読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

舞浜新聞

東京ディズニーリゾートなどのディズニーパークをはじめとして、ディズニーに関する様々な情報をお伝えします。



ディズニーパークのショーやパレードは誰のものなの?

東京ディズニーリゾートの分析・考察

私が東京ディズニーランドを初めて訪れたのは1994年のこと。そのときのことは、今でもよく覚えています。そこから足かけ20年近くパークファンとして通っています。

 

今回はそんな私が最近ふと考えた、ある疑問について考えていきたいと思います。

 

ディズニーランドのショーやパレードは誰のもの?

私の疑問とは「ディズニーランドのショーやパレードは誰のもの?」というもの。「そんなの決まってるじゃない!客のものでしょ?」とごくあたりまえな答えが読者の皆さんから返ってきそうですが、現実はそんな簡単ではないのです。

 

年間パスポートを買い、ほぼ毎週のようにディズニーパークへ通う人がいます。年間パスポートまではいかなくても、時間を見つけて足しげくパークへ通う人がいます。

 

そのような人たちのことを一般には「マニア」と呼び、熱烈なディズニーパークのファンとして知られています。そんなマニアなファンほど、乗り物(アトラクション)ではなく、ショーやパレードといったエンタメへのこだわりが強いのです。

 

アトラクションは一度乗れば、どんなものかは大体わかります。最近のパークのアトラクションでは、乗るたびに新しい体験や発見ができるものが増えましたが、それでも一回乗れば十分だと考える人も多いです。

 

その一方で、エンタメはまさに「水物」屋外であれば雨や風といった天候に左右されますし、演じるのは生身の人間。アドリブもあり、感動もひとしおです。

 

何度訪れても楽しいのがディズニーランドというもの。それを支えているのが、アトラクションとエンタメでしょう。では、マニアではない普通のお客さんにとってエンタメはどうなのでしょうか?

 

今のエンタメをめぐる状況は、あまりにも異常 

東京ディズニーリゾートを訪れる客(ゲスト)のうち、7割近くが関東から来ています。首都圏からの客のほとんどが日帰りだと思われますので、電車や車で来てその日のうちに帰る、というパターンではないでしょうか。

 

マニアほどこだわりはなく、誰かと一日楽しく過ごすための場所としてディズニーパークを訪れていると思います。そんな客にとってエンタメはどうなのでしょうか?

 

人気のショーは抽選制、しかも抽選は1グループにつき1日1回のみ。ハズレればそのショーを見ることはできません(第1回目公演を除く)。抽選がないショーも2時間以上も前から並んで場所取りをする人がいて、いい場所では見られない。しかも、どこに並んで待てばよいかは地図やガイドブックには書いていない。ショーの開始時刻に行っても、遠くから眺めることしかできない。

 

パレードはどこから出発して、どう行くのかよく分からない。しかもいい場所で見るためには、1時間や2時間、もしかするとそれよりも前から場所取りをしなくてはいけない。それでもレジャーシートを広げられるのは開始時刻の1時間前から…。

 

マニアの人からすれば当たり前のことでも、普通のゲストにとって今のエンタメをめぐる状況は、あまりにも異常な気がするのです。

 

リゾート30周年で盛り上がっているけれど… 

今年2013年は東京ディズニーランドが開園して30年。こういったアニバーサリーの年は、地方からの宿泊を伴う客が増えるといわれています。地方からそれこそ5年ぶり、10年ぶり、さらには初めて来るという客がパークを訪れたとき、今のエンタメをめぐる状況を見て何を思うのでしょうか。地方から大枚をはたいて訪れる客は、ショーやパレードのために、貴重な時間を使うことはできません。

 

マニアからすれば、最近のディズニーパークのエンタメはあまりにも貧弱だと思います。予算は削られ、ダンサーの数は減り、プログラムの使いまわしや時間の短縮もあって、不満はたまる一方だと思います。

 

でも、ちょっと待ってください。年間パスポートを使って、それこそ数千円や数百円でパークに入り、ほとんどショップやレストランで消費もしない…。そんな客のために莫大なお金を使ってオリエンタルランドが、盛大なエンタメをできると思いますか?

 

では、最初の私の疑問に戻ります。「ディズニーランドのショーやパレードは誰のもの?」この疑問の答えは「パークを訪れるすべてのゲストのもの」マニアだけのものではありません。私としては、エンタメが縮小傾向にあることに心を痛めています。でも、単に「オリエンタルランドは儲かっているのにけしからん!」の一言で済ましてほしくないのです。