舞浜新聞

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【社説】オリエンタルランドは「過去最高」に慢心するな

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©Disney

 

オリエンタルランド(OLC)は1日、運営する東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)の2012年度の入園者数が2750万2000人(合算)となり、これまで最高だった2008年度の2722万1000人を上回ったことを発表した。

 

2012年度はTDSに新たにオープンした「トイ・ストーリー・マニア!」が人気だったことに加え、スペシャルイベントが高い集客力を発揮した。夏休みや卒業旅行シーズンである春休みが天候に恵まれたことも、来園者の増加につながった。

 

15日にはTDLが開園から30周年を迎えることから、様々なイベントが企画されている。OLCの広報は「来園者数の過去最高の更新をめざす」としており、さらなる入園者数の増加に自信をにじませている。

 

しかし、一方でショーやパレードといったエンターテイメントにかける製作費は年々減少している。2008年度には154億円だった製作費は、2011年度には78億円と半分近くまで落ち込んでいる。OLCはTDLの開園30周年に向けて、2011年度から3か年計画で新しいアトラクションやショー・パレードを導入しているが、ショー・パレードについてはスポンサーに大きく依存している。

 

OLCは来園客から、現在のエンターテイメント軽視が支持されたわけではないことを自覚するべきだ。決して過去最高の入園者数に慢心することなく、30周年の後を見据えた経営方針が必要となってくるだろう。