舞浜新聞

東京ディズニーリゾートなどのディズニーパークをはじめとして、ディズニーに関する様々な情報をお伝えします。



これからの東京ディズニーランドを考える【ショー・パレード編】

さて、以前の記事で東京ディズニーランドのアトラクションについて、その将来像を考えてみました。

 

 

今回は「ショー・パレード編」パーク内で行われているエンターテイメント・プログラムの将来像について、考えていきたいと思います。

 

舞浜新聞の取材を基に、独自の推測・推察を書いております。正式発表がないものについては、私的な見解であることをご承知おきください。

 

アドベンチャーランド

キッコーマンがスポンサーを務めているレストラン「ポリネシアンテラス・レストラン」では2つのショーが行われています。ランチショーは「リロのルアウ&ファン」こちらは2005年2月にスタートしました。ディナーショーは「ミッキーとミニーのポリネシアン・パラダイス」こちらは1998年2月にスタートしました。ランドのエンターテイメントの中では、最も長く続いているショーです。

 

ルアウ&ファンについては、10年目となる2015年前後がプログラムの差し替えのタイミングだと思われますが、可能性は低いでしょう。人気もありますし、リニューアルをやるとすればランド35周年の2018年前後か、それ以降になるのではないでしょうか。

 

ポリネシアン・パラダイスについては人気が高いものの、そろそろプログラムのリニューアルが行われても不思議ではありません。30周年のイベントが終わる2014年か、それ以降の早い時期に発表があると思われます。どちらにしても、スポンサーであるキッコーマンの判断次第と言えるでしょう。

 

「ミニー・オー! ミニー」のスタートは2004年4月。当初はノンスポンサーでしたが、2007年8月からニチレイフーズがスポンサーについています。これは2008年のリゾート25周年に向けた契約締結だったと思われます。

 

2013年4月には衣装や内容の一部がリニューアルされました。間もなくスタートから10年が経ちますが、未だに熱狂的なファンに支持されています。

 

リニューアルが一部ですが行われましたので、今後5年間はプログラムの変更は行われないと思われます。節目とすれば2018年のランド35周年の前後でしょうか。このあたりにプログラムの差し替えが行われる可能性は高いでしょう。

 

ウエスタンランド 

プリマハムがスポンサーを務めているレストラン「ザ・ダイヤモンドホースシュー」では2つのショーが行われています。ランチショーは「ホースシュー・ラウンドアップ」こちらは2005年2月にスタートしました。ディナーショーは「ザ・ダイヤモンドホースシュー・プレゼンツ“ミッキー&カンパニー”」こちらは2013年3月にスタートしたばかりの新しいショーとなっています。

 

ミッキー&カンパニーの前は「ペコス・グーフィーのフロンティアレビュー」こちらは2001年6月~2013年1月まで行われました。ほぼ12年続いたことになります。その前の「フープ・ディー・ドゥー・レビュー」が開園から18年続いていましたので、ミッキー&カンパニーもおそらく10年以上のロングラン公演になると思われます。

 

ラウンドアップについては、10年目となる2015年前後がプログラムの差し替えのタイミングだと思われますが、可能性は低いでしょう。人気もありますし、リニューアルをやるとすればランド35周年の2018年前後か、それ以降になるのではないでしょうか。

 

プラザパビリオン・バンドスタンドでひっそりと行われている「スーパードゥーパー・ジャンピンタイム」ノンスポンサーですが、人形劇あり、ゲームあり、グリーティングありという盛りだくさんなショーとなっています。

 

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スーパードゥーパー・ジャンピンタイム ©Disney

 

客席には小さな子供とその保護者しか入場できませんが、周りにはキャラクター好きな大きなお友達(?)が多いのもこのショーの特徴です。ちょっと分かりにくい場所でやっているため、見たことがあるという人は少ないのではないでしょうか。

 

2005年9月にスタートしましたが、ハロウィーンとクリスマスのときはスペシャルバージョンが行われます。10年目となる2015年前後にプログラムの変更が行われる可能性はありますが、内容が少しずつ変わっていますので、当面抜本的なリニューアルは行われないでしょう。

 

私としてはキャラクターとゲストの距離が近い、素晴らしいショーだと思いますので、その良さを残してほしいと思います。

 

ショーベース 

三井不動産が提供する「ワンマンズ・ドリームII -ザ・マジック・リブズ・オン-」これぞまさにディズニーのミュージカルショーという、王道的な内容となっています。2004年7月にスタートして、2012年4月に一部内容がリニューアルされています。間もなく10年目を迎えますが、おそらく当面はマイナーチェンジに留まるでしょう。

 

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ワンマンズ・ドリームII -ザ・マジック・リブズ・オン- ©Disney

 

人気も高いですし、抽選制にするほどの需要がありますので、いますぐプログラムを差し替えることにはならないと思います。もし差し替えるとすれば、ランド35周年の2018年以降になると思われます。アニバーサリーイベント後の落ち込みをカバーするために、ここのテコ入れに手を付ける可能性はありますが、どちらにしてもスポンサーである三井不動産の判断次第でしょう。

 

