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舞浜新聞

東京ディズニーリゾートなどのディズニーパークをはじめとして、ディズニーに関する様々な情報をお伝えします。



元日特集「東京ベイNKホール跡地は何に使うの?」

東京ディズニーリゾートの分析・考察

新年あけましておめでとうございます。今年も読者の皆さんにとって、良質な記事を提供できるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

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©Disney

 

さて、話は昨年の12月24日までさかのぼります。この日、オリエンタルランドから一本のニュースリリースが出されました。タイトルは「固定資産の取得に関するお知らせ」このタイトルを見るだけでは、何のことかは分かりません。実はこれ、オリエンタルランドが東京ベイNKホールの跡地を買収したというお知らせだったのです。

 

オリエンタルランド「固定資産の取得に関するお知らせ」

http://www.olc.co.jp/news/olcgroup/20131224_01.pdf

 

東京ベイNKホール。聞いたことがない人も多いかもしれません。ヒルトン東京ベイとホテルオークラ東京ベイの間、リゾートラインのベイサイドステーションの目の前にあるのが「東京ベイNKホール」です。しかし、建物は残っているのですが、所有する第一生命の経営合理化の一環で2005年に閉鎖されたままになっています。

 

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建物は閉鎖された当時のまま残っている「東京ベイNKホール」現在は地図からも削除され、リゾートラインの車内アナウンスでも案内されていない。

 

決定は24日の取締役会。つまり、プレスリリースはその日のうちに出されています。通常、企業がこういった固定資産の取得をいちいちプレスリリースで発表したりはしません。

 

事実、2012年にオリエンタルランドは産経新聞社から舞浜の印刷工場跡地を買収しましたが、一切発表はありませんでした。ということは、オリエンタルランドにとって、この土地買収は投資家やメディアに向けて広く知らせたいのだと思われます。

 

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衛星写真で赤く囲まれているのが、今回オリエンタルランドが取得した土地だと思われる。隣接するホテルと比べても、かなり広大なのがよく分かる。

 

ニュースリリースの中では「当該土地の具体的な活用方法については、今後社内で検討してまいります」と書かれています。しかし、オリエンタルランドにとって、このNKホール跡地の取得には深い意味があるはず。すでにディズニー関連のブログでは、このNKホール跡地をどのように利用するのかが大きな話題になっています。

 

舞浜新聞では2014年新年最初の特集として、オリエンタルランドがNKホール跡地をどうするのか、考えられるすべての選択肢について読者の皆さんと一緒にみていきたいと思います。

 

駐車場

まずは一番つまらないものから。NKホールの跡地はベイサイド駅の目の前ですので、パークの駐車場としては最高の立地といえるでしょう。ここに駅直結の立体駐車場を作って、収容力を高めれば、わざわざ遠くのリゾートパーキングに止めてもらう必要はなくなります。

 

立体駐車場ではなくても、とりあえず平面駐車場を作っておいて、後から利用策を考えるという選択肢も十分考えられます。ホテル宿泊者向けの臨時駐車場として利用すれば、オフィシャルホテルも喜びますからね。

 

ちなみに以下の地図は、もし立体駐車場が作られたらという仮定で舞浜新聞が独自に作成したものです。

 

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リゾートラインの軌道を今よりも海側に移設、リゾートパーキング第3を閉鎖して、道路をシェラトン側に移設、ベイサイドステーションを移設という、かなり非現実的なプランですが、これだけすれば将来のパーク拡張用地をかなり取ることができます。 

 

ホテル

次に一番現実的なのが「ホテル建設」オリエンタルランドは舞浜地区に3つのディズニーホテル、新浦安地区にパーム&ファウンテンテラスホテル*1を所有しています。これに加えて、4つのホテルを持つブライトンホテルコーポレーションを2013年2月に買収しています。

 

ディズニーホテルに関しては、客室稼働率が90%台後半という驚異的な数字を誇っています。アニバーサリーイベントの開催年は地方からの宿泊客が増えるとはいえ、連日満室で予約を取るのはかなり難しくなっています。

 

ここで考えられるのが「4つ目のディズニーホテル建設」パークからは離れていますが、ベイサイド駅直結という立地は魅力的でしょう。ディズニーホテルでなくても、自社ブランドの家族向けリゾートホテルや、ブライトンホテルの建設も十分考えられます。オフィシャルホテルにとっては傷口に塩を塗られるようなものですが…。

 

以下は舞浜新聞が独自に作成したものです。

 

