だろう?」と想像するしかないですね。男性か女性か、若い方なのか、それとも年配の方なのか…。私の場合、逆に顔が見えないので、恥ずかしさがなく自然に会話ができました。でも、人見知りの方には、ちょっと厳しいかもしれませんね。

 

詳しい会場の様子は想像するしかないのですが、四角いテーブルに4人ずつ、座らされているようです。手を伸ばしたらぶつかるくらいですので、あまり大きなテーブルではありませんね。

 

ちなみに、グループ限定回ですと、同じテーブルで一緒に参加できるということです。

 

魔法の世界へようこそ!

いよいよマジカルシェフの案内で、食事が始まります。

 

案内してくれたキャストさんから、事前にエプロンを着けるように言われますので、そこまで服が汚れることはないと思います。

 

飲み物はアルコール、もしくはソフトドリンクから選ぶことができます。飲み物は飲み切ると、魔法の力(キャストさん)が注ぎ足してくれるようです。しかも、飲み物は出される食事に応じて、変わっていくようです。私も最初の飲み物を飲み切らないうちに、別のアルコールに変わっていました。

 

食事はアペタイザーから始まり、オードブル、サラダ、スープ、メイン、デザートといったフルコースになっています。思ったよりも品数が多いですし、きちんと全部食べられているのか不安になります。ついつい指で触って確認してしまいました。あまりナイフで切らなくても、一口サイズで食べられるようになっていましたよ。

 

テーブルのほかの方と一緒に「これは何でしょうね」「もしかしたら、あのお肉かも!」といったように、会話を楽しみながら食事するのも、ダイニング・ウィズ・ザ・センスならではの体験だと思います。

 

もちろん、食事中には、映画『リトル・マーメイド』に登場するアリエルやエリック、セバスチャン、フランダー、そしてアリエルの父・トリトン王も登場します。マジカルシェフとの掛け合いも面白いですが、声や音しか聞こえませんので、まるでそこにいるような感覚を味わえます。

 

一番驚いたのは、食事やカトラリーが出されたり、飲み物が出されたりしても、全然分からないことです。おそらく魔法の力(キャストさん)が出してくれているのだと思うのですが、気配すら感じないので、少し怖くなるくらいです。

 

食事はキャラクターたちと、マジカルシェフとの掛け合いで進んでいきます。食事が出されても、マジカルシェフの合図があるまでは、勝手に食べてはいけません。後半になってくると、アルコールの酔いも回って、おしゃべりに花が咲き、シェフの話を聞いていない…なんてこともありますからね。

 

最後まで目隠し!

最後のコーヒーも、もちろん目隠しをしたまま。そして驚いたのが、会場を出るまでアイマスクは取らず、キャストさんに誘導されて出るのです。同じテーブルに座った方の表情を見ることなく、お別れすることになります。これはなかなか面白いですね。

 

会場を出ると、ダイニング・ウィズ・ザ・センスで使われたテーブルが置かれており、キャストさんに写真を撮ってもらうことができます。友人が出てくるのを待って、一緒に写真を撮ってもらいました。

 

その隣の部屋には、実際に出された食事の見本が展示されています。もちろん撮影は禁止。想像していたものと合っているものもあれば、全然違うものもあって、答え合わせをするのも楽しいですね。

 

最後にアイマスクを返却して、記念品をもらって終わりです。記念品はアリエルのシルエットが描かれたグラスでした。なんともかわいらしいですね。

 

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記念品としてもらえるグラス(公式サイトより引用 ©Disney)

 

東京にしかできない体験

今回、初めて体験した「ダイニング・ウィズ・ザ・センス」実際に行ってみて感じたのは、これは東京ディズニーリゾートしかできないだろうな、ということでした。

 

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海外のディズニーパークへ行ってみて思うのは、ディズニーパークはあくまでも「子どもたちのもの」保護者はその付き添いであって、保護者が楽しむためにパークへ行くのではないということでした。

 

しかし、東京ディズニーリゾートの場合は、子どもよりも大人のゲストの方が多くなっています。私自身もそうなのですが、日本の場合、若い女性を中心として、ディズニーファン、パークファンの裾野が非常に広いのではないかと思うのです。

 

そんなディズニーファンの大人をターゲットにしているのが「ダイニング・ウィズ・ザ・センス」アルコールが出るため、参加は20歳以上の限定ですが、大人しか体験できないものを、ダイニング・ウィズ・ザ・センスでは出そうとしているのではないでしょうか。

 

また、普通に考えて、目隠しをしたまま食事をするというのは、よほどの信頼関係がなければできないと思います。ディズニーのブランド力、ディズニーホテルへの信頼性、そしてゲストとキャストの信頼関係がなければ、絶対にできないと思います。その意味で、このイベントは東京ディズニーリゾートにしかできないと思うのです。

 

食事をエンターテイメントに仕上げる

目を隠しただけで、食事がここまでエンターテイメントに変わるとは、正直思いもしませんでした。自分のこれまでの生活経験や、鼻、耳、そして舌といった感覚をフルに使って食事をする経験は、なかなかできないと思います。

 

また、普段ホテルのフルコースを食べるときなどは、上品に、テーブルマナーを守って…などと考えますが、ここでは目隠しをされているため、あまり気を遣わなくても大丈夫です。ただし、マジカルシェフやキャストさんが見ていることを忘れずに。おそらくキャストさんからは、全員が目隠しをしたまま、一心不乱に食べる光景というのは、とても滑稽に見えるかもしれませんね。

 

ダイニング・ウィズ・ザ・センスは、一人13,000円(学生限定回は12,000円)になります。最初は「ちょっと高いかな?」という感じもしたのですが、アルコールがあるフルコース、そして記念品までもらえますので、決して高い金額ではないと思います。料理のレベルも申し分ありませんでした。

 

早速、次回のダイニング・ウィズ・ザ・センスが楽しみになってきました。次はどんな作品がテーマになるのでしょうか。『塔の上のラプンツェル』?それとも『ふしぎの国のアリス』?果ては大人気の『アナと雪の女王』も面白そうですね。次回以降のプログラムにも期待したいと思います。

 

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©Disney

 

最後に一言

トリトンさん!娘のお婿さんの前で「いつでも帰ってこい」なんて言わないで!