舞浜新聞

東京ディズニーリゾートなどのディズニーパークをはじめとして、ディズニーに関する様々な情報をお伝えします。



徹底比較!世界のディズニーパークの年間パスポートって、いくらなの?

ディズニーファンなら誰しもが一度はあこがれるのが「年間パスポート」一年間有効でアトラクション乗り放題・ショーやパレード見放題のチケットです。

 

実は世界に5つあるディズニーリゾートすべてで年間パスポートが販売されています。それでは、それぞれどんな料金でどんなサービスになっているのかを見ていくことにしましょう。

 

記事中の価格・為替相場は2013年8月現在のものです。価格やカテゴリーは、変更になっている可能性があります。

 

カリフォルニア

 

カリフォルニアの年間パスポートはプレミアムデラックスの2種類があります。いずれも3歳以上は均一料金となっています。

 

  • プレミアム 669米ドル(約6万4,000円)
  • デラックス 499米ドル(約4万8,000円)

 

実はこれ以外にも、カリフォルニア在住者向けの年間パスポートがあるのですが、ここでは説明を省きます。プレミアムは除外日なし、デラックスは除外日あり(50日間)となっています。除外日とは、パスポートが利用できない日のことです。カリフォルニアは2つのテーマパークがありますが、プレミアム・デラックスともに同じ日に2つのパークへ入園することができます。

 

プレミアムとデラックスで若干の違いはありますが、ショップ・レストランやガイドツアーの割引、ホテルの宿泊料金割引などのサービスを受けることができます。加えて、プレミアムは駐車料金が無料に。更新する場合は通常価格よりも安く買うことができます。

 

面白いことにカリフォルニア在住者向けに、分割払いも用意されています。クレジットカードで毎月引き落としされる仕組みになっているようです。

 

フロリダ

Walt Disney World Resort Walt Disney World Passholder Program

 

フロリダの年間パスポートはPremium Annual Pass(プレミアム)とAnnual Pass(通常)の2種類があります。いずれも3歳以上は均一料金となっています。

 

  • プレミアム 776.39米ドル(約7万5,000円)
  • 通常 648.59米ドル(約6万2,000円)

 

実はこれ以外にも、フロリダ在住者向けの年間パスポートがあるのですが*1、ここでは説明を省きます。

 

カリフォルニアとは違って、プレミアム・通常ともに除外日はありません。フロリダには4つのテーマパークがありますが、プレミアム・通常ともに同じ日に4つのパークへ入園することができます。

 

プレミアムと通常で若干の違いはありますが、ショップ・レストランやガイドツアーの割引、ホテルの宿泊料金割引などのサービスを受けることができます。駐車料金はプレミアム・通常ともに無料。プレミアムの場合、割引サービスを受けられる場所が多いことに加えて、2つのウォーターパークにも入園することができます。更新する場合は通常価格よりも安く買うことができます。

 

カリフォルニアと同様に、フロリダ在住者向けに分割払いも用意されています。クレジットカードで毎月引き落としされる仕組みです。

 

カリフォルニア・フロリダ共通

 

さて、実はカリフォルニアにある2つのテーマパーク、フロリダにある4つのテーマパークと2つのウォーターパークなどに一年間自由に入園できるという、まさに夢のような年間パスポートがあります。その名前は「Disney Premier Passport」です。

 

価格は3歳以上共通で979米ドル(約9万4,000円)となっています。ちょっと敷居が高いですが、カリフォルニア・フロリダの共通パスとしては決して高くない値段だと思われます。

 

当然、除外日はありません。駐車料金の無料サービス、ショップ・レストラン・レンタカー・ホテル宿泊料金などの割引サービスを受けることができます。このパスポートはウェブで購入することはできず、パークの窓口などで直接購入する必要があります。

 

パリ

Annual Passports • DLP Guide - Disneyland Paris trip planning, tips, advice - formerly DLRP Magic!

 

パリの年間パスポートはFrancilien(フランシリアン)・Fantasy(ファンタジー)・Dream(ドリーム)の3種類があります。いずれも3歳以上は均一料金となっています。

 

  • ドリーム 199ユーロ(約2万6,000円)
  • ファンタジー 159ユーロ(約2万円)
  • フランシリアン 119ユーロ(約1万5,000円)

 

ドリーム以外は除外日があります。ファンタジーは45日間、フランシリアンは85日間となっています。3つのパスに共通しているのは、ショップやレストラン、ホテルの宿泊料金、夜間イベントチケットの割引サービスです。

 

ファンタジーとドリームはそれに加えて、駐車料金無料サービス、パスポートの割引購入、Extra Magic Hours(エクストラ・マジックアワー)でより長くパークに滞在できる、などのサービスを受けることができます。

 

ちなみにパリの場合、5日間まで有効のマルチデーパスが販売されています。しかし、3日以上パークへ行く場合はマルチデーパスよりも年間パスを買ったほうがお得になる場合があるのです。パリに行く方はぜひ検討してみては?

