舞浜新聞

東京ディズニーリゾートなどのディズニーパークをはじめとして、ディズニーに関する様々な情報をお伝えします。



当日券が買えない!どうして東京ディズニーリゾートは入園制限するの?

東京ディズニーランド・東京ディズニーシーでは「入園制限」といって、その日の当日券の販売を一時的に中止することがあります。内部用語ではMEC(Main Entrance Close)とも呼ばれていますが、公式には入園制限という言葉を使わずに「当日券の販売を中止」と案内しています。

 

せっかくのお休みの日にパークへ行ったら「当日券が買えない!」と嫌な思い出が残ってしまった方もいるのではないでしょうか。では、どうして東京ディズニーリゾートはこのような入園制限を行うのでしょうか。

 

すべてはゲストの安全のため

パークはより多くのゲストが入れば入るほど、売り上げが伸びます。チケット収入だけではなく、グッズやレストランの売り上げも伸びますからね。しかし、やみくもにゲストの数を増やせば、それだけ多くのキャストも必要となります。

 

ゲストが多すぎれば十分なサービスは提供できなくなりますし、パーク内の移動が困難になるほどの数になってしまえば、事故の危険性も高くなります。火災や地震などの災害が発生したときも、避難誘導が困難になってしまいます。

 

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ゲストの安全を確保するために、パークでは「入園制限」を行って、パーク内のゲストの数をコントロールしているのです。ちなみに、海外のパークでも入園制限はありますが、大晦日や元日などを除いてほとんど行われることはありません。

 

どんなときに入園制限が行われるの? 

一言で入園制限と言っても、その日によって基準は変わります。

 

  • ディズニーホテル・オフィシャルホテル宿泊者数*1
  • 期日指定の前売りチケットの販売状況*2
  • JRや旅行代理店などが発行する観光券・引換券の販売状況
  • ディズニーeチケットの販売状況*3

 

以上が主な判断材料となります。主にゴールデンウィークや年末年始、連休の中日などゲストが集中しやすい日に入園制限は行われます。ただしアニバーサリーイベントなどによって、かなりゲストの数は変動するため、年によって制限のある日とない日は変わってきます。

 

上記の判断材料に加えて、年間パスポートによる入場者数*4やスポンサーパスポートなどの入園制限適用外のチケットによる入場者数、当日朝にチケットブースに並んでいるゲストの数、駐車場や周辺道路の混雑状況なども加味され、最終的に入園制限が行われるかが決まります*5

 

入園制限が行われるとどうなるの?

入園制限は通常、パークの開園と同時に行われることはありません*6。事前に何時からどのパークで入園制限が行われるかは予告されます。その場合「何時までに当日券販売窓口まで来てください」のように、告知があった後で販売が中止されます。

 

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東京ディズニーランドの公式ウェブサイト(スマートフォン版)事前に入園制限が行われることが告知されている。

 

入園制限が行われると、主要な駅などでは看板や電光掲示板などで制限が行われているという情報が流されます。またJR京葉線では車内アナウンスでも、入園制限の情報が伝えられます。これは何も知らずに来たゲストが、パークへ来て初めて入園制限が行われているのを知る、というのを防ぐためです。

 

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東京ディズニーリゾートの公式ウェブサイト(パソコン版)でも情報は逐一更新される。上の写真は入園制限が相次いだ2013年10月の三連休最終日のもの。

 

入園制限が行われると、何時頃に制限が解除されるのか(当日券の販売が再開されるのか)目安となる時刻が案内されます。予想よりもゲストの数に余裕が出てくれば早めに解除されることもありますが、場合によっては遅くなることもあります。

 

入園制限中のパークは?

入園制限が行われているパークへ一度でも入ったことがある方は、その人の多さに驚くのではないでしょうか。とにかくパークの中は人、人、人で埋め尽くされています。レストラン、ショップ、トイレはどこへ行っても混雑、パレードともなれば2時間前から場所が埋まり始めて、開始時刻となると身動きが取れなくなるほどです。

 

慣れている方ならともかく、地方から来ていきなりこの光景を目の当たりにしたら「ディズニーランドは恐ろしいところだな」と思われるかもしれません。ただ、年間で見ても入園制限が行われる日は限られています。

 

入園制限が行われると当日券を購入することはできなくなりますので、もし「どうしてもチケットを買いたい!」という方は待たなくてはいけません。制限が解除されると、チケットブースには朝の開園前かと思うほどの長い行列ができるくらいです。

 

アニバーサリーの年は混雑しやすい

先ほども書いた通り「○○周年」といったアニバーサリーイベントが行われる年は、ゲストの数が増える傾向があります。これは地方からの宿泊を伴ったゲストが増えるためです。

 

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©Disney

 

今年(2013年)は東京ディズニーランドが30周年。東洋経済の記事によると、入園制限が行われた日は2012年上半期でランド1日・シー1日だったのに対して、今年上半期はランド4日・シー2日となっています。

 

 

オリエンタルランドによると、どちらかのパークにゲストが偏っているというわけではないそうで、それだけ多くのゲストがパークを訪れているということでしょう。

 

情報をしっかりと集めること 

「この日しかお休みが取れない」「この連休しか行けない」という方は多いと思います。入園制限が行われるということは、それだけ行きたいゲスト・行けるゲストが多いということですからね。

 

混雑が予想される日に行く方は、なるべく期日指定のチケットを準備されることをお勧めします。最近ではディズニーeチケットのように、自宅にいながらチケットを購入することもできますからね。

 

東京ディズニーリゾート・オンライン予約・購入サイト

 

当日になって「入園制限が行われそうだ!」ということになった場合は、コンビニやJRの駅などでチケット*7や引換券を購入したほうがいいでしょう。

 

ただし、観光券・引換券の場合はチケットブースでチケットに引き換える必要がありますので、注意してください。一度制限が行われると、昼過ぎや夕方まで待ちぼうけ、ということにもなりかねません。パソコンや携帯電話、スマートフォンで東京ディズニーリゾートの公式ウェブサイトにアクセスして、情報を集めることも大切です。 

 

一年中混雑している東京ディズニーリゾート。事前の準備と情報収集を忘れずに、ぜひ素敵な一日を過ごしてください!

 

(2013年12月21日追記)ディズニーeチケットは混雑が予想される場合に、事前に販売を打ち切ることがあるため、その情報を追記しました。

*1:ディズニーホテル、オフィシャルホテルの宿泊者には入園保証があり、入園制限が行われる日でも当日券を購入することができます。

*2:ディズニーストアのチケットカウンターや東京ディズニーリゾートのチケット売り場などでは、混雑が予想される日は前売り券の販売を打ち切ることがあります。

*3:ディズニーeチケットも期日指定の前売りチケットと同様に、混雑が予想される日は事前に販売を打ち切ることがあります。

*4:2パーク共通パスポートは入園制限の対象となりますが、ランドのみ・シーのみのパスポートは対象外となります。

*5:ランドでは6~7万人、シーでは4~5万人が入園制限の基準とされていますが、一概には言えません。

*6:朝から混雑が予想される場合には、開園と同時に制限が行われる場合もあります。

*7:コンビニではチケットの本券ではなく「引換券」が渡されます。ただし、キャンパスデーパスポートや期間限定・地域限定のパスポートなどは、コンビニで本券を販売することもあります。