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先ほどの立体駐車場建設プランと同じく、リゾートラインの軌道移設、リゾートパーキング第3の閉鎖と道路移設もセットにして行った場合を考えて作ってみました。

 

アメリカ・オーランドのウォルト・ディズニー・ワールドには、建物の中をモノレールが走っているホテルもあります。モノレールの駅併設型のディズニーホテルが建設されても、決して驚くことではないのです。

 

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オーランドにある「ディズニー・コンテンポラリー・リゾート」ホテルの中にモノレールの駅がある。ちなみに、ここがオープンしたのは1971年10月のこと。©Disney

 

ディズニークルーズラインのターミナル

さて、ここからはだんだん妄想の域に近くなってきます。舞浜は埋め立て地ということもあり、海からの距離が非常に近くなっています。この立地を生かすのです。ディズニーは「ディズニークルーズライン」と呼ばれる豪華客船を使ったクルーズを運営しています。この客船ターミナルをNKホールの跡地に作るのです。

 

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ディズニーが所有する客船は全部で4隻。どれも大型客船で、海に浮かぶテーマパークといった感じだろうか。©Disney

 

ディズニークルーズラインはアメリカのほか、ヨーロッパなどに就航した経験はあります。しかし、今のところ日本での就航経験はありません。東京ディズニーリゾートが立地しており、海からも近い舞浜であれば、クルーズラインのターミナルを作るのに最適な土地だと思うのです。

 

最近では高齢者をターゲットにした豪華客船の旅がよく販売されています。旅行代理店のHISも自社でクルーズを企画しているくらいです。ディズニークルーズラインの日本就航も夢ではありません。 

 

以下は舞浜新聞が独自に作成したものです。

 

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アメリカ・フロリダのカナベラル港にある、ディズニークルーズラインのターミナルをもとに描いてみました。イメージとしては、外周道路にせり出すようにして立っている感じです。ベイサイド駅には乗船客向けの立体駐車場が直結されています。

 

新しいコンサートホール・シアター

このプランの可能性はほぼないと思います。いくら駅が近いとはいえ、リゾートラインの輸送力には限界もありますし、かといって舞浜駅からシャトルバスで輸送するのも難しいです。

 

NKホールが稼働率の低さ*2で閉鎖されたように、常設公演を行うホールとしても、貸出型のホールにしても、採算性は厳しいでしょう。特に「シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京」の失敗でも分かるように、舞浜でのシアター運営は非常に厳しいと思われます。

 

さいごに

第一生命から思わぬクリスマスプレゼントとなった、今回のNKホール跡地売却。日本経済新聞の報道によると、第一生命がNKホールの建物を解体して、土地だけをオリエンタルランドに引き渡すそうです。

 

 

引き渡しは2016年4月の予定。ただし、敷地のうち両隣にあるホテルが使う部分は、引き続き第一生命が保有します*3

 

さて、東京ベイNKホールの跡地は、オリエンタルランドによってどのように使われるのか。ファンとしては妄想が広がりますが、ぜひ有効に使ってもらいたいものです。

 

舞浜新聞では今回のNKホール跡地に加えて、産経新聞の印刷工場跡地にも注目しています。ここは舞浜地区に残った最後の未利用地とも言える場所で、現在はリゾートパーキングとして利用されています。

 

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衛星写真で赤く囲まれているのがリゾートパーキング。中央の土が見えている場所が産経新聞の工場跡地で、現在は舗装されている。

 

ここの利用方法もすごく気になっています。以前の記事でも触れたように、オリエンタルランドの本社移転*4か、それとも新しいホテルか、それともまったく別の利用方法か…。ここにも注目する必要がありそうです。

 

さて、2014年も東京ディズニーリゾートから目が離せませんね。私としてはぜひ、オリエンタルランドから驚くべき発表があると期待しているのですが…。今年も舞浜新聞を、どうぞよろしくお願いします。

*1:ちなみにこのホテルは、今年4月1日にブライトンコーポレーションへ事業譲渡することが決まっています。

*2:同様の施設が首都圏に多くできたことに加え、幕張メッセの開業がとどめを刺したと言えるでしょう。

*3:実はヒルトン・オークラともに、土地・建物は第一生命が保有しています。第一生命は東京ディズニーリゾートのオフィシャルスポンサーとして有名ですが、オリエンタルランドの大株主でもあります。

*4:産経新聞の印刷工場があった場所に、実は以前オリエンタルランドの本社がありました。本社と言っていましたが、パーク開園前の工事事務所として機能していました。