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舞浜新聞

東京ディズニーリゾートなどのディズニーパークをはじめとして、ディズニーに関する様々な情報をお伝えします。



ディズニーアンバサダーホテルの稼働率を上げる方法を考える

東京ディズニーランドと東京ディズニーシーのほぼ中間、イクスピアリに隣接して立っているのが「ディズニーアンバサダーホテル」オープン当時は日本初のディズニーホテルとして注目を集めました。

 

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©Disney

 

このディズニーアンバサダーホテル、実はほかのディズニーホテルと比べて、客室稼働率(全体の客室のうち、使われている客室の割合)の数字があまりよくないのです。以下の数字はオリエンタルランドが機関投資家向けに発行している「アニュアルレポート2012」から引用したものです。

 

東京ディズニーランドホテル

  • 2012年3月期(実績) 80%台半ば
  • 2013年3月期(見通し) 約90%

東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ

  • 2012年3月期(実績) 90%台前半
  • 2013年3月期(見通し) 90%台半ば

ディズニーアンバサダーホテル

  • 2012年3月期(実績) 70%台前半
  • 2013年3月期(見通し) 70%台前半

 

こうして見てみると、ディズニーアンバサダーホテルが苦戦していることが分かります。といっても、観光庁がまとめている「宿泊旅行統計調査」に基づいて、ほかのホテルと比べると稼働率70%台は決して悪くない数字です。

 

むしろスイートルームを含めて、ほぼすべての客室が稼働しているランドホテルやミラコスタが優秀すぎる、というのもあります。

 

ディズニーアンバサダーホテルのオープンは2000年。ちょうど東京ディズニーリゾートの全体像が見え始めてきたころです。オープンからすでに12年がたったということもあり、2013年1月23日から2月5日まで大規模なリニューアル工事が行われました。

 

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(オリエンタルランドのプレスリリースより引用)©Disney

 

全館休館によるリニューアルは初めてのこと。オリエンタルランドが、いかに危機感をもってテコ入れしようとしているかが分かります。

 

今回のリニューアルによって、ミッキーマウスルーム・ミニーマウスルームの新設、ショップの24時間営業化などが行われました。正直なところ、もっと大きく変わると思っていた私としては、ちょっと拍子抜けでした。

 

キャラクタールームはランドホテルにもありますし、これまでドナルドダックルームがアンバサダーにはあったからです。ショップの24時間営業化にも、目新しさはあまり感じられません。では、アンバサダーホテルの稼働率を上げるためには、いったいどうすればよいのか。私なりの処方箋を考えてみたいと思います。

 

  1. キャラクタールームを前面に押し出す
  2. ウエディング需要を掘り起こす
  3. 外国人観光客を取り込む
  4. アンバサダーフロアを強化する
  5. ランド・シーの中間である立地を生かす

 

まずは一つ目。ミッキーマウスルームやミニーマウスルームを新設したことは、決して悪くないと思います。問題はこれから。アンバサダーホテルが稼働率を伸ばすためには、アンバサダーでしか体験できない魅力を押し出す必要があると思うのです。広報・宣伝では、キャラクタールームを大々的に押す必要があると思います。

 

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新設されたミッキーマウスルーム(オリエンタルランドのプレスリリースより引用)©Disney

 

二つ目はウエディング需要について。キャラクタールームではない、一般の客室については、結婚式や披露宴などの出席者をターゲットにするべきだと思うのです。ディズニーホテルの中で結婚式を行っているのはアンバサダーとミラコスタだけ。ミラコスタはシーに隣接している「地の利」がありますから、料金を引き下げたり、プランを複数用意したりする方法が考えられます。

 

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(オリエンタルランドのプレスリリースより引用)©Disney

 

三つ目は二つ目とも関係してきます。一般客室は料金を少し引き下げ、外国人観光客もターゲットにしてはどうでしょうか。

 

ディズニーホテルには宿泊したいが、ランドホテルやミラコスタは高い、と感じている人は多いと思います。通訳などといった外国人観光客への手厚いサービスは、必ず需要の掘り起こしにつながると思います。また、近年はショッピングを目的とした来日も増えています。イクスピアリに隣接するアンバサダーの強みがここで生かせるのです。

 

四つ目はアンバサダーフロアの強化です。アンバサダーホテルの最上階である6階の一部はアンバサダーフロアといって、ランクが上になっています。アンバサダーフロアにあるラウンジでは、チェックイン・アウトの手続きや飲み物を飲むことができます。ここにこそ、アンバサダーホテルの新しい魅力をつくるチャンスがあると思うのです。

 

香港ディズニーランドホテルにも、エグゼクティブフロアへの宿泊者向けに「キングダム・クラブ」というものが用意されています。ここもアンバサダーホテルと同様に、コンシェルジュがいる専用ラウンジなどが用意されているのですが、なんといってもここの特色は「パジャマ姿のミッキーとミニーに会えること」なのです。

 

先ほど、「一般客室は料金を少し引き下げたほうがよい」と書きました。アンバサダーフロアを中心とするキャラクタールームやスイートルームの宿泊者へは、今以上の手厚いサービスに加えて、ここでしか会えないコスチュームを着たキャラクターたちのグリーティングを行うべきであると考えます。それが付加価値となり、アンバサダーホテルにしかない強みにつながるのではないでしょうか。

 

最後の五つ目は意外と注目されていないようです。アンバサダーホテルはちょうど、ランドとシーの中間にあり、ディズニーリゾートクルーザー(無料連絡バス)で結ばれています。この地の利を生かすのです。

 

両パークまでは歩いても10分~15分程度、バスでも同じくらいの所要時間です。周辺道路が混雑するとバスの便は悪くなりますが、それでも無料でランド・シーへ手軽に行けるのは大きな強みだと思います。

 

以上が私が考えるアンバサダーホテルへの処方箋です。私もこれまでに何度か、アンバサダーホテルにお世話になっています。静かで落ち着いた雰囲気がアンバサダーホテルの魅力だと思います。日本初のディズニーホテルとして、これからも頑張ってほしいものです。