新しいショーを導入するとすれば、ディズニークルーズラインで行われているショーや、フロリダのハリウッドスタジオで行われている美女と野獣のショー「Beauty and the Beast: Live on Stage!」が対象になると思われます。ただ、まったく新しいショーを開発する可能性もゼロではありません。

 

パレードルート 

昼のパレード「ハピネス・イズ・ヒア」はリゾート30周年イベントの目玉として2013年4月から始まりました。スポンサーはNTTドコモ。ドコモは2002年4月から、継続してランドの昼のパレードのスポンサーを務めています。

 

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ハピネス・イズ・ヒア ©Disney

 

最近ドコモの経営環境は厳しいですが、業界首位であることに変わりはありません。スポンサー契約を終了することにはならないと思います。昼のパレードは5年ごとに更新されていますので、ハピネス・イズ・ヒアもランド35周年となる2018年4月に、新しいパレードと差し替えになると思われます。

 

ちなみに、ハピネス・イズ・ヒアにはゲストがパレードルートを横断するための時間が設けられていません。これはフロートの間隔が空いているところがないということです。実はこれ、かなり画期的なことなのです。今後はパレードの長さや所要時間を短くするという流れになるかもしれません。

 

夜のパレード「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ」はシー開園直前の2001年6月にスタートしました。2007年3月と2011年7月にリニューアルが行われましたので、こちらはプログラムを差し替えるとすれば、2016年前後になるのではないでしょうか。

 

シーの15周年が2016年ですので、その前のテコ入れ、もしくはアニバーサリー後の落ち込みカバーを目的として行われる可能性が高いからです。

 

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東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ ©Disney

 

ただ懸念されるのは、海外のディズニーパークで夜のパレードを行っているのはフロリダのマジックキングダムと東京だけだということです。それ以外のカリフォルニア、パリ、香港の各パークでは、パレードの代わりにショーを行っているのです。

 

仮に夜のパレードを廃止して、シンデレラ城を中心としたショーに一本化するのであれば、出演者数も大幅に減らせますし、ゲストの誘導にあたるコントロールキャストの人員も減らせます。第一、パーク内でのゲストの流れを切らずに済むのです。

 

ただ、いくらエンターテイメントの予算削減を続けるオリエンタルランドでも、さすがに夜のパレードを廃止することはないと思います。もし城中心のショーに一本化してしまえば、見られなかったゲストが増える恐れがあります。

 

また、スポンサーである日本ユニシスの意向もあるでしょう。海外と違ってアフター6パスポートなど、夜間限定チケットで入園しているゲストの存在もあります。

 

ドリームライツを超えるような夜のパレードとは、いったいどんなものになるのか。ちょっと想像できないですね。こればかりはディズニーのイマジニアやオリエンタルランドの社員の皆さん、そして日本ユニシスにお任せすることにしましょう。

 

パークワイド

ランドとシーの中間地点、オリエンタルランドの本社棟近くから打ち上げられているのが「ディズニーマジック・イン・ザ・スカイ」です。スペシャルイベントの開催時にはプログラムが差し替えられていますが、2003年7月から基本的には内容の変更はありません。おそらく今後も、よほどのことがない限りプログラムの変更などは行われないでしょう。

 

さて、これからどうなるの?

オリエンタルランドから公式に発表が出されているのは、2014年春~夏に導入が予定されているショー「ワンス・アポン・ア・タイム」のみ。これはシンデレラ城を使ったプロジェクション・マッピングのショーです。同様のショーはフロリダのマジックキングダムや、パリのディズニーランドでも行われています。

 

このショーがどういった意味合いを持つのか、まだ分かりません。近年は環境保護や周辺住民への配慮のため、中止が多くなった花火の代替として行うのか。それとも夜のパレードと置き換えるつもりなのか。ただ単に、夜のエンターテイメントを増やすだけなのか。その意味合いを考えてみると、かなり位置づけが変わってくるのが分かると思います。

 

オリエンタルランドが東京ディズニーランドのエンターテイメントをどう考えているのか。それが分かるのは30周年が終わってから、次のアニバーサリーを迎える2018年までの5年間でしょう。経費削減を続け、ショー製作費の圧縮を続けるオリエンタルランド。ゲストの満足度が下がらなければいいのですが…。

 

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過去10年間のショー製作費のグラフ。近年は経費削減と圧縮が続いている。

 

最後に、私が考える東京ディズニーランドのエンターテイメントの将来像をいくつか書いておきました。あくまでも推測にすぎませんが、海外のパークでの事例などをもとにして書いています。決して可能性はゼロではないことを書き記しておきます。

 

  • 昼のパレードはフロート数や出演者数を半分ずつに分けて、それぞれミニパレードとして実施する。
  • シンデレラ城を使ったウエディングのため、常設・期間限定を問わず昼間のキャッスルショーは難しい。ショーベースでスペシャルショーを開催する。
  • 夜のパレードは廃止して、シンデレラ城を使ったショーに一本化する。もちろん公演回数は2回以上。花火もリゾート駐車場の第二打ち上げ場を使って、城の背後から打ちあがるようにする。
  • 夜の花火は廃止。シンデレラ城やプロメテウス火山を使ったショーを行う。