 

香港

 

香港の年間パスポートは「Magic Access」と呼ばれています。プラチナゴールドシルバーレッドの4種類がありますが、レッドは今年(2013年)3月26日に販売が終了しています。

 

Magic Access(大人の場合) 

  • プラチナ 2,520香港ドル(約3万1,000円)
  • ゴールド 1,890香港ドル(約2万3,000円)
  • シルバー 850香港ドル(約1万円)

 

プラチナ以外はすべて除外日が設定されています。香港の年間パスの大きな特徴は、なんといっても「ファストパス」本来であれば規定の時間までファストパスは1人1枚までしか発行することはできません。しかし、プラチナは最大2枚まで、ゴールドは最大1枚まで同時にファストパスを発行することができます。

 

香港の年間パスのもう一つの特徴は、年齢区分で料金が分かれていることです。これは東京も同じですね。大人以外にも、学生(12歳~25歳)、子供(3歳~11歳)、シニア(65歳以上)の区分があります。12歳~25歳で学生でなかったら、大人料金を払う必要があるってことですね。

 

ランクによって変わりますが、ショーの優先入場、レストランやショップの割引、駐車料金の無料サービス、誕生日サービス、さらにはホテルの宿泊料金やホテル内レストランの割引サービスまで受けることができます。

 

プラチナにいたっては、最大6枚まで10%引きでパスポートが買えたり、専用のホットラインで問い合わせをしたりすることもできるのです。まさに至れり尽くせりですね。

 

香港の場合、1デーチケットが450香港ドル、2デーチケットが585香港ドルになっています*2。プラチナでも6回で元が取れる計算ですね。 

 

東京

 

では東京ディズニーリゾートの年間パスポートはどうなっているのでしょうか。東京の場合、ランドのみ・シーのみ・2パーク共通の3種類があります。料金は香港と同様に、年齢によって分かれています。

 

料金区分

  • 大人 18歳~59歳
  • 中人 12歳~17歳*3
  • 小人 4歳~11歳
  • シニア 60歳以上

 

大人の場合

  • ランドのみ 5万2,000円
  • シーのみ 5万2,000円
  • 2パーク共通 8万円

 

東京の年間パスには以下の特徴があります。

  • 所有者向けの割引や優待サービスは一切なし。
  • 共通パスだけではなく、単独パスも販売されている。
  • 除外日があるパスポートはない。

 

1つのパークしかない香港は除いて、それ以外では2パークやそれ以上のパークで共通に使えるパスポートが販売されています。しかし東京の場合は、ランド・シーそれぞれ単独パスも販売されています。これはランドだけ・シーだけの需要があるということでしょう。

 

私が特に気になったのは、東京だけが年間パスポート保有者に対する割引サービスや優待サービスを一切行っていないということです。これは東京の場合、年間パスの需要が大きく、オリエンタルランドにとって売り手市場になっているということだと思われます。特にサービスをしなくても年間パスが売れるからこそ、現在はサービスが一切ないのだと思います。

 

@DIME アットダイムの記事によると、2012年11月末現在で、年間パスの保有者総数は約6万7,000人(オリエンタルランド広報)とのこと。ランドのみ・シーのみ・2パーク共通の3種類を、それぞれどれくらいの人が保有しているのか、までは分かりません。ただこれは海外のパークと比べてもかなり多いのではないでしょうか。

 

価格も気になります。2パーク共通の8万円はフロリダのプレミアムパスよりも高くなっています。為替によって価格差は変わるとは思いますが、一方は4つのテーマパークと2つのウォーターパークが利用可能・各種割引サービスも充実なのに対して、一方は2つのテーマパークのみ・割引サービスは一切なしというのはいかがなものでしょうか。

 

私としては年間パス保有者に対して、もっと割引サービスや優待サービスを提供してもらいたいと思っています。そうすれば「また行こうか」という来園動機につながり、より多くパークで消費してもらえるからです。そんなにサービスを行うのは難しいのでしょうか?

 

では海外のパークの年間パスポートと比較して、舞浜新聞がぜひ東京にも導入してほしいものを以下に挙げてみました。いずれも決して難しいものではないと思うのですが…。 

 

  • 平日限定や夜間限定の年間パスポート
  • 除外日設定がある年間パスポート
  • 千葉県民や浦安市民を対象とした月賦や購入時割引
  • 各種割引サービスの導入
  • クレジットカードによる分割払いの導入
  • 所有者限定の通信販売もしくは限定ショップの開設
  • 所有者向けのイベントもしくは貸し切り営業の開催

 

年間パスポートの区分は2013年8月現在の情報です。実際に購入される場合は、各ディズニーリゾートのウェブページで最新の情報を確認してください。また為替レートも常に変動しますので、注意してください。

*1:午後4時からエプコットだけに入園できる年間パスポートなんかも用意されています。面白いですね。

*2:香港の場合、2デーチケットは連続して使用しなくても良くなっています。1回目の入園日から7日以内でしたら、2回目はいつでも入園することができます。

*3:年間パスポートの場合は、中人は大人と同じ価格となっています。